明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフを科学する=スイング2023(17)ドライバーの練習

2023-08-09 11:47:00 | スポーツ・ゴルフ

アマチュアの悩みの9割はドライバーである。残りの1割は私の見る所、「アプローチに不満」という人が多いように思う。いやいや一番大事なパターがあるではないか?と仰る方がいるかと思うが、パターで悩む人は相当上手い人なのだ。ちなみに私の友人達が反省会で口にするのは、大体「あのOBさえ無かったら云々」というグチが大半である(だから90を切れないのだが)。勿論、プロのように300ヤードも飛ばすには・・・などと言う「格上の悩み」は我々とは別世界だから放って置くとして、悩みの殆どは次の3つに集約されると考えている。

① 飛距離=今より20ヤード、いや10ヤードで良いから飛ばしたい!
皆さんお決まりの悩みである。アイアンなら距離でクラブを変えればいいのだが、ドライバーは「とにかく飛ばす」道具だから、目一杯力を入れてぶん回すわけだ。結果、思わぬ方向へ飛んで行く・・・というのが、大体のアマチュアの陥っている「負のスパイラル」だろう。殆どのアマチュアゴルファーは、ここから抜け出せずに悪戦苦闘する。だが練習はしないのだ!(Oh NO!)。勿論工夫はしている。だがそれは「打ち方」の工夫であって「スイングの見直し」では無い、というのが私の考えである。これじゃ永久にゴルフは上達しない訳である。

② 正確性=とにかくフェアウェーに行ってくれ!
最近は道具の進化で随分曲がらなくなった。スライスに悩むアマチュアには「見るだけで引っ掛けそうなフック顔」のドライバーが売られていたのはひと昔前である。今はテクノロジーの進歩で「曲がり自体」が減って、真っ直ぐ飛ぶようになったのだ!(テクノロジー、最高!。曲がる人は新しいドライバーに変えたほうが良いかも?)。が、それでも曲がる人はグングン曲がる。しかも隣のホールまで曲げるのである(ご苦労様!)。あーあ、何でかなぁ?。答えは簡単だ、曲がる様に打っているから・・・って、身も蓋もないじゃーあーりませんか皆の衆(古いねぇ、いつの話?)。要は正確にヒットしてないのである。

③ 自信=毎回ナイショしたい
で、そこそこ飛んで曲がらなくなったら今度は気持ちよく飛ばしたくなるのが人情というもの。フェアウェーのど真ん中から150ヤード先のグリーンに向かって気持ちよくセカンドを飛ばし、「ピンそばにピタリと付ける」ショットを夢見ているアマチュアは多分、コースに出ている人すべてだと言っても過言ではないであろう。ゴルフをやっていて一番心楽しい瞬間は「ピンを狙える位置」にドライバーを打って、さあ何番のクラブで「グリーンを狙おうか」と思案している時である(バーディを狙ってラインを読んでいる時、という人もいるが私はそんなに上手くないので)。その為には当然だが、ドライバーをナイスショットしなければならない。つまり飛距離と正確性を手に入れたら、次は「毎回それを実行」したいのだ。人間とは何とも欲張りなものである。

まあ、以上のようなことだろうと推察する。そこでこれらの夢を実現するために私はゴルフパートナーのシミュレーション弾道測定器のお世話になったという訳だ(月々13200円、税込み。一日2時間で週二回。都合8回の単価1650円という計算。まあ安い方である)。ドライビングレンジでひたすら打つのも悪くは無いが、ビデオで自分のスイングの良い点悪い点を見直してみるのも良い方法だと思う。特に「スイング改善」という遠大な目標を掲げた場合は、強力な手助けになると思う。一人で球を打っているだけでは分からないことが一杯あるからだ。客観的に自分のスイングを見るのは、アマチュアには特に「目からウロコ」状態になるのは確かである。まあその為には、自分の欠点を素直に受け入れることが必要だが・・・

で今、取り組んでいるのがドライバーである。先日まではアイアンでハンドファーストを練習していた。それがドライバーに変わったので「ハンドファーストは卒業?」と思われる方がいると思うが実はそうではない。アイアンでスイングをみっちり練習すれば、いずれドライバーも打てるようになる、という先生もいるがそれは間違いだと私は思う。私はドライバーで思いっきり球を遠くに飛ばしてこそゴルフ、という考えなのだ(諸説あり)。野球のピッチャーだって遠投という練習法があるではないか。刺身包丁で綺麗に魚を捌けるようになったからと言って、「鉈で薪割り」が上手く出来るとは限らない。ゴルフがドライバーでぶっ飛ばす競技であるならば、まず「ドライバー」から体作りをするのがセオリー、そう思った訳である。

そこで私の練習プログラムは以下のように変化した。

① インパクトの形を作る
私にとって「最も力が入る」形、というのが私の理想的なインパクトである。それは私の考えでは、インパクトの瞬間にこれから「遠くに飛ばす」だけの力が溜まっていなければならない。つまり、まだ最大のエネルギーを発揮する「前」であるという事だ。言うならば、最大の力を発揮している「最中」だとも言える。その為には、スイングというのは「それなりの形」になっている筈である(大谷翔平のスイングが、まさに力の溜まった形だと思う)。翻って私のゴルフはと言えば、実はまだ「その形」は見つかっていない。それを見つけるのが目下の課題である。勿論、球も左右に散らばってるし、飛距離も安定しない。だが、理想のインパクトは「必ず見つかる筈」だ、と思っている(私の体力を考えれば、そのスイングを実現できない可能性も大だが仕方ない。まあそれは来世に実現!でもいいだろう)。

