5月最後の週末、熊本へ行った。
金沢から熊本は、
サンダーバードと新幹線を乗り継いで、およそ6時間の旅。
なんだか、とてつもなく遠い感じがしていた。
実は子供の頃、九州に住んでいたことがある。
だから全く馴染みがないわけではないが、
ブラジルと同じくらいの感覚だった。
…それは、心の距離なんだよ…と言った人もいる。
確かにそうかも。
片道3時間以上の遠い所に行く許可を、
私は自分に出していたなかったから、
ブラジルなんて行けないわ…と思っていたのだろう。
そんな私の制限を一気に取っ払う、
ものすごく魅力的なイベントが熊本であった。
「断捨離ごきげんドラゴンと上昇ランチで運気アップ」
やましたひでこさんのトークと、
湯島食堂のシェフ、本道佳子さんの料理を同時に味わえる、
めちゃめちゃごきげん度の高い企画だ。
仕掛け人は、熊本断捨離会のトレーナー、
通称マダムこと、藤岡典代さん。
彼女は医療従事者で、
この企画は住まいと食と医療の大胆なコラボともいえる。
おまけにイベントの前日には、
やましたさんの1dayベーシックセミナーもある。
猛烈に行きたい!…と思った。
そしてその気持ちを口にした時、
反対するコトもヒトもいないことに気づいた。
制限をかけていたのは、他でもない私自身だった…と。
かくて、私の九州行は、ホイホイ実現の運びとなった。
余談だが、新大阪からの新幹線さくらは、とても快適だった。
4列座席で、シートは広くてふかふか、
在来線のグリーン車並の豪華さだ。
沿線の有名店とJR九州が共同開発した
オリジナルスイーツなんかも、車内販売しているし、
そのワゴンを押しているお姉さんたちの、
にこやかな笑顔がまた素敵。
座席までゴミの回収にも来てくれる。
とても気持ちの良い3時間だった。
泊めていただいたマダムのセカンドハウスは、
断捨離庵として知られる。
以前、断捨離の模様をTVで放映されたこともある。
お客様が多い藤岡家がゲストハウスにしている断捨離庵には、
敷地内に、なんとお地蔵さんがいらっしゃる。
そういえば、門の所には狛犬も…。
もしかして、ここって異空間?
いえいえ、とっても居心地のよい、素敵な家でした。
夜、皆さまがちょうど食卓を囲む頃に乱入し、
湯島食堂のイケメン・パティシエ、
深澤大輝さんの作った特製パスタを横取りしてしまった
「このもっちり感は、なにゆえ?」と聞くと、
蒸した玉ねぎが入っているからとのこと。
パスタに蒸し玉ねぎ…、なんかプロってすごい。
さらに夜更けて、本道シェフが合流。
初めまして…なのに、
ものすごく人懐こい方で、あっという間にお友達に。
ほろ酔い加減で、
一緒にグリーンピースの皮むきをしながら、
やましたさん、マダムと共に、延々とお喋り。
最初の晩から、ワクワクして、ウキウキして、
まるで中学生に戻ったかのようだった。
まだ何も始まってないけれど、
やっぱり来てよかった!…とすでに思っていた。
つづく
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雪の金沢を発ち、雨の金沢に戻る。
3泊4日の東京行。
息子は試験、
私はブログで知り合った方にお目にかかったり、
姪っ子のベイビーに会いに行ったり、
アパートの下見をしたり、渋谷をうろついたり。
以前、暮らしたことはあるけれど、
大都会の人波や喧騒には今でも圧倒される。
慣れない都会で、慣れない電車を乗り継いで、
緊張の中、連日、試験を受けた息子もさぞ疲れたことだろう。
会場へ向かう人波に、
息子の傘が見え隠れし、やがて見えなくなった時、
こうやって行ってしまうんだなぁ・・・と感じた。
間もなく巣立ちの時がくる。
18年間、私の手元にいた息子は、これから、
どんな人に会い、
どんなことに興味を持ち、
どんなことを学び、
どんな経験を重ね、
どんな生き方を選び、
どんな幸せをつかんでいくのだろう。
そのひとつひとつを、もう間近で見守ることはできなくなる。
渋谷のホテルに3泊した。
ホテル暮らしは、何もしなくていいから楽だけれど、
やっぱりどことなく寛げない。
自宅のお風呂で足を伸ばし、
自分のベッドでゆっくり眠りたい。
ごはんだって、好きなものを作って食べたい。
早く帰りたいな~~と思っていた。
そして、念願かなって帰宅すると、
夫と娘が留守番していた自宅は、意外と片づいていた。
へえ~~っ、やるじゃない!
