明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

木下都議と小池都知事の腹黒い関係

2021-11-23 11:50:28 | ニュース

木下都議が当て逃げ事故を起こした時、彼女は選挙の2日前でもあり、きっと小池都知事には事故を報告して今後の対応について相談した、あるいは「指示を仰いだ」と想像される(あくまで私の勝手な想像)。そして小池都知事は考えた挙げ句「知らぬ存ぜぬ」で選挙を戦うことにし、その旨木下都議にも言い含めた筈だ。そして選挙で当選した。

ところが事件がマスコミの知る所となり、ニュースで連日取り上げられるようになると、すぐさま都民ファーストの会は除名を決めた。これで事件は「木下都議だけ」の一人の進退問題にすり替わっていったのである。彼女一人が悪者になったことで、都民ファーストも小池都知事も無関係で済んだ。何より大事だったのは都民ファーストの会であり、小池都知事が事件に関わらないことである。

この段階で木下都議は体調不良を訴えて行方不明。小池都知事も過労のために入院加療で音信不通となる。渦中の二人がマスコミから雲隠れすることで、検察の調べが付くまでの「時間を稼いだ」と私は見ている(これも私の勝手な推測)。

そして木下都議は規定の懲戒を逃れるために「期日切れ直前に」ようやく議会に出てくるが、辞職するでもマスコミに釈明するでもなく、そそくさと続行を報告したうえで、またしても体調不良で「だんまり」を決め込む。この間小池都知事の病状がどの程度なのか全く分からず、マスコミは憶測記事を出し始めるが、小池都知事側からは何の発表もないまま「都民はツンボ桟敷」に置かれてしまった(ちょっと不適切な差別用語を使用してしまったが、他に思いつかなかったので済みません)。この、二人が歩調を合わせたかのような「説明無し状態」は異常である。

そして検察が不起訴を発表すると、一転して小池都知事が登庁を発表、健康に問題がないことをアピールして、公務に復帰することをマスコミに公表した。さらに木下都議に関しては、自身の進退を明らかにする旨「確信」とコメント。すると、それに呼応するかのように木下都議から会見すると発表。本人が小池都知事と連絡を取ったことを告白している。そして月曜日の辞職決意の発表だ。

以上が事件の顛末である。私が疑問に思ったのは、小池都知事と話をして「コンコンと諭された」ようなことを木下都議は言っていたが、それじゃ何で小池都知事は都民ファーストから除名する「前に」直接木下都議と話をして、辞職するように「説得しなかったのか?」ということである。

木下都議は小池都知事の応援を得て選挙を戦っている「言わば部下」のような存在であるから、説得すれば「言われるとおりにした筈」なのだ。実際彼女は月曜日に「その通り」辞職している。じゃあ何で小池都知事は「事件直後」ではなく、問題がここまで大きくなるのを「放っておいた」のか。

これはあくまで私の想像だが(いままで全部そうだが)、小池都知事は木下都議から事故の第一報を受けた時、とにかく「黙って選挙はやってしまおう」と思ったのではないだろうか。

ところがマスコミの知る所となって、あれよあれよという間に都議会が空転する程の大問題に発展してしまった。これはイカンと思って木下都議は雲隠れし、小池都知事は再入院して、両者「説明も連絡もないまま」に世間から身を隠した、というのが大体の経過である。この間小池都知事は検察にあの手この手で何とか不起訴に持ち込ませ、木下都議の経歴から「当て逃げ」という犯罪履歴を消すことに成功。晴れて辞職させることにした、というのが私の見立てである。木下都議の辞職会見でも「小池都知事から、やり直して再度チャレンジして欲しい」と言われて辞職を決意、と発表している。何か二人の間に「密約」でも出来たのだろうか。勿論全ては「闇の中」である。

木下前都議が次回の選挙で「出直し」する時には、小池都知事が「また応援する」と約束した、と報じられているがどうだろう。私は小池都知事という人は、トカゲの尻尾切りよろしく「部下を次々に見捨てる」人間のような気がしてならない。ことわざでも「一将功なって万骨枯る」とある。もしそうだとしたら、小池百合子は「恐るべきマキャベリスト」かも・・・

補記:事件の経過一覧

1、事件発覚直後に木下都議が小池都知事に相談したら、小池都知事から「当て逃げ」問題を何とか不起訴にするから、解決するまで辞めずに頑張れと言われた
2、小池都知事は都民ファーストから木下都議を除名して沈静化を図る
3、マスコミが騒いだので、木下都議は体調不良でトンズラ
4、問題が連日ニュースになると、小池都知事も入院して連絡も説明も一切なし
5、議会に出てきたが木下都議は一切の説明をせず、議員を続けると発表。応援してくれる人がいるから・・・と言っていたが、本当は「小池都知事が続けろ」と言っているので・・・とハッキリ言いたかったのでは?
6、検察が不起訴決定。木下都議の罪状は「無免許運転」のみになった
7、すると小池都知事が、体調は万全だからと職務に復帰。長期自宅療養してた割には、えらく元気だ
8、とうとう木下都議が、会見で小池都知事から引導を渡されたと表明。当て逃げは不起訴だから「復帰が可能だ」と言われて、それならと辞職を決意したとも取れる
9、小池都知事は「事態を収拾したヒーロー」のように思われて、大成功。実は、最初から小池都知事と木下都議の口裏を合わせた「もみ消し計画」だった?

これで次の選挙で木下前都議が立候補し、見事再当選すれば「万々歳」である。だが小池都知事は彼女を見限って、次の新しい手を考えているんじゃないだろうか。小池都知事なら「やりかねない」と思うが如何?


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