今日も練習場に行き、2時間ボールを打ち続けたが、最初に考えたことはシャンクの原因が「ボールとの距離が遠すぎる」のではないか、ということである。余りにも初心者っぽいミスなのでどうかと思ったが、アドレスの間違いというのは意外とよくある話なのだ。もしかしたら、そのせいでスイングのベクトル(力を入れる方向)が下に行かず、ついつい外に向かって結果的に「クラブヘッドが遠心力で外へブレて」いるのでは、と考えた。それに、以前から感じていることだが、遠くにある球を打とうとしてバックスイングが浅くなり、知らないうちに「アウトサイドイン」になってしまっているのかも。スイング軌道がインサイドから入らなければ、まーず「スイング改造」など全然おぼつかないのは道理である。さらには、アドレスでボールが遠ければ、インパクトの時に届かせようとして「どうしても手首が伸びて」しまう。その結果飛距離も出なければすくい打ちにもなり、おまけに「フェースが開いて」シャンクしてしまうというわけだ。これ、案外当たっているかも!。いきなりナイスショットだったら「どうしよう?」とか考えながら、ルンルンで9番アイアンから練習開始した。1発、2発・・・・。
結論はアドレスは、「遠すぎる・・」は関係なかった。どちらでもシャンクしたのである(おおっ、神様!)
要するに「狙ったところにヘッドが返せていない」のである。つまりヘッドコントロールの「技術」の問題なのだ(感覚、とも言える)。これは私のスイングの「根本」に関わる大問題である。これを解決しなければ「ゴルフにならない」、という程の重要な能力に「問題がある」とわかったのだ。日曜大工で板に釘を打ち付けるとして、トンカチを振り下ろすたびに、釘でなく「板を叩いちゃう」ようなものだ。これじゃあ「お父さん、何やってんの!」と奥さんに叱られるのが関の山。トンカチを取り上げられて終わりである。もし、どうしても治らないのであれば、・・・ゴルフなんかやめた方がいい。せっかく揃えたクラブセットを置いて、静かに立ち去るのみである(哀しいよ〜)。
とは言っても、おいそれとは止められない。何より私だけ「能力が足りないゴルフオンチ」だというのは、どうにも受け入れ難いではないか。少なくとも「年だから」ぐらいの言い訳が欲しいのである。だから生涯の最後にもう一度、本気で練習しようと取り組んでいるのだ。それが例えシャンクを打ち続けて「心が折れそうになるくらいシンドイ練習」になるとしても・・・。
で、本日の練習内容を以下に記す。
1、とにかくインサイドからクラブを下ろす
今まで調子が悪い時は、決まって「ボールに正対して」インパクトしていた。正対しているということは体が回転しているので、結果として「左を向いて」インパクトしていることになる。実際、右にプッシュアウトしない場合は、今度は左に球が飛び出していた。球を目標に真っ直ぐ打つためには、体を開いた状態で「なお且つ、右に向いてインパクト」する必要がある。インサイドから入れるためには、相当クラブを背中側から持ってこなければいけない。そうすると「ヘッド自体は遅れてくる」ことにある。そうでなければ、インパクトで「右側面で当てる」ことが出来ない理屈だ。これを繰り返し練習した。
2、インパクトで下を向き、スイングの軌道を確認する
右後ろから下りてきたクラブをボールの位置に正確に下ろすためには、右肘を曲げてしっかり腹につけ、グリップがボール位置を「通り過ぎて」から球に当てるように意識すること。これによって「体が前に出る」ことを防ぎ、クラブ軌道が「外側に膨らむ」のを防いで「ボール位置」に正しくヘッドを下ろすことが可能になる。それと、右肘が伸びるとそれに連動して右手首が伸びてしまい、結果的にボールの手前を「ダフる」のも防げる。これはいずれも、インパクトでクラブを「左手で引く」ことによって、安定したショットが打てるようになる、という「最近覚えた」理論である(ちゃごるにしても G1にしても、ガツンと当てるのは良くないと言っているようだ)。なお、前傾角度を維持して且つハンドファーストで振り抜くということは、クラブを下ろす軌道も「よりフラットに」なる筈である。これも「ちゃごる理論」と相性が良い。とにかく当たる瞬間に「よーくフェースの通り道」を毎回しっかりと確認すること。これが「狙った所にヘッドを通す」ことにつながる。これをひたすら練習した。
3、インパクトを意識しない
