空観方程式

「色」と「空」の一体化によって可視化され、相互作用で共感・共鳴が生じ、新たなる思いや生命力が実体化される。

藍染に見る空観方程式

2016年03月20日 | 記事のコメント
NHK番組 美の壺(309)にみる「藍染め」より

古来より伝わる、天然という藍の発色に魅せられた多くの人々がいた。
実に多くの工程とその一つ一つに込められた心によって藍染が完成する。
例えば蓼の原料や醗酵によって蒅(すくも)と呼ばれる染料が造られる。
天然ものは醗酵によって育てられるから蒅は生きている。だから環境を大切にして育てる。
そして同じ色がないほど奥が深い
染の回数や石灰の種類、濃度によっても発色に関るから、藍の色合いは無限にあるといってよい。

  
2本のベクトルのなす角度αおよびδは位相差と呼ばれ、その干渉コントラストによって
新たな世界が見える化される。上図では二つの世界の例を示す。
  神秘的な藍
  上品で高貴な藍
2本のベクトルには長さや方向に多様性があり、ベクトルのなす角度αおよびδによる
位相差を柔軟に変えられる。
たとえば染めの回数やグラデーション等の技法が加わって、無限の色が発現する。
それに加えて「とことん(濃い、深い)」から「ほどほど(調和の美)」まで干渉の強度をも
変えられる融通性もある。
こうした変化により、状態の移り変わりの変化としても二次元空間上で読み取れる。

イマジナリー軸は意識の軸であるが、ワクワク感であったり、情熱であったり、
拠り所や生きがいである。
工程や素材との吟味において、二つのベクトルのなす角度(θ1-θ2)によって
新たな状態が発現される。蓼の栽培や醗酵、灰によるアルカリなどのベクトルである。
それらは写真や動画では表現が困難である。あるいは言葉や文章によって表現する
代わりに、数式では下図の様な合成によって生ずる干渉によって表現される。
人間の心理状態が大きく反映する分野である場合に、こうした波動ベクトルを使う。

  
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