わけししょうロケ【愛媛】Matsuyama Ehime

日常から非日常まで、独特な人生の渡り方。不安定な安定の求め方。非正規上等、「いざ」という時のためにも。

愛媛県愛南町御荘菊川「山田商店」【和気入道ロケ】贈答にお奨め

2016年05月25日 | 食材調達

愛媛の名産品、お土産は多いような少ないような。多いとみるのは、柑橘や魚介などのご当地物や他と比べて

レベルが高いか値段が安い、というところから導き出せるから。少ないとみるのは、観光地や土産屋でチョイス

するときに、意外と迷ってしまうから、という感じでしょうか。

ご当地物としては「じゃこ天」なるものがあります。じゃこの天ぷらであります。魚の練り物を揚げたもので、造り

自体は珍しくもなんともない、ありがたくもなさそうな代物のようですが。

じゃこと呼ばれるのは材料のほたるじゃこ、もしくは雑魚からきています。小魚を骨ごと挽いて、わらじ型もしくは

四角に成形して揚げます。愛媛県内でも流儀があり、今治エリアでは、おそらく骨を外しているのか、中身は白く

なめらかな食感、上品な風味です。本場南予は中身がグレーで、小骨感というか噛みごたえがある食感です。野

性味あふれる丸ごと食ってる感じです。

愛媛南予では非常にポピュラーな食べ物でありまして、和気入道家人んちでは、そのまま食べるのは当然で、細

く切って味噌汁やカレーの具、酢の物などに使われています。庶民のタンパク源・カルシューム源です。ちなみに

「天ぷら」と言えば、ほぼ100%の確率でじゃこ天となるそうです。

食べ方としては、店頭で揚げているものを熱々でいただくのが、まず一つ。観光スポットやイベントでブースが出

ています。2つめには、冷蔵されたものを購入、そのままいただきます。味が落ち着くといいますか、これもまた

よし。3つめにはじゃこ天をひと口大に切って、オーブントースターで熱します。それをショウガ醤油やおろし醤油

でいただきます。居酒屋などではこのスタイルで提供されることが多いと思います。4つ目はうどんの具などにも

いいですね、煮炊きすると柔らかくなって、これまた違った食感になります。

扱っているお店は非常に多いのですが、和気入道一家は愛南に赴くときによく利用しているのが、山田商店さん

であります。飲料とかお菓子を除けば、店内にじゃこ天用冷蔵ケース1つあるだけです。しかも、取り扱い品は

「じゃこ天」のみ。分かりやすい。小振りの四角、じゃこ感は満点です、子どもにも大好評です。

以前は愛媛でも「幻のじゃこ天」感がありました。和気入道の周りではここ一番の贈答や、近くにいくらでも売って

るのに、あえて宅配でお取り寄せしていたり(しかも100枚単位で)とか、買いに行ったら昼過ぎには売り切れだっ

たとか、いろんなケースを見ました。今はネットで買えるようです。時代は変わったね。