明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

今日の視点(38)自民党の裏金問題(3)・・・選挙はどうなる?

2024-02-14 20:42:00 | 今日の話題

裏金を何に使ったのかは、自民党によるアンケートでは一切質問されなかった(ウソだろ?!)。まあNHKの今日の国会中継では、立憲民主党議員の質問に対して岸田首相は意味不明の答弁を繰り返すばかりで「自身の無能さ」をさらけ出した格好である。こんな総理では国民の代表には相応しくないのでは?と思わせた。ということで、彼には首相を拝命している責任感や威厳というものは一切感じられなかった・・・と言える答弁でしたね。

勿論、野党議員の質問の仕方も良くなくて、何とかして総理の言質を取ろうと必死に食い下がるのだが「ことごとく」思ったような答えを得る事が出来ず、何とも「空回り」に終始していたのは残念至極である。次に質問に立った同じく立憲民主党の井坂議員は、中国新聞の渾身のトップ記事など持ち出して総理を追い詰める質問を突きつけるが、そもそも国会で総理が「裏金で票を買ったよん」とあっさりゲロするなんてことは「金輪際」有り得ないじゃありませんか?。それを追及するには余りにシロウト丸出しの凡庸な質問で、総理を始めとして次から次ぎへと出てくる傍から「ダラダラした言い訳」をのべつ聞かされるのは「時間の無駄」と思って、私はチャンネルを変えてしまいました。

今日は滅多に見ない国会中継だったが「たまには見てみようかな?」とチャンネルを合わせたのに超がっかりである。野党議員ももうちょっと議論のテクニックを勉強して、有権者の興味を引くような質問をして盛り上げて欲しいものである。

例えば総理は安倍派や二階派の疑惑の議員達に政治倫理審査会へ出席して説明責任を果たすように「促している」と何回か繰り返していたが、じゃあその要請に対して「当の議員達は何と答えたのか?」との質問は、立憲民主党議員からはとうとう発せられなかったのである。こういう単純で具体的な事実確認を繰り返し次々と聞いていけば、答える方は何れ「返答に窮する」のが議論の常套手段なのだ。これ、テレビで見る「刑事の尋問方法」の定番なのだが、お堅い野党議員はご存じないのかな?

政治倫理審査会への疑惑議員の出席に関しては、野党は賛成してて反対してるのは自民党だけだと言う。ではその自民党の党首である総理はどうかというと「一応、促している」訳だから、それに対する議員側の答えは ① 促された通り出席して説明する、② 何だかんだ理由を付けて断る、③ 返事しない、の何れかしかないだろう。質問者は ① なら「何時か」を聞き、② ならその次に「その返事に対して総理がなんと言ったか?」とどんどん詰めれば良い。もし ③ で返事を催促しているのなら「何時まで待つつもり」かを聞き、その日までに返事がなかったら「次はどうするのか」を質問する。こういうやり取りは一般社会においては「上司と部下の間」では日常的に行われている会話であって、国会での総理の回答みたいな訳の分からない返事を部下がしようもんなら「お前コノヤロー、俺を馬鹿にしてんのか?」とめっちゃ怒鳴られるのが相場であろう(だからそれが通用しない国会論戦など、最初っから「茶番劇」と言われる所以である。バカバカしい限りです)。

岸田首相の説明によれば出席するかどうかは「国会の決議に従う」の一点張りだが、これじゃ「過半数を占める自民党」が反対に回れば、出席見送りになるのは「決議するまでもない」と立憲民主党議員は考えたのも無理は無い。だから総理の言葉に固執したわけだ。夜のニュースでは政治倫理審査会への出席は本人の同意が必要と言っていたが、これは国会決議で否決された場合でも「本人の出席の意思があれば」・・・というのが正しいんじゃないかと私は思うが、正確には分からない。そこで私が考えるに、政治倫理審査会よりもさらに厳しく問題を追及する「証人喚問や参考人招致」のほうが裏金疑惑に関しては適切じゃないかと思うがどうだろうか。

