1、案外森元首相も鋭い事言う
まあロシア寄りの団体でのことらしいけど、これは相当勇気ある発言である。しかも今度岸田首相がウクライナ訪問するというタイミングでこれを言うというのは、森さん結構「信念のある人」なのかもね。というのも森元首相は「日本とロシアの友好」を積極的に推し進めて来たという経緯があり、プーチン大統領とも個人的に親しいのでこの発言になったようだ。確かに彼のいう通り、日本はロシアとは上手くやっていかなければならない間柄である。日本に無い「資源」をロシアは豊富に持っており、「北方領土の件」でも仲良くしなくては進展しないのは事実なのだ。お隣の中国はその辺はしっかりやっていて、領土問題も全て解決しているし、中東やアフリカでも中国とロシアは協力関係を築いている。ウクライナ問題ではアメリカ、EU、イギリスなどのG7とロシア及び非米諸国(イラン、シリア、イラクそれにサウジアラビアなど中東の石油大国、それと世界の国の半分近くが欧米とは一線を画した対応をしているらしい)の2つに分かれて対立している。しかも韓国は早々と「中立」を宣言していて、石油や天然ガスの輸入には問題ないそうだ。
では日本はどうなのか?というと、ここへ来て岸田首相が精力的にG7を歴訪してウクライナ支援を表明し、バイデン大統領から誉められるという「外交成果」を挙げて帰ってきた(これで評価されたと言って喜んでいるようじゃ心もとない)。国会では防衛費増額を増税で賄うと言い出して大問題になっているが、「我関せず」という態度、全く相手にしないのはいかにも不自然である。で、ロシアの反応はどうかというと、日本の反ロシアの態度にはえらく「おかんむり」で、例年やっている漁業交渉を一方的に停止してきた。そりゃあそうだろう、戦争している相手国に「これ見よがし」に肩入れしてるんだから、これくらいで済んでいるのは「むしろ驚き」である。こんなんで大丈夫なのか?
森さんは諸般の事情を考えたうえで、岸田首相の「対ロシア強硬姿勢」の危うさを指摘したに過ぎないのである。「ロシアは負けない」という発言も、情勢の推移をじっくりと見極めてから、「どちらにつくか」を決断するべきだ、というまっとうな意見だ。森さんの例の女性蔑視発言も「昭和の生き残り世代」とすれば、ごくごく普通の感覚である。ただ時代感覚に疎いというのは正しいが、何せ昭和12年生まれの85歳のおじいちゃんなのだ。そこは割り引いて考えなければ、彼の見識を見誤るだろう。こと日本の置かれた状況の把握と外交上の駆け引き及び人脈作りについては、まだまだ「若いもんには負けていない」との自負があると私は見た。
岸田首相は日本を「G7の有力な一員」と思っているかも知れないが、所詮は「経済力」で世界トップクラスだった頃にお情けで入れてもらった「付け足し組」である。現在一人当たりGDPでは世界27位と低迷している日本が、どうして「G7のリーダー役」となって、アメリカ・EUなどの「先頭を切って」ウクライナに肩入れしなくてはならないのだろうか。岸田首相の外交手腕には、森さんならずとも「大いに疑問」である。
2、昭和世代は永遠なり!
昭和が終わって平成から令和になった今、「昭和の文化」が見直されている。思い返せば昭和世代は、子供の頃、電化製品など何にもなく過ごしていて、冬などは「火鉢と炬燵」で暖を取っていた(火鉢って分かるかな~)。現代では必需品のエアコン、冷蔵庫、掃除機、洗濯機など、何もかも無くて、すべて自然のあるがままであったのである。勿論「電子レンジ」などという便利な物は、夢想だに出来ない頃だった。食事は洋食化は進んでいたが、食べる物はその日に買ってきて調理した時代である。当然テレビもなく、パソコンやスマホなどもないから正月の遊びと言えば、凧揚げに羽根つき、コマ回しと相場が決まっていた。そして昼間は裏山の崖上りや洞窟探検をして大いに運動して体を鍛え、日が落ちると家に帰って夕食を食べる毎日。夜はラジオで「赤胴鈴之助」を聞きながら布団に入り、7時にはもう寝ていたと記憶している(私の小学生時代は大分の田舎に住んでいた)。
