この数字を見ると、もはやコロナは収束の段階に入ったと誰もが思う。それじゃ減った理由はなんだったのか?。こういう肝心なときに専門家というのは役に立たないから困っちゃうんだよねぇ。
まあ、悲惨な事故が起きて何年かしてから「あれはこういう原因で起きた」と言うわけだから、そのときはもう人々の記憶が薄まっているのである。しかし、また次にパンデミックが起きたときにはこの経験や研究が必要となるわけで、専門家の存在自体を私は悪く言うつもりはない。ただマスコミが散々「表舞台に引っ張り出して」くるから、ついつい期待してしまうのである。学者はひっそりと真実を研究してくれればいい。実際に起きているコロナ騒ぎは未知の感染症なのだから、これは政治と医療の問題である。
感染症対策の矢面に立たされた保健所の処理能力が限界を越え、一日の感染者数が1000人を超えたあたりから医療崩壊が取り沙汰されていたにもかかわらず、全くと言っていいほど改革が行われず、ただ現場の医療従事者の頑張りを褒めるばかりで、無策を露呈した政府自民党は断罪されてしかるべきであろう。勿論野党だって、有効な対策を立てられたのかといえば、心許ないのは明らかである。五十歩百歩なのだ。
そこで私は、このコロナ騒ぎが収まっている今、懸案の「医療改革」に取り組んで、新たにやってくるパンデミックに備えるべきだと主張したい。
それは
① 感染症を通常医療と完全に分ける・・・感染症だけの対策に特化できる
② 感染症の医師免許を通常より簡単にする・・・人員確保がやり易い
③ 感染症の専門病院を全国に作る・・・まずインフラを充実させる
④ 感染症の病院は全て国立とする・・・経営のことは考えなくていい
以上である。
未知の感染症では治療と言ってもやることは限られているから、高度の専門的知識や技能は必要ない。医師免許を簡便にして間口を広げ、必要な人員を確保することが重要だ。なお、感染症は患者数の「増減」が半端ない。そこでこれらの専門病院は学校やジムや飲食店などの「感染症が流行っているときには営業できない」業務を並行して行うなどの工夫をして、平時の人員を確保すること。仕事の種類が多ければ、その分沢山の人を雇っておくことができる。さらには経営の都合で、患者の扱いを制限するようなことが無いように、全ての感染症病院を国立とし、パンデミックのときには「給与も倍額」にするなど手厚い報酬を与えて、国民の期待に十分に答えられる体制を作る。なお、コロナと肺炎は相性がいいようだから、普段から「肺炎患者を受け入れておく」のもいいだろうと思う。
とまあ、皆んなの知恵を集めれば色々アイディアは出てくるだろう。いつまでも「日本医師会の顔色」を伺っているようでは、とても感染症には有効な対策が打てないと私は判断した。ここはキッパリと医師会から離れて、やるべき事をしっかり実行できる組織を作るべきである。医療改革などとバッサリ既存の組織にメスを入れるのは、時間がかかるし無駄な軋轢を生んでしまいかねない。改革する労力を考えたら、まるきり新しく作るほうが簡単である。お金さえあれば、半年くらいで拠点となる病院を各都道府県に作るのは簡単だろうと思う。これで救急車が入院先を探して何時間も右往左往するような「無駄」な事態は、避けられるはずだ。後は徐々に数を増やしていって、患者数と専門病院規模のバランスを見ながら、パンデミックが発生したら2、3ヶ月は放っておいてもいいような軽い病気も扱うようにしていけば、より安定した経営が出来るようになると思う。この辺はあくまで政治の役割なので、ワーワー言ってくる医師会なんか相手にせず、猪突猛進に進める突破力が求められる。
なお、なんでコロナが収束したか。これは我々が考えるより「専門家がじっくり研究して」解き明かしてくれれば良い。大事なのは「次に備える」ことである。これまで2年近くコロナが猛威を振るっていたのに、結局医療体制は「コロナ前と同じ」に戻ろうとしている。そりゃあ「臨時に対応」していれば、収束した後は「元に戻る」のは当然である。パンデミックは臨時の事態ではなく、常に新しい感染症がやってくると思って、その対応を用意しておくのが政治の役目である。コロナが収まって良かった良かった、ではなくて、「キチッとした準備」をしていなければ、あいも変わらず「社会が大混乱して」医療崩壊が起きるのは明らかだ。今日のワイドショーを見ていると、もうGOTOがどうとか経済回復策がどうとか、はたまた自民党新総裁の顔ぶれの品定めなど、早くも次の話題にスイッチしていた。
コロナの新規感染者が減ってくれば、もうコロナのことを忘れても良いのかと言えば、そうではない。パンデミック対策がしっかり出来て、国民が安心して生活できる医療体制を確保することが、いま「政治に求められていること」だと私は思う。果たして今度の「岸田新総裁」に、そういう準備ができるだろうか?
次の衆議院選挙で誰に投票するか、それで日本人の「頭の程度」が明らかになるんじゃ無いかな。喉元過ぎれば熱さ忘れる、って言うのは「昔から日本人の特性」だったわけだが、もういい加減に「まともになれよ」と言いたいけどね。まあ、一度野党に政権を取らせて色々失敗させてみて、それで学習させるってのもいいかも知れない。何事も、一度で上手くいくなんて無理だからね。とにかく、富裕層から「我々労働者層」に国の実権を奪おうではないか。話はそれからである。
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