明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの真髄(18)アマチュアゴルファーの考えること

2019-08-31 21:42:16 | スポーツ・ゴルフ
スタートホールのティーの前に立った時、あなたは何を考えているだろうか。それは多分、スイングした時にダフったりトップしたりせずに「ちゃんと当たって真っ直ぐ飛んでくれる」ことでは無いだろうか(シングルハンディの人は別)。飛距離は生涯ベストなんていうほどの距離は出なくてもいいので、そこそこの距離で狙った方向に飛んでくれれば「オンの字」である。セカンドはとにかくグリーンに乗れば良し。そんでもってパターが「もう少しで入りそう」なんていうゴルフが出来たらもう、「楽しくって楽しくって」仕事の不満などどっか飛んでいってしまいそうである。だが、あゝ・・・マトモに当たらないのだ!

と言うわけで、当たらないのはスイングの問題点=インパクトの瞬間の「態勢」が一定してないからである。テレビで見るプロのスイングは皆(形は人によって様々だが)一定したフォームでボールを叩いている(ように見える)。だからいつも見ている女子プロ達は殆ど曲がらずに、狭いフェアウェイを捉えるのだ。だが、曲がらないというのは誰でも出来る。というか私は病気になる大分前からOBは打っていない。当然である、あんなに広いアマチュア用セッティングのフェアウェイで「どうやったらOBが出るのか一度聞いてみたい」くらいなのだ!(あゝいかん、これで数少ない私のブログ読者の殆どの人から「ふざけんな!」の合唱が聞こえてくるではないか)。話を元に戻すと、私は曲がらない代わりに「トップとダフリ」のオンパレードなのである。だから余計にストレスが爆発する。何とかして安定したインパクトが出来ないかと思った結果辿り着いたのが「ダウンブロー」である。何もカッコつけて偉そうな事を言おうとしているわけじゃなくて、最も安定したインパクトを得られるのがダウンブローなのだ。それは「物理的」に正しいことが証明されているように、多少の「軌道のズレ」はダウンブローが吸収してくれるのである。レベルブローでは、多様なライに対応して安定したショットを打つ事は出来ないのである(勿論ダウンブローの程度はいろいろであるが)。だからトップやダフリを何とかしたい私にとっては、とにかくダウンブローで打つ事が「悲願」なのである。

そこで例のごとく、先日のレッスンでふと思いついたことを練習で実践してみようと、行きつけの双伸ゴルフセンターに行って来た。その練習ポイントは、次の通り。

1、ボール位置は毎回正確な位置に置く(ルーティンとして毎回やるのが良い)
左右の位置は分かりやすいがボールとの前後の距離は難しいので、気をつけて同じ動作で位置を決める事が望ましい。特にナイスショットした時のボールの位置を覚えておくと精度が上がる。

2、胸を張り、やや反り腰気味になるくらいにして、背骨を真っ直ぐに構える
構えたら同時にお腹にグッと力を入れ、反対に「上半身は脱力して」下半身と連動しないように切り離す。上半身が下半身と連動して動いてしまうと、上半身が突っ込みやすくなってミスが出る。

3、前重心で両腕はだらんと下げて構え、右腕は軽く曲げて懐を広く取る
よく右腕を突っ張ってしまうことがあるが、バックスイングに余計な力を与えてインサイドに引きやすくなるので注意する。

4、バックスイングでは、頭はボールの真上じゃなく「右に外す」
一見、右にスエ―したように感じられるかも知れないが、左肩がボールの真上または少し右を向く、が正解。そうしないとアウトサイドインの軌道になってしまう。

5、バックスイングではトップまで左腕に「内旋圧力」をかけ続ける
内旋して左肩に張りを感じている状態からトップで右掌を脱力し、ダウンに入る直前で「蕎麦屋の出前持ちの形」にクラブを軽く下に落とす。これをする事でクラブが低い位置からインパクトに向かうので「手が浮かない」。同時にヘッドがターンしながらボールに当たるので、包み込むような強いインパクトが実現出来る。(・・・・これ重要)

6、左足は軽くヒールアップする
左足を踏み込むために、バックスイングで軽くヒールアップする癖をつけておくと良い。(・・・・これ重要)