② それに必要なトップの形を作る
で、当然のことながら理想のインパクトが決まっていないので、それに必要なトップも決まらない。それが現在の状態で、試行錯誤を繰り返しているのが悩みである。しかし何となく身体の捻り方に問題がありそう、という感じはつかめて来たように思う。今までは左右に身体を振り過ぎていた。こないだの鈴木愛を見ると一時のスエーが完全に無くなっている。プロでさえ「日々、スイング改造に努力」しているのだ。我々が練習しないでどうする?「どうする家康?」である(バカの一つ覚えにもそろそろ飽きたけどねぇ)。

③ ダウンスイングをどう下ろすか?
必要なトップの形が決まらないのでクラブをどう振り下ろすかも決まらない。まあ全てはインパクトにあるのでしょうがないと言えばしょうがないのだが、一つ言える事はハーフダウン(左腕が水平になる辺り)でまだ両肩は「後ろを向いたまま」が良さそうだという事実である。これは肩と腕の三角形を崩さず振れ!というセオリーから考えれば当然なわけで、もしクラブが半分しか下りていないのに肩が正面まで回っていたら、後は「アウトサイドイン」しか無くなってしまう(スライスする人の殆どがこれ)。そこで辻褄を合わせる為に「アーリーリリース」をするしか無いのである。アーリーリリースの原因はこの「肩の早すぎる開き」にある、と私は考えている。そこで無理やりにでも胸を右に向けておくよう「我慢する」のが今の課題だ。だが、ドライバーでこれをやるのには「相当な無理」を覚悟でやらねばならない(私の老いた身体でそんなこと、出来るかなぁ)。スイング改造は老いとの競争でもある。

④ 振り切る形を作る
まあ色々と講釈を垂れたが結局、クラブを「振り切る」ことが最大のインパクトを生むことは間違いない。そこで練習中もフィニッシュに拘って、毎回振り切ることを取り入れてやってみた。そうしたら右足の爪先で「トンッ」と立てているではないか!。クラブも頭の右側からヘッドが見える位置まで振れるようになっている。「あれ?、いつの間に?」と考えてみたが、どうも一週間ブランクがあって久々に練習したら「身体が柔らかく」なったみたいである。それも「ダイエットに成功」したお蔭と言えそうだ。体重が3kgほど落ちたせいで「お腹周り」もその分減ったのが良かったみたい。要するに「単に物理的に」お腹の肉が邪魔して思ったような回転が出来ていなかったのである。ダイエット万歳!

まあこんな感じで今せっせとドライバーを練習している。飛距離はシミュレーションの数値で160から170である。実際はもっと飛んでいると思っているのだが、スイングスピード「34m/秒」ではこんなものだろう。とにかく自分でも力が入っていないのは感じているので、もっと「ビュンビュン」振れるようになればもう少し伸びるとは思っている。昔は45m/秒は出ていたのに・・・と、遠い目をして遥かな青春時代に思いを馳せてもしょうがない。今は目の前のスイングに集中だ!

・・・・・・・・・・・・・・

追伸:私は理想のスイングを追い求めて「弾道測定器」のある練習場を探した結果、ゴルフパートナーに行きついた。だが練習を重ねるうちにどうやら私はコースに出るよりも「室内のブースでスイングの練習」をしている方が好きなんだと思うようになった。友人のSN氏に話した所、「俺は嫌だね」と一蹴されてしまった。まあ当然かな、とも思う。ティーグラウンドに立って「今日はどのくらいのスコアで回れるかな?」と自分に武者震いを感じながらクラブを振る楽しさは何物にも代えがたい、と言うのは同感である。大自然の中で一日ボールを追いかけて遊ぶ爽快さは、やったことが無い人にはわからないだろう。良いスコアで意気揚々と引き上げて来る時の満面の笑みは、現代においては「ストレス解消」の特効薬だと思う。

だがそういう楽しさも十分理解した上で、スイングを「科学的に研究する楽しみ」もあるよ、と私は言いたい。何でも「科学的な研究のほう」に寄って行ってしまうのが私の悪い癖だと自覚はしているのだが、こればっかりは生まれた時から沁みついている癖で両親に責任がある、と言い訳にしている。とにかくスイングが「物理現象」であるならば、最適解というのも「人それぞれに」あってしかるべきだと思う。ただ人間である以上は「似たり寄ったり」になるのが当然なので、基本としての理論は一つなのじゃないかと考えている。それは「地面にある球を打つ」ことである。そこで身体を折り曲げる必要が出て来る訳だ。それを突き詰めて行けば、理想のスイングは自然に見えて来る・・・筈。

さて、今度の木曜日にはどんなスイングを試してみようかな?



最新の画像もっと見る

コメントを投稿