パリに行くと、必ず行く美術館があります。中世美術館 クリニュー美術館です。ローマ時代の遺跡を利用した美術館で、時代が下って巡礼の教会でもあったのでしょうか、ホタテ貝の装飾、庭にふるい井戸、ルネッサンス時代の絵に描かれた植物などが植えられています。なんといっても、一角獣と貴婦人のタピストリーの素晴らしさ、薄暗い室内に入ると、それぞれテーマを持ったタピストリーにかこまれます。いつも、しばらくその中に座ってます。その部屋をでると、ローマ時代の彫像や柱の部屋になります。以前、屋根はなく、自然光でゆったり鑑賞できたのですが、、、観光客の多い夏でもここだけは、ゆったり鑑賞できる美術館です。入ってすぐの部屋にある、木造の聖人た ちの姿もおおらかに表現されていて、毎回訪れると、心の中で、今日は!また来てしまいましたとつぶやきます。
2005年、アイルランド音楽好きの親子(母と中学生)と私、アイルランドを旅しました。夏のアイルランド、空も空気も日本と違ってました。今、思い出してもずっと、なんだか寂しい音楽が流れているような旅でした。以前、[This is my father]という映画をみました。今も心の中に残っている映画です。哀切な映画でした。さて、アイルランド音楽好きの親子に付き合って、音楽つきのパブに入りました。日本と違って、彼らは、酒のさかなもおつまみもなしにギネスだけを飲んでました。少したつと音楽が始まりました。先ほど、後ろ向き」でギネスを飲んでいた3人組がバイオリン、アイルランドの太鼓、などを演奏しはじめました。音楽が良かったとか、悪かったかの記憶は薄れてしまいましたが、バイオリン弾きがやけに難しい顔して、第一ポジションのみで弾いてたなあと、その顔の印象が残ってます。