まあ本当の事を言えば総理は疑惑の議員から既に内密に聞き取りをしていて、全ての使い道を完全に把握している筈なのだ。そもそも党の大切な資金を預けるわけだから、その使い道についても「暗黙の了解」無しに渡すなどと言う事は考えられないではないか。これは党総裁として党の実態を把握しておくのは当然の作業であり、党をまとめる上でも「その位の力」がなければそもそも派閥運営など出来ないであろう。で、そのようにして得られた内部情報を総理が国会で「その通り正直に話す」だろうか?(聞くまでも無いじゃん!)

国会でそんな事を言うような正直な人間は、少なくとも「自民党の総理」にはなれませんよねぇ、当然ですが。だから彼等は必ずある事無い事もっともらしい事を言って煙に巻くのは「当たり前田のクラッカー」ですよー!(もう古い古い!)。それを何とかして「総理本人の口から言わせよう」として同じような質問を繰り返すやり方は、単なる時間の無駄じゃないか?。それを総理がウソを言っているのは明々白々だとして、「石を抱かせる」などの拷問で無理くり自白させるのは「今じゃ自白強要」になるから駄目!なんですねぇ(江戸時代じゃないんだから!)。

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そこで、その逃げ道を塞ぐ最強の方法が「選挙」というわけだ。じゃあ次の選挙で自民党は大敗するか?・・・それが問題である。

では日本人の選挙行動はどのような仕組みで成り立っているのか?

結論を言えば、町内会の役員を選ぶのに立候補者のどこを注目しますか?、というのと感覚は殆ど同じなのだ(これは私の肌感覚です)。要するに、面倒臭い町内会の役員などやりたくないと言うのが本音で、自分以外なら「誰でもいい」のです。例えばいつもニコニコしてて会えば向こうから挨拶してくれるとか、いつも行事には率先して顔を出して雑用も嫌がらずやってくれるとか、入学祝いや結婚式や病気見舞いまた葬式なども忘れずに律儀にお金を包んでくれて親身になってくれるとか、要するに町内を良くしようと「熱心にやってくれる」という信頼感で投票するんじないだろうか。その人が町内の道路を整備すると言えば「あの人の言う事なら良いんじゃないの?」となるわけだ。・・・勿論、その信頼する人が「裏で土木工事業者から金を受け取っていた」などという事は全く知らないのが一般人の常である。

つまり「人柄で選ぶ」というのはそういう事です。

表向き「人間関係が出来ている」と信じ込んでいる候補者に投票するのが日本人なんです。それを、悪用する人達が世の中には大勢いるという事を天下に明らかにしたのが「今回の裏金」なんですね。自民党は政権を握り、議会で単独過半数を取った時点で「腐敗」し始めました。それは何故でしょう?

答えは「金回りがよくなったから」以外にありません。今の自民党に日本を良くしようという力は、残念ながらやる気はあっても「肝心の能力が無い」のです。政治をやるにはなんと言っても「アイディア」が絶対必要です。それが岸田首相のように能力のない人間は、結局掛け声だけで「改革の具体案」は白紙のまま。いつまで待っても予算を浪費するばかりで成果は期待できないでしょう。

これが現実です。もういい加減に彼らに期待するのはやめしませんか?。具体的なアイディアが無い政治家は只の「ゴミ」です。火曜日の燃えるゴミの日に回収車に持って行ってもらいましょう。我々市民が次の選挙で実現するべきは、とにかく悪い事をしたら「政権交代させるぞという脅し」を粛々と実行するしかありません。常に議員の生殺与奪の権利を我々の手にキープすること。それのみが、議員達に正しい行いをさせる「唯一の方法」です。

さあこうなったら、有権者の実力というものを彼ら悪徳議員の顔に叩きつけてやろうではありませんか?



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