明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフ通信(18)やっぱり稲見が勝っちゃうのか・・・

2021-11-13 17:33:22 | スポーツ・ゴルフ

稲見が腰を痛めて休んでる間、秋女古江彩佳が4戦3勝して賞金を積み上げ、小祝を抜いて「あわや」というところまでググッと詰めていた。しかし稲見は先週上位フィニッシュを果たして賞金女王レースに踏みとどまり、今週は「まだ痛み止めを打ちながらです」と言いつつも、やってるゴルフは「絶好調そのもの」と変わらない。稲見はオリンピックでも「思ってることと言うことが違う」ウソつきのクセがあるからイマイチ信用は出来ないが、腰が痛いというのはまあ本当だろう。しかし左膝を痛めてケンケンしながらも全米オープンでロッコ・ミディエートをプレーオフで破ったタイガー・ウッズの例もあるから、腰が痛いからと言って即「成績が悪い」とは限らないのがゴルフである。そして今日、稲見は8バーディノーボギーと爆発して、10アンダーと盤石の単独トップに立った。だが実は、上田桃子も1イーグル8バーディと「バーディー数では稲見より多い」華麗なゴルフをして、単独2位でフィニッシュした。上田もここのところ絶好調である。

2日目の結果は、山下美夢有が3位、金澤志奈と青木瀬令奈が4位T。以下、西郷・森田・勝と続く。注目の古江は菊池・河本結・セキユウティンらと1アンダーでフィニッシュ、稲見と9打差の13位Tで終わった。明日もう1日あるとは言え、賞金女王への道は、今週は残念ながら逆に遠ざかったと言えよう。流石に稲見の強さは「格上」である。

稲見が何故そんなに強いのかというと、彼女の持ち味である正確無比なショットが群を抜いて素晴らしいからに他ならない。稲見は毎回ショットの前にスイング軌道を確認するためなのか、ゆっくりダウンスイングして「一度途中で止めて」目でじっと見てから本番のスイングをする。見ている我々は彼女がスイングに悩んでいるのかと思うとさにあらず、ボールはいつものようにフェアウェイのど真ん中に真っすぐ飛んでいくから「あれっー?」なのだ。まあ、スイング自体はちょっとクラブを引き込むような変わったスイングなのだが、打つ球が真っ直ぐ飛んでいくから理論的には正しいのだろう。私が見る所では「インパクトからのクラブの動き」が手首を返さずに内側に引っ張っていて、余りカッコよく見えない点が気に入らない。結果が出ているから何とも言いようがないのだが、腰が痛いというのも何か無理しているのかも知れないなと思った(素人考えです)。

そこへ行くと上田のスイングは見ていてとてもスムーズに振れているし、力みも無く軌道もブレが無くて、素晴らしいスイングだと思った。以前は外に打ち出して強烈なドローを打っていたが、最近の上田は同じドローボールでも曲がりを抑えたストレートに近い弾道に変わってきている。そのせいか分からないが、飛距離が伸びているみたいなのが何より素晴らしい。上田は35歳と稲見とは1回り以上離れているのに、飛距離が落ちるどころか伸びているというのが何とも頼もしいではないか。我々シニアゴルファーのお手本にするべきスイングである(私自身も、お手本を古江彩佳から上田桃子へ乗り換えようかと思案中である!)。

なお、小祝は11オーバーと予選通過はならなかった。小祝は、テレビに映った印象では明るくプレーしているようだったが、内心では「どうしてダメなんだろう?」と、絶不調の闇の中に突き落とされた気分ではなかったか。まあレベルは違えど「2時間シャンクを打ち続けた男」の私にしてみれば、小祝頑張れ!と応援したくなる。多分ちょっとしたことなんだろうけど、それが分からないと「泥沼に嵌まる」から気をつけないといけない。一時は賞金女王も狙える位置に居ただけに、落差が大きすぎてゴルフが出来なくなるのでは?と心配だ。せっかくコーチがいるのに間違いを指摘して治してあげられないというのは、辻村明志コーチもそろそろ限界かなぁ。永井花奈もこのところ不調で予選落ちみたいだし、松森彩夏もダメみたい。良いのは上田桃子だけだから、ちょっとコーチを変えてみるのも有りかもね。小祝はパターが苦手のようだから、まずパターのコーチから変えてみるのもいいかも。

他にも石井理緒、渋野日向子、堀奈津佳、比嘉真美子、田辺ひかり、鶴岡果恋、廣田真優、高橋恵、松田鈴英、永井花奈などが予選カットである。ちなみに最下位は、21オーバーの川崎志穂。飛距離が魅力の選手だが、まず予選を通ったのがアースモンダミンの58位の1回だけっちゅうんじゃあ、サポートしてる「ミツウロコ」も考えちゃうよねぇ。これだと来季の所属先が、他人事ながら心配である。

明日の最終日は天気も良さそうなので、今日と同じく上位はバーディ合戦の伸ばし合いになると思う。しかし稲見と上田は今日爆発しちゃったから、明日も爆発ってのは難しいので「3つ位」伸ばすとして13アンダー。ところが3位以下が現在6アンダーの山下に5アンダーの金澤と青木だから、山下でも7アンダー出さないと追いつかない。実は山下も今日7アンダーを出しちゃってるので、2日続けては無理だろう。可能性は6位タイの西郷が「大大大爆発の9アンダー」を出して、三人でプレーオフと言うシナリオしか残っていないが、まあ夢物語だ。こうなったら上田桃子に頑張ってもらって、「今シーズン2勝目」という離れ業を見せてもらうことぐらいしか楽しみがなくなってしまった。

結局優勝と賞金女王レースは、稲見が取ることになりそうである。しかしどうも、稲見は可愛げが無いねぇ。歩き方も腰を庇っているのか、へっぴり腰なのがオバサンぽくて「爽やかさ」が無い。出来たら河本結あたりに颯爽と優勝ポーズを決めてもらいたいのだが、はてさていつのことになるのやら。渋野日向子は12月にはアメリカに行って、来年のツアー出場を目指して USLPGA の QT を受けると発表している。古江彩佳もアメリカを目指すと言っていたようだから(勝みなみも確かそう言っていたようだが)、畑岡奈紗・笹生優花と共に「日本勢の活躍」を見るためには、独占放送をしている「 WOWOW 」に加入しなければいけなくなるのだ。年金暮らしで物価値上げが目白押しなのに、さらに「新たに出費が嵩む」って、どうすりゃいいの?

まあ、年々食も細ってきた事だし、お金も使わないから良いとしよう。それにしても私のスイング、何とかならないかなぁ、と思ってます。練習はしてるんだけどね・・・


最新の画像もっと見る

コメントを投稿