2人で協力して家事をこなしていたのね
…と思いきや、このお2人さん、
4日間という長い間、1度も自炊をしていない。
ずっと外食していたらしい。
家で食べたのは、朝食のトーストと冷凍食品オンリー。
(緊急時用に、冷食のパスタやピラフなどを準備してあった)
キッチンを使わなかったのだから、そりゃ、きれいなはずだ。
1日目の夕食用に作ってあったシチューは、
冷蔵庫でそのままカピカピになり、
ご飯に至っては、4日間もジャーで保温されていた
焼きそばくらいは作れるように…と揃えておいた食材も、
手つかずで、肉は賞味期限が切れている。
洗濯機も回した形跡はなし。
ワンコだって、朝の散歩ができないとかで、よそに預けていて、
そんなに負担はなかったはずなのに、
いったい暮らしというものを、なんと心得る!
「でも掃除はしたよ!」
…偉そうにのたまうけれど、
君たちがしたのは、ルンバのスイッチを入れることで、
実際に掃除してくれたのは、ルンちゃんだ。
生活のすべてを主婦に頼り切っている家族。
正直、けっこう重い。
もう高校生といい年したオッサンなんだから、
自分のことくらい、自分でしてくれたらいいのに…。
言いたいことは、いっぱいある。
文句も愚痴も溜まってる。
…だけど、でっかい赤ちゃんがゴロゴロしているこの家が、私のフィールド。
私が帰ってくる場所であり、
私が寛げる場所であり、
たった4日離れただけで、恋しくなる大切な場所。
自分を取り巻く住環境(人的環境も含む)に、
100%満足している人は少ないと思う。
だけど、家って誰にとっても、本当に大切な場所。
外でなにがあったとしても、
戻ってきて、疲れを癒し、次への英気を養う、
基地であり、テリトリーであり、拠り所だ。
だからこそ、多少の不満はあっても、
その大切な場所を、大切な場所として認識し、
居心地良く調えておかなくちゃ…と、
真夜中に洗濯機を回しながら、しみじみ思った次第。
東京土産は超かわいいブタさんのチョコレート。
1粒200円也~~
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年末からずっと気になっていたことがある。
差障りがあるので具体的には書けないが、精神的にとても重かった。
どうしてこういうことになるのか…、
私が悪いのか、私が至らないからか、
相手の本心はどこにあるのか、
私はこの状況を受け入れられるのか、
私はこれで納得できるのか、
これからどうしたらいいのか、
…悶々と考えていた。
自分の想いが伝わらない。
すなわち、自分が否定されたようで、
そしてそれが全人格の否定につながるようで、とても哀しかった。
だけど答えは外ではなく、自分の中にある。
…そう分かっていたから、
ダダ漏れ状態でほとんど枯渇したエネルギーをかき集め、
細々と断捨離に励んだ。
モノと向き合うことで、自分に向き合うため。
様々なことに埋もれて見えなくなった、自分の本心を掘り出すため。
エネルギーが乏しいので、すぐ疲れる。
ちょっとやったら、すぐ休憩したくなるし、
集中できず、やたらと気が散る。
でもこれさえも、私の心が作り出した障壁なのだろう。
本当は見たくない、知りたくない、気づきたくない、向き合いたくないから。
私が目をそらせていた、本当の気持ち、
…それは執着だった。
絶対に手放したくないモノがあった。
それは目に見えないモノだけれど、
とても好きで、とても大切。
これまで大事に大事に愛でてきた。
これからもそうしていくつもりだった。
だけど絶対に手を離さない…と思うことで、
私は不自由になり、どんどん苦しくなった。
断捨離をして、どんどん苦しくなるなんて、あり得ない!
なにかが間違っている。
ボタンの掛け違え…。
はき違えた自分軸。
気づかないふりをするのは、もう限界なんだ…と悟った。
私が目を背けていると、
不思議なくらい、次々と何かが起こって、
否が応でも、そこにちゃんと向き合えと、迫られる。
避けて通ることはできない…らしい。
私の大切なモノ、手放すことにした。
さよならするには、辛すぎるモノだけれど、
考えただけで、胸がきゅ~~~っと締めつけられるけど、
しがみついていても、誰も幸せになれない。
たくさんの幸せと喜びをありがとう。
この手を離したら、その後どうなるのか予想もつかない。
だけど信じて期待せず、
すべてがサラサラと流れ出すことを信じて・・・、let it go.