思うに昭和世代はどっちかと言うと動物に近くて、今とは全く違う「野生の時代」だったと言える。流石に「DDT」は被らなかったが衛生観念はゼロに等しく、毎日外で遊んでいたからいつも「泥だらけ」で帰ってきて、手足の「生傷が絶えない」のは当たり前だったように思う。何もかも「自然の中で完結していた」から、今話題の「免疫力」も原始人並みに強固だったに違いない。だから平均寿命も長いのだと思っている。体も当然強くて、プロ野球で400勝という前人未踏の大記録を作った「金田」も、昭和だから生まれた「規格外の人間」だったのではないか。江戸時代に外国から来た人が、日本人はケガしても「治りが早い」と言って驚いていた、という記録もある。やはり自然環境に包まれていることが人間にとっては大切なんだな、と改めて思った次第である。その良い例が最近とくに目立って来た「精神の弱さ」に出ているんじゃないだろうか。精神は「ストレス」によって一番ダメージを受けるという。そのせいか、昔では考えられなかったような「異常な犯罪」が世間を驚かせる事態になっているようである。やはり自然の驚異を身近で肌で感じながら生活することが、人間を本当の意味で「幸せにする」ことに繋がるのだ、と思う。
昭和の世代のごとく「ある意味動物のように」自然の環境の中で暮らしていると、実は「少子化にもいい影響」を与えてくれるんではないだろか。意外とこれ、少子化対策の「真実」なのかもね。
3、ウクライナで汚職蔓延
ロシアとの戦争で国民が疲弊しているウクライナだが、政府の要人で「汚職の疑い」から辞任に追い込まれる人が続出してるという。日本もオリンピック疑惑など贈収賄には枚挙に暇がないのは同じであるが、あのウクライナで「全国民が一致団結」してロシアと戦っている最中の、政府中枢の不祥事である。あの「ゼレンスキー大統領」にも疑いが掛かっていると言うから、相当根深いのではないだろうか。これが国民の「戦意喪失」に繋がらなければよいが、実際のウクライナ国民はどう受け止めているのか?。戦争中というイメージとは「余りにも掛け離れたニュース」には驚くばかりである。
そう言えば昔、山本七平の本で読んだ「インパール作戦」での悲惨なエピソードとして、激戦地での決死の撤退を生き抜いて帰って来た兵士が空腹の余り宿営地で動けなくなった時、食料管理の担当軍人は充分な食事を取っていて「丸々と太って健康そのもの」だったという。そして、その瀕死の仲間に対して「横柄な態度」で接していたのを見かねた上官が、国のために戦って来た仲間に対して「その態度は何だ!」と叱責したらしい。ことほど左様に置かれた状況が違えば、同じウクライナ人であっても片方は「戦地で」砲弾の中で必死の戦いに明け暮れていて、一方、首都「キーウの安全な場所」にいる政府高官は優雅な暮らしを続けているという訳だ。
一体「誰の為に」彼らは戦っているのか?。それが戦争と言うモノの実態である。
4、大企業は賃上げするが、下請け中小企業はベースアップ無し
ユニクロの大幅給料アップは「海外社員との格差の是正」だったという事で、割り引いて考えなきゃいけないだろう。だがそれ以外でも「大企業のベースアップ」が続々発表されているのに比べて、日本の会社の殆どを占める中小企業が「給料アップは夢のまた夢」という状況である。この先もまだまだ続く「値上げラッシュ」による実質賃金の減少をどうするか?。これが今、喫緊の課題として国会でも取り上げられている訳だ。そこでこの問題について、私なりに一つの解決策を考えたので紹介したい。
それは大企業が給料をアップ出来る余力があるのだから先ず「下請けからの仕入れ値を大幅アップ」して下請けの売り上げを伸ばしてやり、結果的に「下請け社員の給料をアップさせる」というのは可能ではないかと考えたのである。これをやらずに下請けからの仕入れ値はそのままで、自社の社員だけ給料アップするというのでは「強欲」と言われても仕方ないであろう。まず大切な仲間の「中小企業」からベースアップして景気の押し上げに貢献し、その成果が出てから「自社の社員」もアップする、というのが「名君の善政」の方法である。
大企業の給料アップより、まず「下請け」の仕入れ値を大幅アップせよ!
5、JR西日本の雪対策の失態
京都でポイント故障で立ち往生した電車は「すし詰め状態」だったという。そんな状態で「6時間」も閉じ込められたら、私なら発狂しちゃうだろうな〜と思った(私は閉所恐怖症である)。「雪が思ったより沢山降ったから」などとJR西日本の責任者は色々と言い訳していたが、私に言わせればこんなもの「簡単に解決する」話しなのだ。どうするかと言うと立ち往生した電車の運転席に「融雪用ガスパーナー」を予め用意しておき、ポイントが凍結してたら「運転士が降りて行って雪を溶かす」だけである。一件落着、何の問題もない。そうすれば臨時の人員は不要だし、設備の費用も殆ど掛らないのではないか。要するに専用道具を備えておけば良いだけの話である。しかし鉄道のプロが「これぐらいの事」は既に対策として準備されている筈ではないか。なら、何で使わなかったんだろう?。
謎である。
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