断捨離セミナーin金沢、残り3席となりました。
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近所に大型ショッピングセンターがある。
その駐車場で毎年2回、フリーマーケットが開催される。
10月10日に予定されるフリマに、思い切って申し込んでみた。
実は6年くらい前に、同じフリマに出品したことがある。
その時、いろいろあって、もうフリマはやめとこ…と思った
不要品を集めて、きれいにして、値札を付けて、
お釣りや領収書を用意して、早朝から会場に運んで、並べて、
…そういうことは、労力を要するが、さほど苦にはならなかった。
だけどお客さんとのやり取りに、疲れてしまったのだ。
この交渉がフリマの醍醐味と言う人もいる。
だけど私には、しんどかった
売値は低く設定した。
どれも定価の10分の1以下、
高価なモノも出したけれど、超がつくくらい良心的な値段にした。
おまけも付けたし、わざわざクリーニングした品もある。
中古品だけれど、買ってくれた人には、気持ちよく使ってもらいたかったから。
でも私は甘かったようだ。
「10円にしてよ!」(300円くらいのモノ)
「2つ買うから、3つ目はタダにして!」
「電池はサービスしてよ!」
その程度は別に大したことではなかったけれど、勘弁して…と思う要求もあった。
当時小3だった息子が出品していたゾイド。
精巧なプラモデルのような玩具で、
モーターを内蔵していて、複雑な動きをしたり、目が光ったりする。
元値は種類にもよるが、4000円~8000円くらいだったろうか。
彼女を連れた20代の男性が、息子と交渉を始めた。
息子が付けた値段は800円。
だがその男性は、小学生相手に値切り始めた。
私は他のお客さんの相手をしていて、口を挟めない。
息子が値引きをしぶると、その人は「じゃあ、いらないや」と言って立ち去ろうとした。
慌てた息子は、相手のいい値を飲んでしまった。
400円。
ゾイドの売買は息子に任せてあったので、私がどうこう言うのはおかしいかもしれないが、
とても嫌な気分になった。
息子は小学3年生、大人と対等に交渉なんかできるはずがない。
それなのに、…ずいぶん悪どいんじゃないか?
赤ちゃんを抱いた若いお母さんが、1500円のベビーカーを1000円にして…と言ってきた。
このベビーカーは半年しか使っていない美品で、定価は24,000円。
外せる部品はすべて取り外して、クリーニング済み。
私が応じないと、彼女は泣き落しにかかった。
マンションの玄関先に置いてあったベビーカーが盗難にあって、とても困っていると。
それは大変お気の毒だが、盗難は私のせいではない。
結局、私が根負けするまで粘り続け、1200円でベビーカーをゲットした。
あまり爽やかな後味ではなかった。
桐箱入りで経歴もはっきりしている作家物の器。
斜め向かいに出品していた中年のおじさんが目を付けた。
2000円の値札を付けていたが、
自分の所の売り上げが2000円に満たないので、お金が足りないと言う。
んな訳ないだろ?
売り上げはなくても、自分のお金は持ってるはず。
だってお昼に、マックを食べてたじゃない
それでも売り上げがないことを盾に、私にまけろと迫る。
こういう交渉は、楽しい…と感じられればいいけれど、
なんだかぐったり疲れて消耗してしまうのだ。
だからあれ以来、フリマは敬遠してきた。
でも今回は、ちょっと違う。
私も当時よりは人生経験を重ね、ずっと貫禄のあるオバサンになったから、
図々しい言い分には、さらに図々しく対応できるように思う
そして今、少々嫌な思いをしても、出したいモノがたくさんあるのだ。
私は使わないけれど、捨ててしまうには惜しい品々。
私には不要だけれど、絶対誰かの役に立ったり、喜ばれたりすると確信できる品々。
十分すぎるほど使えるのに、単に新品じゃないから中古屋に売れない品々。
私が出したいのは、ゴミ同然のモノではなく、自分軸ではない美品たち。
処分場の現実を知っているだけに、
できれば喜んで使ってくれる人にバトンタッチしたい。
そう思って申し込んだ。
いつも希望者が多くて抽選になるそうだが、今回、運よく当選した
使えるのは車1台分のスペース。
参加費は2,000円。
秋空の下、1日頑張って、モノ達に新たな行き先を見つけてあげよう。
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