…………さようなら。
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断捨離」〜断捨離で日々是ごきげんに生きる知恵
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一夜明けたら外は銀世界、
見事なまでのホワイト・クリスマス。
だけど受験生にクリスマスは関係ない。
昨日のイブも、息子は朝9時過ぎに塾に行き、
帰宅したのはなんと日付が変わってからだった。
センター試験まで3週間を切り、やっと本気になったのか。
ここまで来るの、長かった…。
文理選択も進路も受験校も、勝手に決めた。
親の意見なんて、端から聞く気もなかった。
…そのくせ、何もかも、詰めが甘い。
だけどそういう態度も全部ひっくるめて、見守ってきた。
3年前の高校受験の時とはずいぶん違う。
あの時は、私の中に絶対防衛ラインがあって、
そこを踏み外してはいけない…と思っていた。
アドバイスと称して、山ほど口を出しした。
息子の生活全般に目を光らせ、
健康も食生活もスケジュールもしっかり管理しようと必死だった。
だから受験前にDVDをレンタルしてきたり、
2時間スペシャル番組を観たり、
昼近くまで寝ていたりすると、イライラした。
だが今、高校受験より遥かに熾烈な大学受験を目前に、
なんとも穏やかな日常が淡々と流れていく。
塾にいる時間こそ長くはなったけれど、
本人は相変わらずのキリギリス、
この期に及んで、まだ夜中までTVを観たり、PSPに興じたりしている。
それなのに、以前のような緊張感やキリキリした焦燥感がない。
どうしてかな…。
自分でもこの落ち着きをうまく分析できない。
3年前と今で大きく違うことは、
息子がいわゆる反抗期を脱したらしいことと、
私がダンシャリアンになったこと。
自分軸で生きる大切さと心地よさを知ったこと。
自分軸を意識するにつれて、徐々に見えてきたことがある。
それは私だけでなく、息子にも自分軸があるということ。
当然と言えば当然だ。
我が子といえども、私とは別個の人間、価値観も好みも違う。
人生で何を優先するか…も、
どんな時間の使い方をするかも、違うのだ。
昔は、そのことが認められなかった。
私の価値観を押し付け、
そのとおりに動かない息子に業を煮やしていた。
変わったとしたら、そこかな。
息子は息子、そして息子の人生は息子のもの。
私が代理で生きることはできない。
受験でどれだけ頑張るかは、全くもって彼次第。
結果を引き受けるのも、私ではなく息子だ。
…そう納得している。
だって自分軸って、そういうこと。
自分で選んで自分で決める。
決断・行動の結果は、
それが望むようなものであろうがなかろうが、自分で潔く引き受ける。
今、こんなにも穏やかにいられるのは、
きっと息子の負うべき責任を本人に返したからなのだろう。
もしかしたら、私は親として間違っているかもしれない。
だけど、要らないモノを排除して、
“今”と“ここ”と“自分”を尊重しながら気楽に生きている私が、
息子にだけ、もっともっと、上を上を…と要求する気にはなれない。
君が以前よりずっと頑張っていることは、毎日見てれば、よく分かる。
まだまだ…と言う人もいるけれど、君は君なりに真剣なんだと思う。
自分で選んだ志望校…、願いが叶うといいね。
来年の春、綺麗な桜が咲きますように。
心から応援してるよ。
Merry Christmas to you all
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断捨離」〜断捨離で日々是ごきげんに生きる知恵
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一昨日までは真夏だったのに、いきなり秋になった。
突然すぎて、風情もなにもあったもんじゃない。
今年の天気は本当に変だ。
折りしも、沖縄近くでぐるっと一回転した台風が北上中。(←台風が南下するなんて!)
これ以上、紀伊半島に雨が降りませんように…。
最近、モヤモヤしている。
これといって生活に大きな変化はない。
小さなトラブルはいくつも抱えているが、そんなのはいつものこと。
なんで、こんなに気が晴れないのか。
空模様と同じく、なんの脈絡もなく、
今朝、新聞を読んでいる時、本当に突然、…気がついた。
私は寂しいんだ。
どうして寂しいのかは、よく分からないが、
なんとなく置き去りにされたような…、
霧の中で一人ぼっち、何も見えないような…、そんな感じ。
曲がりなりにも心理学を学んでいるので、
こういう意味不明の感情に捉われても、さほど慌てない。
無視も否定もしない。
ああ、寂しいんだな…と受け入れる。
…そして、寂しいという感情を、ちゃんと味わう。
つまり他のことに意識を向けて、寂しさを紛らわすようなことはしなくていい。
これまで私の中のセンサーは錆び付いていて、
喜怒哀楽をきちんと感じていなかった。
多分…10代の頃からずっと…。
傷つかないように、痛みを感じないように、
自分を守るため、内在智をわざわざ鈍化させ、リアルな感情を封印していた。
だから人生、楽しくない。
なんでもオブラートに包んだようにしているから、
レースのカーテン越しに眺めているようなものだから、
生きている実感が乏しい。
人の意向ばかりを気にして、自分の声には耳を傾けてこなかった。
私の気持ち。
何が好きで、何が欲しくて、何をしたくて、誰に会いたくて、
何を食べたくて、どこに行きたくて、どんな物に触れたくて、
どんな未来を望んでいるのか…。
私にとって、何が要で、何が快で、何が適なのか。
そう、他の誰でもない、世界にたった一人のこの私にとって。
今日は誰にも会わずにいよう。
そしてお掃除ではなく、断捨離をしよう。
モノと向き合うことで、自分の気持ちとも向き合うことができるから。
本当は見たくないけれど、気づいちゃったんだから仕方ない。
寂しい気持ちというもの、逃げずにしっかり味わってみよう。
でも、こんな瞳に見つめられてたら、あんまり寂しくないなぁ…。
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