明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

マイナンバー活用法 その4

2020-04-02 19:32:30 | 科学・デジタル
オーストラリア議員の二重国籍問題を改めて考えると、これは個人情報の管理の問題だと結論出来た。要は情報の主体が個々の管理団体、例えば厚生省とか電話会社とか企業とかではなく、すべての個人に関わる情報は「当然、個人が主体になってなければいけない」わけである。いわば1億2千万日本人の個人データベースが存在していて、そこには個人の関わった全ての「個人情報・登録内容とID・パスワード・顔認証が網羅されている」という状態が理想である。もちろん先ほどのオーストラリアの議員の場合は、彼の個人データベースの国籍という項目には「オーストラリアと〇〇国の二つの国籍情報が記載」されていることになる。

これは「自分が登録しようと母親や他人が登録しようと、本人の自覚に関係なく」記録されてしまうので、オーストラリアの議員のような「自分は知らなかった」という言い訳が通用しないシステムである。すべて登録先と自分のデータベースの両方へダブルで保存されるから、たとえ登録先で間違いがあったとしても「正しい情報に訂正する」ことが可能である。と言うよりか、「まず自分のデータベースに必要な情報を登録し、その内容に従って企業や官公庁へデータがコピーされる」から、全部の登録作業が「画一化」されてシンプルになる。

皆さんも、自分の保険契約の一覧表や銀行口座とかクレジットカードの残高・限度額・期限管理表などを作ったことがあると思う。しかし、かかりつけの病院のカルテから行きつけの飲み屋のツケの代金まで、あらゆる情報をデータ化する人というのは余程のパソコンおたくでない限り、面倒過ぎて多分いないであろう。アップデートだけでも膨大な時間がかかってしまうし、中には書き込み忘れるという事だって出てくるからである。だが、「すべて自分のデータベースに書き込むだけ」で、相手の企業のページにログインする必要すら「無い」としたらどうだろう?携帯電話会社の解約手続きなんか「一発で超楽チン」になるではないか。

それにセキュリティの問題では「もっと安全に快適」になる。つまり「誰がアクセスしているか」の本人確認が「常に出来た状態で」あるから、極端に言えば「アクセスしている個人もアクセスされている企業も、どちらの側にも万一の心配をしなくて良い」のである。つまりID・パスワードすら「必要がない」のだ!

とうとう究極の安全で漏れなく完璧なシステムが完成する。もちろんこのシステムは選挙にも使える。有権者はこのシステム上で候補者を選ぶことが出来るので、記入間違いや無効投票が皆無になるのだ。おまけに候補者の主張や略歴や政治的な関係が「検索機能で全部わかってしまう」のだから、デタラメばかりの選挙活動や名前を連呼するだけの宣伝カーという「昭和のドブ板選挙手法」など、もう入り込む余地が完全になくなってくる。もちろん議員自体が不要という事だって、あり得るのだ。素晴らしいではないか。

問題は、このシステムを「誰が管理するか?」である。私は「私なら公平・無私にやり遂げる自信がある」と明言出来るが、きっと他の人からは言葉通りには信用されないであろう。人間は人間を完全には信用できないように、神から「猜疑心という悪」を与えられているからである。仕方ない、ここはそんな人間の不完全な部分を補うためにも、「AI=人工知能」に任せたらいいのじゃないだろうか。機械で出来てる為に飯も食わず財産も欲しがらずSEXもしないというのだから少なくとも、欲望まみれの人間よりは「余程マシ」である。まずは少人数で実験を始めたら良いと思う。もし政府が実験を始めるというんなら、その実験台には私が真っ先になっても良いのだが。

P.S. 後から気がついたのだが、この個人用データベースプログラムを「各人が個人的に管理する」というのも手だなと思った。自分のNASサーバーにインストールして自分だけが管理するのである。アドレスは国が管理する所定のネットワークの中の「端末番号がマイナンバー」という位置付けである。このNASサーバーはこのプログラム専用で、ログインできるのは自分だけである。発信専用で、他のマシンからのコンタクトは一切受け付けない一方通行とする。これなら安心であろう、企業や官公庁は内容を再確認したい旨のメールを使用者に送り、「個人情報を所有者その人が操作して、相手方と全体サーバーへのコピーを送る」という仕組みである。使い勝手は悪いが、セキュリティ上は「ずっと気分的に楽になった」のではないだろうか。何しろ使えるのはこの世の中で「自分だけ」なのだから、これ以上の安心は無いと言える。自分の為の備忘録が、そのまま正式な登録手続きとなる点が「ミソ」である。個人の行う全ての登録作業を「自分で行う」ことで、完全なセキュリティが確保されるのだ。しかし色々と情報が必要な時にいちいちメールで問い合わせるのも何だから、「AI=人工知能」の管理するサーバーの方が便利かも知れない。企業などがアクセスするときは、その都度所有者にもメールで知らせてくれれば良いのじゃないかな。とにかく何も考えなくても自分の契約しているサービスが全部一覧表になっているというのは、何よりも安心ではないか。一応これで、以上おしまい。

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