明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

毎週女子ゴルフ(15)やっぱ若いもんは体力あるねぇ

2022-06-13 14:27:14 | スポーツ・ゴルフ

1、優勝はメジャー覇者の山下美夢有
藤田さいき選手は最終日をトップで出ていったのに、後半で2つ落として山下に逆転優勝を許してしまった。やはり年齢から来る体力と集中力の衰えだと私は感じたが、皆さんはどうだろうか。最終ホールでパーならプレーオフ、バーディなら優勝というシチュエーションで、藤田は果敢にバーディを狙って行った。結果、池に入るかというミスショットだが石に当たって反対側のバンカーまで跳ねた。これをラッキーと取るか不運と取るかだが、この時点で山下の優勝は決まったようなものである。池に向かって距離のある下りのバンカーショットでは、10に一つも寄る可能性はなさそうだった。良くてオーバーして池側のカラー、悪ければ手前にショートで下りの難しいラインが残る。案の定藤田のバンカーショットは4、5m手前に止まってしまった。山下はラフから同じようなラインを1m位に寄せて楽々パーを取っているが、これは藤田の方が遠かったせいだろうと思う。プロの場合、アゴがそんなに高くないバンカーなら深いラフより簡単だと聞くから、寄らなかったのは距離だと思う。まあ、何れにしても難しい18番で勝負せざるを得なかった所に、ベテラン藤田の限界があった(と思う)。

しかし大会アンバサダーに宮里藍と同学年という藤田が、未だにトップランカーとしてツアーを引っ張っているのは「年の割にトンデモなく飛距離が出るから」だと言える。やっぱ飛距離は大事だなと痛感頻りの今週でした。確かにトレーニングは相当してるのだろうが、藤田は昔は飛距離はどうだったんだろう?。ちょっと前に彼女がテレビ番組で、「でかい団扇状」の空気抵抗型スイング練習器具を使って、インパクトの圧力を強化してるのを見たことがある。飛距離の秘密はこの道具にあるんじゃないか?

ちなみに私も同じ練習器具を持っているから、少し気合を入れて練習してみようかな・・・。

2、今週はセキ・ユゥティン!
久々にテレビ画面に大写しの活躍で、ファンとしては大満足の3日目であった。最終日は惜しくも順位を下げてしまったが、最終順位は8アンダーの単独7位と健闘した。飛距離もだいぶ伸びてるということで、ツアーでの戦闘力も上がっているのは嬉しい限りだ。インタビューでは日本語もだいぶ上手くなっていて、もうすっかり日本のツアーに馴染んでいる。妹もプロテストを受けるらしいから、リアル「バービー人形」の姉妹ペアで人気が出そう。しかも見てくれが可愛いだけじゃなく、何よりもゴルフに真面目に取り組んでいる所がファンとしても応援したくなる点である。とにかく、応援しても罪悪感がないのが老人としては気が楽なところですね。

3、プロとアマの違い
吉田優利の妹が吉田鈴。3日目には5アンダー16位だったが最終日にはスコアを落として3アンダー24位になってしまった。だがベストアマとして色々特典はあるらしい。さて最近は、アマでもプロと同等かそれ以上の成績を上げているアマチュアが増えている。この殆ど「プロじゃないかレベル」のアマチュアを、我々と同じアマチュアというカテゴリーに入れてもいいのか?、という話。私の考えではプロとアマチュアの違いは、ゴルフを「本業とするか趣味で楽しむか」の違いである、と定義したい。その人が「あなたは何で評価されたいですか?」と聞かれた時にゴルフと答えるのが「本当の意味でのプロフェッショナル・ゴルファー」という考えだ。つまり、自分が一番「真剣に勝負するもの」が、その人にとっては「プロ」と言える。お金を貰っているかどうかでは無い。

その意味では3、4才の頃からクラブを握っていて、中学生に上がる頃には将来プロゴルファーになりたいと考えて日々練習に明け暮れている人は、「すでにプロ」である。それはカタツムリの子供がやっぱりカタツムリであるように、例え体が小さくて技術もまだまだアマチュアより下手だとしても、気持ちの上では立派にプロなんじゃないだろうか。その点では、仕事の合間に趣味でやっているアマチュアゴルファーとは「最初っから根性が違う」のは、当然だと言える。だから吉田鈴はアマチュアと言ってるけど、もうプロとして扱うべきである。少なくともプロの試合に出る以上は、だが。

勿論これは「本人の意識の上では」という意味である。だから世の中の大会には、賞金が出る大会とお遊びの大会の2種類がある、ということ。この理屈から言えば、〇〇オープンなどというのは全然意味が分からない大会だと言えるのだ。本来試合というのは誰でも参加出来るのが当然で、ただ「賞金が出るかどうか」でプロとアマのネーミングが違う、というのが私の考えである。要は、「本人の気持ち」次第なのだ。ただ、試合には出場できる人数の制限があるので、運営の都合上でエントリー出来る人を分けているだけと思っている。それに本業がゴルフと言ったって、アルバイトで何とか生活しているプロは一杯いるわけで、何を持ってプロと言うかと言えば「ゴルファーとして評価されたい」ということしか無い。その理屈で言うなら、私もプロゴルファーですと言っても構わないのである(勿論、打てない飛ばない最低のプロになっちゃうけど)。

だから、プロツアーに出てくる若いアマチュアというのは私に言わせれば、「全員プロ」ということになる。当然、中には試合に勝つ者も出てくるわけだ。今のアマチュアは、全員プロテストを受けて「受かればプロになる」という者ばかりである。しかし本業が会社員で余暇にゴルフをやってますという人がツアーに出てたんまり賞金を稼いでしまい、その分プロが収入を失うというのでは「余りにプロが可哀想」というので、アマには賞金を出さないことにしているというのが真相だと私は思っている。今回だって吉田鈴が出ていなければ、その分「何人かのプロが収入を得られて」生活費を補填出来るわけで、何とも歯がゆい思いがしているプロもいると思う。世の中、理屈通りには行かないもので、プロとして生活していくのも苦しいらしい。逆に言えば、ゴルフの試合で何千万も稼いでいるけど、本当はゴルフはアマチュアで、本業は「バリバリの理論物理学者」なんて人、出てこないかなぁ。そしたらプロは全員「プロ失格」になるんだろうか・・・。

まあ、本物のプロかどうかを見分けるとしたら、負けた時にどんだけ悔しさを感じるかどうか、かも。ゴルフに真剣であればるほど、負けた時の悔しさも人一倍だと言える。勿論表情に出すかどうかはその人の性格にもによると思うが、「真剣さ」というのはプロかどうかの尺度にはなると思う。

はてさて私の真剣度はどの程度だろうか?。案外真剣にやってると思っているんだけど。


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