明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

都知事選、誰が勝つのか?小池・鳥越・増田・宇都宮の四人に絞られたが、私にも一言言わせてもらいたい

2016-07-13 18:00:47 | ニュース

一言で言えば、舛添氏によって巻き起こされた「ルール感覚のズレ」を各候補がどう回復するか、である。金があって裕福な自治体の東京都は、誰がやっても大して変わらないと思われているが実は問題山積みなのである。しかも舛添氏は殆ど無策だった。「世界の東京」とか掲げて頑張ったらしいが、そんなものを求めているのは一部の金持ちだけ。もっと現実的に困っている人々からすれば「なに呑気にやってんだ」という気持ちである。待機児童で日本死ねとブログで問題提起した人がいたが、舛添氏は一回も保育所を訪問していなかったそうだ。要は現状認識が甘く、仕事への意欲もなく、「世界に東京の素晴らしさを示す」名誉欲ばかり異常に膨らんだ結果のクビであった。この反省を踏まえての都知事選であるから、次に都知事になる人には「地に足をつけた名誉欲のない問題解決に意欲を燃やす人」になって欲しい、と言うのが都民の願いであろうと思う。で、今回の出馬を眺めると次のようになる。

1 小池
自民が舛添の失態に忸怩たる態度で出足が鈍った間隙を縫って、突然飛び出した女性候補。しかし私には経歴から風貌・態度とどれを取ってもダーティなイメージが拭えず、今回の都知事選のメインテーマである「庶民の味方」的なところが全くないハズレ候補である。議員時代の手腕にも大して評価が高いわけでもなく、マスコミ出身のネトウヨの櫻井と一緒でどうも信用できない。そもそも政治をプロの騙し合いの世界と捉える「政治感覚の古さ」が、彼女に期待するものがないという最大の理由である。都知事に専門家は要らない。それに帽子やらなんやらファッション感覚も変なおばさんである。ここに来てテレビで顔をよくよく見る機会が増えたが、見れば見るほど不愉快な顔である。正直さがまるで無い顔は腹黒さがモロ出しで、派閥や金や右翼やとか言った庶民とかけ離れたベクトルの中で動いている人間と見た。

2 増田
正直言って全然知らない。自民・公明の押す候補者だがその自民・公明が押した都知事二人が、連続して失態をしでかしたと言うのだから果たしてどうなのか。だいたい秋田だがどこかの知事時代の実績というのが「散々な結果でほったらかした挙句に、中央に逃げた」である。この人を選ぶ場合は知名度が低いので過去の実績を見てと言うことになるのだが、肝心要のその実績が「散々」なのである。小池もそうだが安倍政権自民党の政治感覚を体現する「政治屋」という印象が強い。ポイントは「自分の感情をコントロールして、当たり障りなくスローガンを粛々と述べる」言い方である。要するに「嘘をつく時はこうなる」という見本的な言い方だ。相当に腹黒い。全国の首長から「お前がやれ」と言われてスイッチが入ったそうだが、その首長の評判が先の「散々」なのだから何をか言わんやである。第一顔が気に入らないし、何より声に力が無いのは致命的である。

3 宇都宮
共産系ということで3回目だがどうも弱い。弁護士ということで実務はできそうな印象だが、組織のトップには「存在のカリスマ性」が欲しい。貧弱な外見から与える頼りなさが、政治の場においては人気のなさにつながる。信長や秀吉が天下をとったのは実力もあるが、人に対して「不思議な魅力」があったからでは無いか。その点ではこの人は失格である。有能なサブリーダーとして実務能力を発揮する「仕切り屋」として都政に関わって貰いたい気もするが、どうもイデオロギーにこだわってるのかも知れず共産系というのが足を引っ張っていると思っている。東京都を飛躍させてもう一段階住みやすく暮らしやすい都市にするような目標を掲げて実行する力は無いように思う。都知事には向かないと思う。今回立候補を取り下げなかったのは、ガッカリの一言である。現実的には一番東京都の政治を考えている人のようだから、副都知事を目指す方がいいと思う。

4 鳥越
私はこの人がいいと思うし、実際に勝つと思う。レーガンが大統領、クリントイーストウッドやシュワルツネッガーが知事をやった例で分かるように、人のイメージは政策や実行力とかのファクターに勝るのである。会見を見ると実に率直に自分の声で堂々と語る姿は、自身ガンに侵されて4回も手術した76才の人生最後の力を振り絞っての立候補で、都民に訴えるものがあると思った。それだけで乗り切れるわけじゃ無いことは、名古屋市長の河村たかしがどえりゃー苦労していることでもはっきりしている。都連の議員達は「都民のことなど知ったこっちゃない」のである。こういうバカ議員達を相手に議会運営をするのは人生のロスである。しかしその議員達を選んだのは都民であるから、結局は自業自得と言える。

都民と言っても中身はバラバラ、それぞれ損得勘定で動いているのだから同じ問題でも解決策は天と地ほど違う。美味い酒の評価でも仲間内で違うのが当たり前なのだから、都政の方向性だって当然違う。当たり前のことが、まるで関係ないような他のことで結論が決まる世界。所詮は議論のできない日本人同士の「人数の多い少ない」の戦いになって、いつもの選挙になり「選挙なんてバカのやる事」となってしまう。何れにしても、少数派は諦めの境地である。一票の重みなんて、結局は吹けば飛ぶようなもんである。だけど投票率が57%というのだから、残りの43%は何やってるんだろう。少なくとも95%くらい投票してくれれば、どんな結果になっても納得はするのだが、57%じゃーねぇ。残りの人達は誰だったら満足するのか、それとも興味がそもそもないのか。きっと現状に満足してる層なのだろう。おめでとう。人生には、政治よりもっと大事な事がある、ってのは正しい。

いまテレビで「宇都宮が最終的には引くのではないか」との意見も出てたので、まだまだわからない都知事選。私的には鳥越にやらせてみたいのだが。

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