前傾姿勢を維持したまま、そのまま勢いを殺さずにフォローを出すこと。上田桃子のスイングを見ていると実に安定し、「同じ軌道を通って」クラブを振っている。しかもそれで飛距離が出ているのだから素晴らしいではないか。軸が動かないので、フォームが綺麗である。それを真似してゆっくり大きく軸回転で振り切るイメージで、フォローを出すように練習した。クラブを勢い良く振り回すのではなく、軸を保ったまま「ドーンと当ててから」そのままの勢いでフォローを出していく感じだ。なお、腰の回転は自然に回す程度で余り極端にならないように気をつける方がいいように思った。やり過ぎが良くない。とにかく動きを抑えて「スムーズな軸回転」をすること。これを意識的に練習した。
4、右手は左手より下
ダウンスイングの途中からインパクトまで、右手を左手より下にキープすること。右手を左手の下に「潜らせる」ことが出来れば、クラブが外側にブレるのを抑えることが可能である(私の考えた理論)。スイング中は右手の軌道を意識することで、正しくボールに当てることが出来る筈である、これを徹底的に練習した。
以上である。
それと、これはシャンク撲滅とは関係ないが、飛距離を出したい人には試してみる価値がある方法を見つけたので、ちょっと練習してみた、クラブを「ぐるっとループ」させてダウンスイングに入る方法である。アメリカ PGA のマシュー・ウルフがやっているスイングだが、彼ほど極端にするのではなく、軽くダウンスイングに入る時に「後にズラして振り下ろす」やり方である。今流行りのシャロースイングに近いとも言える。練習した感じでは、スイングに勢いがついて、インパクトが「強く」なるように思えた。飛距離は間違いなく伸びると思おう。ただ、いつも同じ位置にクラブを寝かせるのが難しい。これは相当に、練習する必要があると思った。古江彩佳のように、ダウンスイングの時に最後に一段「グリップを遠くに伸ばしてスイングする」のもアリかもしれない。いずれシャンクから脱出出来た暁には、試してみたい方法である。
とにかく今日の練習の最後には少しであったが、「インサイドアウト」の軌道でインパクト出来たと思う。ボールもその時は真っ直ぐ飛んで、9番アイアンで100ヤードの旗を少しオーバーする感じである。これで少しずつではあるが、修正は正しい方向に進んでいる、というショットが打てた。勿論、まだまだ練習が必要だが、練習が正しいという「方向性」は見えてきたと思う。これを必死にやって、何とか黙っていても狙ったところにヘッドが戻るスイングを身につけて、忌々しいシャンクに「さよなら出来る」ゴルファーになりたいものである。それには何よりもまず、ゆっくり振って「まっすぐ正確に」飛ばすこと。飛距離とか考えるのはもっとずっと後、我慢我慢なのだ。
それにしてもふと思ったのは、私は「いつから」シャンクが出るようになったんだろう?、という事。原因をあれこ考えてみると、どうも私が「ちゃごるTV」を見てスイング改造をしようと決心してからではないか、と気がついた。手を低い位置に下ろしてクラブを体の近くを通す、という昔からの理論を「ちゃごる理論」で真逆にしたのが、シャンクに悩まされる「悪夢」の始まりだったかも・・・。そして極め付けは左手を浮かすように立てながら「ハンドファーストに打つ」である。「ちゃごる理論」にのめり込めばのめり込むほど、比例するように「シャンクが出る」ようになったのだ。そうだ、すべては「ちゃごる」が原因だったのだ!
勿論まだ私は「ちゃごる理論」が大まかには「正しい」と思って練習している。ただ、どこか勘違いして「間違って覚える」と、手酷いしっぺ返しを食らう「悪魔の理論」だというのは考えておいた方がいいだろう。その中でも多分、左手グリップの位置を「前に出す」というのがその原因じゃないか、と思い始めた。左手を少し下げて、右手を「その下」に潜らせる。チャーリー高沖氏はアマチュアのスイングの欠点を「左手の下げ過ぎ」と考えたため、「左手をもっと上げるよう」に説明しているのだと思う。これは決して間違いではない。氏の言うように、理論的には球が左右に散らばる原因は左手を下げすぎることにある。だが私にとっては、逆に「やり過ぎだった」というわけである。過ぎたるは及ばざるが如し。私は左手の軌道はそれほど低くはなかったので、左右に球が散る心配はなかったのだ。それよりむしろ、右手の軌道をさらに下にして、「左手より下げるべき」だったのである。今ようやく、スイングが正しい方向に修正出来つつあると思っている。この結果は、来月頃に出るんじゃないだろうか。
果たしてこの改造が吉と出るか凶と出るか、私の長い長いスイング改造の旅はまだ「始まったばかり」である。
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