明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

考えるヒント(33)芸能人格付けチェックの衝撃

2023-03-24 08:06:00 | 今日の話題

一昨日の番組では例のごとく、色々なお題を出して芸能人の「見る目」を格付けしていた。定例の弦楽四重奏の「耳」問題では「音楽関係者」が本物と偽物を見分けられなかったり、ワインの「舌」問題では「利き酒師」みたいな公式の資格保持者が間違えていた。まあここまでは「いつもの通り」である。ところが料理を味見するテストで一流店の料理とコンビニの商品と、そしてあろうことか「ダウンタウン浜ちゃんの作った料理」が3択になって出題されていた。これはいくら何でもわかるだろう?と思いきや、出て来た芸能人がそれを目隠しして試食したところ「軒並み」浜ちゃんの料理を選んでしまい、「もののの見事に」轟沈したのである!(ウッソーッ!)

この番組は一応バラエティの括りで人気を博しているが、実は「世の中の権威」というものに対して「真っ向から戦いを挑む」カルチャーショック・ドキュメントなんではなかろうか?、と思う位この事実は驚きである。料理は「全くしたことが無い」と言い切る浜ちゃんがレシピを見よう見まねで作った中華料理を、「お肉が柔らかかった」と褒めちぎったりはたまた「味付けが絶品」と感心したり、芸能人の反応は「番組的には大成功」だったが裏を返せば一流料理店の手の込んだ味というのが、如何に「普通の人」には喜びもインパクトも与えられないつまらない料理だったか、寒気がするほどに痛感した次第である。

しばらくしてようやく我に返ってつらつら考えてみれば、つまり世のグルメが絶賛する「高級料理店の幽玄な味」などというのは我々庶民には何だか良く分からない、薄ボンヤリした印象に残らない味でしかないのだ。逆に言うならば私を含めて極々普通の人というのは、高級食材を手間隙かけて見栄え良く提供する一品料理よりも、コンビニで簡単に買えるスパゲッティやカレーのほうが美味いと感じる「低級な舌の持ち主=味音痴」なのである(悪かったねぇ!)。要するに人間が美味いと感じる料理とは、環境や風土や生活習慣によって「千差万別」ということなんだろう。一流料理を美味い美味いと言っている「グルメな人」がいる一方で、セブンイレブンのボンゴレビアンコを家でチンして舌鼓を打っている人もいる。これ、どっちが「コスパ」良いですか?

そんな「高級な」味を求めてミシュランで星を取っている店の料理を高い金を出して有難く食べさせて頂くよりも、近所の「町中華」でビールと餃子を楽しむほうが「私は好き」である。

舌が美味いと感じる味覚・嗅覚は人によって全然違っているし、どっちが上とか下とかは「無い」というのが番組から得られた「教訓」である。最近お茶ブームが巷で話題になってきているのを小耳に挟んだ私は、いよいよ人生初めてと言うくらいに気合を込めてコンビニで「綾鷹の濃いお茶」というのを買ってみた。家に帰って飲んでみたら、それが不思議なことに「相当いける」のである。私はどうかな?と思ってたが、飲んだら確かに「これ、美味いじゃん」と素直にびっくり!。それでこれから「私にピッタリなお茶探し」を始めることにした。お茶に詳しいなんて、年寄りに良さそうな趣味ではないか!。やはり日本人には、お茶を美味いと感じる「味覚」が先天的に備わってるんだな。両親に感謝である。



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