漫画家の槇村さとる氏は断捨離通だ。
2010年10月10日号のクロワッサンに掲載された
ひでこ先生との対談は記憶に新しい。
槇村氏のReal Clothes(リアル・クローズ)は、
昨年、テレビドラマ化されたこともあり、ご存知の方も多いと思う。
越前屋百貨店の布団売り場にいた冴えない店員の絹恵が、
婦人服売り場配属を機に、おしゃれに目覚め、
人生の目標となる女性にもめぐり合い、
仕事を通じて成長しながら、バリバリ働く物語りだ。
そのReal Clothesの11巻に、ややっ、これは!…と思うシーンがあった。
直属のボスが過労で入院し、
身の回りの品を自宅マンションまで取りに行く絹恵。
だがそこで目にしたのは、散らかって荒れ果てた部屋。
生ゴミすら放置されたまま、悪臭を放っている。
ボスを憎からず思っている絹恵は、
窓を開け放ち、よし・・・と腕まくりをして、片づけ始める。
だが絹恵は、そこではたと気づく。
『他人がさわっちゃダメだーーーー。
部屋の中は心の中だ。
どんなにすさんでたって、それが自然なら・・・
勝手に人の手で片づけられたら、腹が立つ。
心の中は、自分で整理するしかない。』(原文のまま)
生ゴミだけ捨てて、部屋はそのままに、
絹恵は頼まれた物を病院に届ける。
『心の整理はご自分で!!』
…と切ない念を送りながら。
断捨離の真髄をよく分かっていらっしゃる槇村氏だからこそ、
つむげるエピソード。
そう、断捨離は、人のモノに手をつけない。
自分のモノに自分の手で片をつけるプロセス。
だって自分で向かい合わないと、なんの意味もないから。
他人が片づけたって、それは一時的なことで、
心の中はそのままだし、すぐ元に戻って、それで終わりだ。
自分の人生をなんとかしたかったら、
他人任せじゃなく、自分で向き合う覚悟を持たないと!
でも逃げずに向き合った先には、きっと素敵な変化が待っている。
作品中には、仕事で行き詰ったり、疲れきったりした絹恵が、
自分の部屋の散らかり具合に気づき、
いてもたってもいられず、片づけを始める場面が時々登場する。
一生懸命頑張っている部下に対して、
ごみためのような部屋にいる自分を恥ずかしい・・・と感じたり。
中学生の頃から大好きな漫画家さんだったけど、
断捨離つながりで、さらにファン度アップだ
クロワッサンの対談に向けて、
初めてお会いする槇村氏の作品を読んでみたいとのことで、
ひでこ先生に私の蔵書(?)をお貸しした。
これは一度は断捨離対象になったが、
娘がもう少し成長したら読ませたい・・・という想いが捨てられず、
とっておくことにした、いわく付きの本。
そうしたらひでこ先生が、
対談に本を持っていって、なんと直筆のサインをもらってくださった。
きゃ~~~~~~っ、感激!
ありがとうございます。
永久保存版にしよっと!
(ダンシャリアンにあるまじき発想)
雪は相変わらず。
玄関から道を臨む風景。
もう白一色。
車庫の上にも1メートルほど、積もっている。
もちろん屋根にも
暖房用の灯油タンク周辺は、2メートル以上溜まっていて、
残量を見に行くことも、ままならず。
たとえ空になっても、給油のおじさんもタンクに近づけないけど…。
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