明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

女子ゴルフ結果;ヤマハレディース葛城決勝

2021-04-05 14:20:08 | スポーツ・ゴルフ

山下美夢有がトップをひた走りしていて、高橋彩香が何とか食らい付いて、高木優奈が爽やかに躍動して、・・で、最後に稲見が逆転優勝しちゃった!。やっぱり実力通りの結果に終わったのかなぁ・・・。私としては山下か高橋に勝って貰いたかったが、やや期待外れの結果である。スポーツの試合としては抜きつ抜かれつ、それも奇跡的なスーパーショットやチップインやロングパットが決まってのシーソーゲームというのが一番面白い。最終日最終組は比嘉真美子が早々とダブルボギーを叩いて圏外へ消えたので、若手二人のマッチプレーで試合は進んだ。飛距離では山下がちょっと飛ばなくて、高橋が普通。稲見が少し飛ぶ方で、鶴岡果恋が一番飛ぶと云う。鶴岡は細いのに何と274ヤードも飛んだと云うから、これは計測ミスだと思うけどそれにしても凄い。

今、女子ツアーで一番飛ばすのは「勝みなみ」だそうだ。LPGAの記録を見ると1位は勝みなみで平均257.07ヤード、2位は原英莉花で256.33ヤード、3位は渡邉彩香で254.57ヤードとある。ついこないだまで飛ばし屋No. 1だった葭葉ルミは7位で244ヤードだから、こちらの分野も随分と変遷が激しい。勝などは肩周りがまるでウェートリフティングの選手みたいで、「超人ハルク」みたいになっているから「そりゃあ飛ぶわな」って感じなのが凄かった。まあしばらくはスコアよりも「飛ばしの方が楽しくってたまらん」って感じだろうか。ランキング表の中で一番飛ばない青木瀬令奈は212.90ヤードだから、勝つとは45ヤードほど違うということになる。これじゃ青木がユーティリティで打つ距離を、勝は7番あたりで打つんじゃなかろうか。飛距離は相当なアドバンテージになる。しかし、だからと言って青木が全然勝負にならないかというと互角に勝負しているわけで、最後はアプローチとパターの勝負になるのである。ちなみに平均パット数は勝が1.768で1位だ。2位は笹生優花、3位は古江彩佳、4位は鈴木愛となっている。注目の小祝は6位だ(結構上手)。これじゃ「飛距離もパターも1位」の勝が毎回勝っても不思議はないのだが、今回は21位Tと上位には食い込めなかった。やはり葛城は飛べば良いってもんじゃなくて、ティーショットの置き所が大事なのだろう。その点では山下美夢有は飛ばないが逆に正確なドライバーショットでフェアウェイのいい所に置いていた。古江彩佳や西村優奈・吉田優利などの小柄な選手たちも、正確なショットできっちり攻めて来ていた。小祝さくらは飛ぶ方だが、それにも増して正確なショットがスコアに貢献しているのは間違いない。やはり我々アマチュアが目指すべきは「正確性」だろう。この「正確性」という意味は我々レベルのアマチュアに取っては、まず「ボールをしっかりヘッドで打ち抜く」ことに他ならない。ボールがどう飛んでいくかは「その後の話」だと思うこと。まずしっかりと「当てる」ことである。あー難しい!

なお、アマチュアの「神谷そら」も飛距離は凄いようだ。スカイトラックの表示だが、1番ホールのティーショットでは261ヤードの飛距離が出ていたから、プロテストで合格すれば「また新たな飛ばし屋」が登場することになる。我々飛ばない者にとってはドライバーで「220ヤード」飛ばせるかどうかが重要で、ドライバーがそんだけ飛べば何とかなると思っているのだ。ところがセカンドだって160ヤード前後をグリーンに乗せるスキルがなければ、結局はアプローチ勝負になってしまう。ピンまで160ヤードといえばランを入れて、女子ツアーでは8番か9番で打つ選手が多いだろう。私は4番アイアンかユーティリティで届くかどうかなのだ(しょーもない!)。しかも毎回当たるかどうかというレベルである。これじゃ100を切れないのも不思議はない。何よりまず「球に当てる」こと。練習場に行くとガンガン飛ばしている人がいて、隣の席に入ったりするとどうしても飛ばしたくなるが、そこをグッと我慢して「ひたすら球に当てること」に集中することである。それを続ければ、だんだん飛距離も伸びてショットが正確になってくる、筈だ(と淡い希望を持っているのだが)。今度28日に取手桜ヶ丘で仲間とゴルフをすることになっているから、そこで練習の成果を出したいと考えている。最近ようやく当たりが戻ってきたから何とか練習回数を多くし、「一気に精度を上げて」ドライバーの飛距離を伸ばしたい!。・・・というか、伸びないかなぁ〜?