7、ダウン開始では、沈み込みと同時に「左踵を後ろに思いっきり踏み込み」、左脚を伸ばしてターゲット方向に腰を回す。その時、一瞬上体から力を抜くことを忘れないようにする。この時に上半身から力を抜かないと、回した腰につられて「上体が左を向いてしまい」、チーピンの出る可能性が多くなる(勿論、方向性は極端に悪くなる)。(・・・・これ重要)

8、ダウンではクラブヘッドのコース取りに細心の注意を払う
ダウンスイングの最中には余り考えない方が良いが、クラブの軌道は注意してインサイドから入るように気をつける。特にボールに当たる瞬間にヘッドが遠心力で「外にずれてしまい」シャンクする可能性があるので、ボールに手前「30cmくらいの軌道」を確認しておく事。

9、インパクトする瞬間まで右手の感覚を保つ
私の場合の特徴だが、「タメ」が全然出来ないのでシャクリ打ちになる事が多い。これを防ぐには、グリップがボールを通過する瞬間にリリースしてしまう悪い癖を直して、「ヘッドがボールを捉える瞬間」まで右手首の角度を維持する。これがアマチュアにとって非常に難しい事は分かっているのだが、どうしても避けて通るわけにはいかないのだ。少なくともハーフウェイダウンの位置にクラブが降りてくるまでは、左手の角度を90度に保ち、右肘は90度の角度で下を向いているのが望ましい。

10、インパクトは上から下に押し付けるようにヘッドを抜く
インパクトでシャクってしまう癖がトップ・ダフリの元凶である。これをダウンブローに打つためには、ヘッドをボールに対して「上から下」の軌道で打たなければならない。しかし、そのために上体が突っ込んでしまっては、いつまでたってもダウンブローは完成しないのである。まずインパクトイメージを変えて、「右から」左にあるボールを「さらに下に」打つ気持ちでスイングする事。(・・・・これ重要)

11、インパクトでなるべく右腰を高い位置にキープして、思いっきり回転させてターゲット方向に向ける
飛ばす人のインパクトを連続分解写真などで見てみると、基本的に「腰が正面を向き」、上体は前傾姿勢のまま45度の角度でボールの先に向かっている。左腕は肩から垂直に真下に向かって伸びていて、右腕は「曲がったままシャフトを押し込んでいる」形が殆どである。勿論、頭は「トップの位置に残ったまま」、身体より相当に後ろにある(ダスティン・ジョンゾンが理想)。私が一番感心するのが、右のお尻の筋肉が盛り上がって「正面から見える」事である。これが出来ればインパクトで「超強力な打撃を与える事が可能」になる。(・・・・これ重要)

以上、今考えていることを書いてみた。実際に練習するときは「あっという間にスイングしてしまう」ので、やろうとする「練習ポイントの1つ」くらいしか出来ない。結果として、「あれ」を気を付ければ「これ」がダメになり、「これ」を気を付ければ「そっち」が疎かになる具合で「一向に完成しない」のはいつもの通りである。しかし段々とやる事が見えてきた。特に今回は「ダスティン・ジョンソンの腰の回転」を注意して練習したので、ちょっと力強いボールが打てたように思う(実際には飛距離は変わらなかった)。まあ、力強いボールが打てたかどうかは腰の回転とは直接」リンクするわけではないようだが、「方向性が格段に良くなった」事は間違いない。我々アマチュアは「どんだけ飛んだか」を競う傾向があるが、本来は狙ったところにボールが行くことこそ、目指さねばならない一番大事なことである。それで、結局は元に戻って「インパクトの安定化」が大事ってことになるわけだ。実はダンロップゴルフスクールのカリキュラムを変更して、来週からスイングデジタルアナライズコースを受けることにした。月二回のスイングチェックで、クラブ軌道やインパクトの角度・曲がりがテレビ画面で確認できるシステムである。これを使えば私がどのくらいの「ダウンブロー」で打てているかが丸わかりなわけである。私が追い求め続けた究極のスイングが、もう少しで手に入るのだ。そろそろ私のゴルフ人生も「あと10年ばかり」と僅かになってきた。最後にカッコよくダウンブローを会得して、「免許皆伝のスイング」を冥土の土産に持っていこうという魂胆である。歳をとってゴルフが出来なくなってもスイング理論だけは「一丁前に語る」ことができるなんてのも、酒のツマミには最高ではないか。

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