明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ニュースを考える(54)韓国を理解するのは難しい

2024-12-08 10:25:08 | 今日の話題

1、いまどき戒厳令?

日本ではイマイチ実感が湧かないけれど、実はお隣の韓国は今でも北朝鮮と「休戦中」だそうだ(つまり「戦争中」ってこと)。第二次世界大戦で連合軍が勝利し日本の占領下から解放された時、アメリカとロシアでそれぞれ韓国と北朝鮮に「分割」し支配した、というのがもともとの問題の始まりです(世界の紛争の殆どはこれが原因)。日本で言えば東北・北海道をロシアが傀儡国家とし、関東から西をアメリカが属国支配するようなもんです。幸いにして日本と戦っていたのがアメリカ中心だったので分割されずに済んだわけですが(その為に今でも日米地位協定などの暗然たる支配を受けている)、一つ間違えていればどうなっていたか分からなかった、というのが正直なところでしょう。民族分断で対立、怖いですねぇ。

その後米露冷戦が激しくなり、北朝鮮が38度線を越えてあっという間に韓国軍を釜山に追い詰めた、というのが朝鮮戦争の始まりでした。その後マッカーサーがソウルを奪回したりソ連の代わりに中国が北を応援したりで、大変な事になりました。一応53年に両者は板門店で休戦協定し現在に至っているわけですが、未だに「北朝鮮=共産主義」を絶対に許さないという人が韓国人には相当数いるんだな、という事実に今回改めて驚きました。しかし共産党っていうのは何でこんなに嫌われてるんですかねぇ?(日本にも「共産党だけは嫌!」という人がまだまだ多いようです)。

で今回の戒厳令ですが、尹大統領の「軍部掌握」が稚拙だったため難を逃れたわけで、軍部が言われた通りに国会を閉鎖し対立議員を一網打尽に逮捕していれば、今頃はミャンマーやアフガニスタンのように「軍部支配の暗黒国家」になっていたわけです。怖いですねぇ。そしたら一気に北朝鮮との「南北対立」も激化し、安全保障を共有している日本も否応なしに巻き込まれて「石破政権が望む自由主義と社会主義の対立」という話に雪崩込んでいたのは間違いないのでは、と思っています。

もしかしたら?ですが、これもトランプ次期大統領が考えているアメリカの「国内重視への方針転換」がもたらした世界的な政治の動きの一環と言えなくもないのでは?という意見がもっぱらのようです。

まあ、この手の政権転覆じみた作戦には必ずと言っていいほどアメリカの手が入っているので、今回の大統領の「突如として実行された不思議な行動」も、どうもCIAなどの秘密工作部隊が尹大統領側近を使って「手の込んだ陰謀」を実行させた疑いがある、と一部のネット民の間では囁かれているみたい。

2、政治の季節、再来!

それと連動しているどうかは分かりませんが、世界各国でまたまた不穏な動きが政治の世界で起きていますね。

まず英国では保守党にNOを突きつけた国民の後押しを受けて労働党が議席を倍増、14年ぶりに政権を奪回したというニュースが世界を駆け巡りました。保守党の政治に国民が不満を募らせている状況がありありと見て取れます。EU離脱以来、経済の立て直しに必死となっているイギリスですが、中々上手く行っていないので若者中心に不満爆発といった所でしょうか。

一方、EUの強国ドイツでは、ショルツ首相率いる社会民主党SPDが連立政権を組んでいたFDPのリントナー財務省を解任するなど政権運営に躓いて、とうとう来年3月の議会選挙で決着をつける見通しとなっています。こちらも台頭しつつあるAfdなど、国内重視政策を打ち出している右翼系政党が国民の不満を集めていて、政権の行方は全くの不透明です。フォルクスワーゲンの国内工場閉鎖か?問題など、経済の低迷が取りざたされているわけですが、すべてはウクライナ問題が引き金というから深刻です。

そして混迷を極めているのがもう一方のEUの雄フランスです。こないだ発足したばかりのバルニエ内閣が予算案を強行採決した事から一気に流れが野党に傾いて、ついに不信任案可決・内閣崩壊となったわけです。マクロン大統領は現在新首相選びに汲々としているらしいのですが、こちらも経済低迷をテコに国民連合ルペンの右翼勢力が国民からの支持を集めて政権を伺う勢いになっています。

これでG7の内、3つの国が「内政混乱の真っ只中」に入ったわけで、これに石破少数与党の日本とトランプ旋風のアメリカを加えると、ついに世界の政治状況は「混迷の時代」に入ったんじゃね感が半端ないと思われてなりません。

中東ではイスラエルが本性を剥き出し「悪の権化」となってやりたい放題やらかす一方、周辺のレバノンやシリアやヨルダンといった弱小国はなす術もなく蹂躙されていて、それを黙認しているのがアメリカという構図は変わりません。この悪の枢軸関係は「世界中から批判を浴びている」のに一向に攻撃を止めないところが、「この問題の根の深さ」を現わしていて、今回は一筋縄な「和平交渉」ではいかないという気がしています。80年近くも「一発も弾を撃ったことが無い」日本からして見れば、いつまでやってるのかなぁ?と思いますよね。そして今回は、大統領が夜中にいきなり「戒厳令」を出した「先進国」韓国、というわけです。何かコロナ禍が明けたら「世界中で一気に問題が噴出した」感じがしてならないですねぇ。

そろそろ「時代の変わり目」が来ているのかもしれません。私の命がある間に答えが出ると良いのですが・・・(これから世界の動向に目が離せないです)



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