ヤマハレディースは稲見萌寧が優勝したが、負けた山下も悔しいとい言うより「精一杯やった満足感」の方が大きいように見えた。高橋彩華や高木優奈なども力をつけて来ているので、このまま精進すればきっと結果が出ると思う。何か黄金世代の選手が「ベテラン」のように見える若返りのスピードである。さてさて私の一押し選手はどうしたのだろうか。調べてみると三ヶ島かなは44位T、金澤志奈は46位T、松森彩夏は56位T、松田鈴英は61位と下の方である。福田真未と永井花奈は共に予選落ちだった。次回期待しましょう!。それにしても小祝さくらは安定してますねぇ。宿敵の原英莉花と笹生優花がいないとは言え、又してもトップテンというのは凄いの一言である。何でも、彼女は練習量がすごいという事らしいが、やっぱり練習を淡々とこなすメンタリティが大事だと思う。昔、不動裕理が一日8時間練習すると聞いて驚いたインタビューワーに対して、「皆さんも毎日8時間は仕事するでしょ?」と、こともなげに答えていたというエピソードを思い出した。それから類推すると、もしかしたら小祝さくらは「不動裕理の後継者」ということになるのではないか。デビュー以来連続出場を続けているという律儀な点も、若いのに似合わずストイックだ。最近少しだが、私のスイングを「小祝のようにインサイドから下ろす」スイングに近づける努力をしている。勿論彼女のように完璧に頭が残って前傾を保ったまま振り抜いていくのはまだ無理だが、なんとかイメージだけでも近づけたらと努力しているのだ。渋野日向子のような今流行りの「シャフトを寝かせる」スイングはまだ難しいが、取りあえずハンドファーストのスイングはコツを掴めたと思うので、前傾を深くして右側屈をしたまま振り抜く練習を続けたい。

今日録画で見たバレロテキサスオープンで、ジョーダン・スピースが2017年以来の復活優勝をしていた。彼のスイングは左腕に特徴があるが、そう言えば「ちゃごる理論」によると左腕の肘を外側に曲げ、脇を空けて構えると球が曲がらないそうだ。私は左肘を引きつけてしまう癖があって、肝心の時に「左へひっかけてしまう」球が出て困っていた。まあ同じ理由かどうかわからないが、スピースが左肘を曲げているのは左への引っ掛け防止に違いないと想像できる。肘を曲げていると手許が下がりすぎないので、ライ角の関係で左へ引っ掛けるミスが減るのかも知れない。とにかくスイングの理論は、昔とは大分違って来ているので研究する必要があると思う。女子の選手でも「植竹希望」のようにシャローに振って飛ばしている選手が出てきている。彼女のスイングは、まさにジョン・ラームそっくりである。物理学的には、クラブを立てて下すと慣性の法則でクラブヘッドが後ろに寝てしまうらしい。それを逆に、シャフトを寝かしてシャローで振り回した方が、クラブの遠心力で「ヘッドが立って当たる」から手で操作する必要がないという。こういう理屈は得てして実際にやってみると上手くいかないものだが、「ちゃごる理論」は今の所「何だか調子良い」から、本物かもしれない。そう思いながらテレビを見ていると、女子選手たちもスイングが十人十色である。飛ぶ人もいれば飛ばない人もいて、単に体を大きく使えば飛ぶわけでもなく、腕を早く振れば飛ぶわけでもない。この飛距離の違いはどこから生まれるのだろうか。女子ツアーを見る楽しみの一つに「飛ぶ人と飛ばない人の違い」を見つけること、というのもあると思っている。勝みなみは筋肉がデシャンボーのようについて、有り余るパワーと体重で飛ばしている。ところが鶴岡果恋は腕も細いし体重も肩幅も大したことないのに、260ヤード以上飛ばしているから不思議なのだ。こないだはちょっと信じがたいが284ヤードという飛距離(打ち下ろし参考記録)を出していた(ウヒョーっ!)。飛ばし方は一つではない、という見本である。まあ、飛ぶ人は「子供の時から飛んでいた」という人が多いようだから、天性のバネのようなものがあるのだろう(足が速い人も同じである)。あるいは年齢と関係なしに飛ばす人は飛ばしているから、大きい筋肉や柔軟性とかじゃなく「手首の力」が強かったりするのかも。これは「腕相撲の強い人」という見方もできるみたいだ。とにかく私はひたすら「球に当てる練習を続けることにする。ロングアイアンで自由に球にコンタクト出来るようになれば、それから小技を練習しようと思っているのだ(果たして私の人生がそんなに残っているだろうか・・・)。

次回は今週のスタジオアリスである。女子ゴルフを肴に「ごたく」を並べるだけのブログですが、練習の合間に酒でも飲みながらゴルフを真剣に考えるのもまたいいもんですよ。ではまた次回、女子ゴルフツアー中心にレポートを書きますのでよろしく。


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