明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

今日の視点(44)兵庫県知事の問題はこれですべて解決!

2024-11-18 14:02:00 | 私の意見

土曜日のラジオ文化放送「田村淳のNewsClub 」に出演した前明石市長泉房穂氏や、月曜日のTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食」に出演した経済学者森本卓郎氏の話を聞くと、兵庫県知事というのは過去60年間ずっと中央の総務省の官僚が「いわば天下り的に」やってきて知事になる、そういう「全国でも珍しい県」なんだそうだ。まあ又聞きだから詳しく自分で調べた訳じゃないが、この話を聞いて「なるほどそうだったのか!」といっぺんに全部の疑問が解けました。

要するに齋藤兵庫県知事は「東京の省庁から来たバリバリのエリート」で、県の連中とは「そもそも身分が違う」存在なんだよ、というわけですね。この、県職員に蔓延している悪しき伝統というか時代錯誤の「自分達は田舎の下っ端役人」です、という意識が今回の一連のパワハラ問題を引き起こしている「根本原因」だったというわけです。これは齋藤知事本人が百条委員会で説明している通り、彼は20年間も総務省で行われていた「殿様と召使」の関係をそのまま兵庫県に持ち込んで、ひたすら「正しい仕事の仕方」を教え込んでいただけ、ということに「一点の疑問も持っていなかった」事は明らかです。

齋藤知事にしてみれば「中央の完璧なやり方」をド田舎の兵庫へ持ってきて、仕事のやり方が全然なってない田舎職員の駄目な体質を「一つ一つ指導して」叩き直し、一人前の立派な職員に教育したつもりだったのであって「何が悪いんでしょう?」という気持なのでしょう。多分今でも「自分は間違って無い、悪いのは仕事が出来ないアホ職員達だ」と彼は思っている、とテレビの質疑応答を見ていて感じました。だから彼は自分を「厳しい上司と見られている」と証言しているのです。完全に理屈が通っているとおもいませんか?・・・ただ、彼が自分を「東京からやって来た身分が違うエリート」と考えており、県の職員達を「いちいち怒鳴って指導してやらなきゃ何も出来ない田舎の無能な連中」と認識していた、という点が一般の人の感覚と違うだけだと思います。言うなれば、斎藤知事の「大きな勘違い」ですね。残念でした。

多分、東京の総務省の人達は今でも全員が「大なり小なり」このような考えを持って仕事をしているんだろうな、と思うと正直「ゾッと」します。まあ、こういう人達が地方に行けば当然、県職員からは「ちやほや祭りあげられる」のが普通なだろうな、と思います。例えばエレベーターで開けるボタンが押せなかいような気が利かないダメダメ職員は(知事が罵声を浴びせて叱責するまでも無く)即座に周りの職員が「何をやってる!」と怒鳴って、これから「知事様がお乗りになる」んだから、ボタンを押して待ってるのが当たり前だろうが!と叱りつけるような「自分からパワハラを先取りするような世界」ではないでしょうか。もう、「江戸時代か!?」って感じですね、やれやれ。

と言うわけで、齋藤兵庫県知事のパワハラ問題は、総務省出身のエリート知事が「自分はお前ら田舎の下っ端役人とはそもそも身分が違うぜ」と勘違いして、盛大に威張り散らしていた・・・という「身の程をわきまえない、お寒い話」でした。一件落着です。

で、何故そういう人間が選挙で選ばれたのか?とかいう「兵庫県有権者の恥ずかしい政治感覚」はこの際問わないとして、サッサと不信任決議して再選挙を実施し、今度こそ地元出身の「正常な常識人で」尚且つ政治的にも優秀な人を選ぶ事ですね。多分、兵庫県にもそのような「まともな人」は何人かいるでしょう。県議会や行政に巣くっている「古い体質の役人達」も同時に刷新して、新しい「普通の現代の感覚を持っている若者」に県政を任せるのが良いと思います。老婆心ながら兵庫県の有権者の皆さまの「覚醒」を期待しております。

注)これは9月3日の記事を再度アップしたものです



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