明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

小池都知事の政治力

2019-11-01 17:29:40 | ニュース
結果は札幌で決まったようである。

正面切ってIOCと森組織委員長の「談合の非」を追及する代わりに費用負担無しで札幌開催という「円満解決」にまとめたのは、小池都知事の政治感覚である。前回選挙で野党割れを引き起こした失敗を糧にして臨んだ「今回のコーツ委員長との対決」の場では、自身の存在感をアピールするとともに、実行するには「小池都知事にまずオーケーしてもらわ」なければいけない、という「優先順位を確定させ」て、ここで森組織委員長より「上」に出た事実は大きい。過去の失敗に学ぶ小池氏の政治感覚は、まだまだ「衰えてはいなかった」と言えよう。森は肝心な時に終始苦虫を噛み潰した表情で「だんまり」を決め込み、「存在自体が無力」だという印象を拭えなかった。今回テレビに出ていたかどうかは記憶にないが、「橋本聖子」五輪担当相は完全に霞んでしまった。勿論、鈴木北海道知事に至っては、論外である。森が小池都知事の札幌開催に同意したことを「大英断」と持ち上げた最終発言の裏には、土壇場で勢力争いに敗北した「彼の無念」がそこはかとなく漂っている、と私は見た。

小池都知事は、森の「首」をとって鬱憤を晴らしたとしても敵勢力の結束をさらに強固にしてしまう「全面対決のリスク」を上手く避けながら、表向きは「しぶしぶながらも了承したように」見せることで「度量の大きさ」を見せることが出来た。今回のテレビ中継は元テレビ関係者の強みを生かした演出であり、求心力を内外にアピール出来て「小池都知事の完勝」と言えそうである。やはり転んでもタダでは起きない「したたかな女」、敵に回すと怖い存在だ。森の方は上手く根回しして「小池都知事の外堀を埋め、追い込んだ」つもりだったろうが、まさかのオリンピック返上も有り得る勢いの「女の怒り」に圧倒されて、ついには「墓穴を掘って自滅した」のは余りにもお粗末であった。

やはり何事も交渉術は「メンツを立てる」ことから始まる、という「当たり前」の教訓である。

しかし東京オリンピックなのに北海道という、「全く1都市開催の基本ルール」に反した今回の決定は、いよいよ国家単位の開催に「道筋をつけた」という意味では、画期的なことではないだろうか。私が前回書いたように「都市に拘らなければ」いくらでも開催場所は確保できる。施設への投資も「後々無駄になるリスク」を回避できて、良いことづくめなことは明らかなのだ。そろそろオリンピック憲章とやらも「改革」の時が来ていると思う。

そこで「独占放送」の限界問題が浮上してくる。元々西洋のIOCや国際陸連と言った組織は「金に絡んだ黒い噂」が絶えない「金権まみれ」の組織である。組織がある所に金権まみれ状態が起きるのは「人間の性」でしょうがないにしても、放映権を「アメリカ企業に独占させる」契約方式は色々問題が多く、スポーツ特に「アスリートファースト」を掲げる非営利団体(名目上であるが)としては、相応しく無いこと夥しい。ここらで放映権も「完全自由化」して、皆んなが納得できるオリンピックにしようではないか。

って息巻いているように見えるかも知れないが、私個人としては「オリンピックには関心がない」。それより「NBAシーズン開幕」のニュースが気になって仕方がない。今年から放映権がNBAから「楽天」に移ったことで「どうするか、悩んでい」てウジウジしている。ダウンロードしたユーザーの「レヴュー」を見てみると、「最低!」とか「前の方が全然よかった」とか「映らないけど、どうしてくれるの!」と酷評だらけである。だから今年は全然試合を見ていない。「早く何とかしてくれ〜」っというのが偽らぬ心境である。「NBA、見たい」んだけど楽天が嫌いだから、迷っている。でも結局は、楽天の「独占放映権」に負けちゃうんだろうな、悔しいけれど。

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