明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフ今週の気付き(8)セキ・ユウティンがとうとう優勝!

2022-09-05 11:26:59 | スポーツ・ゴルフ

日本生まれで中国育ちのセキ・ユウティンが、ついに念願の優勝を果たしました!(パチパチパチ!!!)。

試合は上位2打差に10人がひしめく稀に見る大混戦。トップスタートの勝みなみが中々スコアを伸ばせず足踏みする中で、堀琴音や吉田優利や小祝さくらなど、入れ代わり立ち代わりトップに立つが、何れもミスしてボギーを打ち脱落。そんな中でセキ・ユウティンが終盤13番に満を持して長め3mのイーグル・パットを気迫でねじ込み、渾身のガッツポーズ。ついに単独トップに立ったのであーる!(おおっ!)。

ついに優勝か?、と私は椅子から身を起こして、一先ずビールを一口飲んだ(余裕!)。ところが次の14番パー3でティーショットが上の段に乗らず、15m位の、一段坂を登る難しいパットが残ってしまう。何とか2パットでと見守る中、打ち出した球は無情にも3mのショートだぁ(やめて~)。そして何としても「入れなきゃダメぇ〜」というパーパットが無惨にもカップを外れて「あ〜無情!」。私も机を叩いて悔しがるが所詮はテレビ放送、どんなに声援を送っても彼女には届かないのだ(現地は千葉だが、恐ろしく遠い)。

「ドンマイ!、まだ一打リードしてるよ!」と、画面に向かって拳を突き出すのが精一杯である。

セキ・ユウティンの戦績は、最初は中国のアマチュアとして30勝以上を上げ、アマチュアNo.1として華々しく活躍。18歳でプロツアーにデビューしてすぐ、賞金女王を取っている逸材だった。本人曰く、自分のことを「天才」と思っていたそうだ。ステップアップツアーでも2勝し、順風満帆。これからどんだけ稼ごうかっつー矢先のQTで、肝心のパットが不調。3パットして順位を落として出場機会が少なくなってしまった。そのトラウマから、何とパターが「イップス気味」になったという(お父さん談)。どうするどうする?

しかし、ここからセキ・ユウティンの反骨精神が火を噴いた!(らしい)。たまたま、しばらく振りにツアーで見た姿は、出場機会が減った分「トレーニング」をみっちりこなしてムキムキのアスリート体型になっているじゃーアーりませんか!。飛距離も断然爆伸びしてるそうで、今じゃツアーでも有数の「飛ばし屋」に仲間入りしたというから。見上げた根性である。中国人、嘘つかないアルねぇ〜!(これ、何のパロディか分かんないけど、まあ良しとしよう)

こないだ上位に食い込んで来た時にテレビで見たら、思いっきり左足を浮かせる「一本足打法」をやっていて、何とまあ度胸のあるチャレンジ精神なのかと、その貪欲な探究心にびっくりした。とにかく日本人と違って中国大陸の中で「大人数でもまれてきた」せいか、上に行くためには「何でもやってやろう」的な、前向きでなりふり構わぬガムシャラな闘争心は眼を見張るものがある。一部のファンにはSNSで大人気の「可愛い子ちゃん」で有名らしいが、そんな選手かと思ったら大間違い。彼女は正真正銘、本物の戦うプロなんである(イェーイ!)。

話を元に戻すと14番でボギーを打ったが、まだ単独トップを守っている状態。次をしっかりパーで上がって気持ちを落ちつかせ、残り3ホールで「もう一つバーディー」を取れば、何とか「勝ち」は見えてくるぞ!、と私は思っていた。で、ちょっと目を離してトイレに行ってから、再度テレビの前に戻って来たら「あ〜れ〜」、セキ・ユウティンのショットが何となんと「右プッシュでOB」だと言うじゃアーリませんか!。・・・嘘だろ?・・・

本人の優勝インタビュー記事を読むとイーグルの後のボギーで頭が真っ白になり、ティーショットの時にはもう平常心を完全に失っていたらしい。いままで何人、こういうシチュエーションでずるずると崩れ、敗れ去っていった選手を見てきたことか!。彼女もここで「痛恨のダブルボギー」を叩いてしまった。おおユウティンよ、お前もか・・・、ああ無念!。

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しかしここからが、セキ・ユウティンの「ど根性劇場」が幕を開ける。16番・17番と、鬼神も尻尾を巻いてスゴスゴ逃げるという、ユウティンの気迫あるショット・パットが火を噴いて「奇跡の連続バーディー」を決めるのだ!。これで再びトップに返り咲き、最後は吉田優利とのプレーオフを「執念のパット」で放り込んで決着させ、堂々「レギュラー初優勝!」をもぎ取ったのである!。ものの見事な「不屈の闘志」の勝利だった!

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まあこれだけ読めば、応援している可愛い子が優勝して、自分のことのようにハシャいで大歓びしている「孤独老人の夢芝居」と言われても、全く持ってグーの音も出ない「仰る通り」状態なのである(悲しいねぇ)。

だが私の事はひとまず置いておいて、一つだけ真実を言わせてもらうとすれば、セキ・ユウティンがボギー・ダボのメンタル崩壊から僅か1ホールで気持ちをコントロールして立て直し、残り3ホールを「何としてもバーディ、バーディ、バーディで上がってやる!」と自らを奮い立たせた圧巻の精神力は、最近のスポーツでは中々見られない「素晴らしい感動を生んだ」と言えよう。これは、並大抵の選手では出来ないことだと、私は思う。それにしてもあの可愛い顔から、どうやったらこんな「ド根性」が出せるんだろう?。セキ・ユウティン、覚醒である!

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ちなみにアメリカ女子ツアーで畑岡奈紗・古江彩佳が上位に来ているらしい。私は録画してるのでこれから見るのだが、こちらもチェックしてほしいですね。それでは!


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