11月21日(日)19時~、北海道立文学館 地下ロビーにて、映画「海炭市叙景」公開に先立って、原作の一部を朗読する朗読会が行われました。
このイベントの主催は、佐藤泰志「海炭市叙景」朗読会、入場無料というイベント。司会進行役と朗読の重責を、作家の一条綾香様は完璧にこなしていらっしゃいました。
ほぼ満席に近いお客様の中には、この作品をご存じない方もいらっしゃいましたが、楽しんでいただくことができました。
一条様に海炭市叙景の「まだ若い廃墟」を一緒にやりませんか?というご提案をいただいた時は、ぼくも新聞記事でしかこの作品のことを知らず、どうやればいいのか見当もつかなかったんですが、原作を読むと自然に曲のイメージがわきあがり、思いのほかスムーズに出来上がりました。僕の曲はあまりメロディーに固執しない分、朗読などのBGMには向いているような気がしています。
一条様とはお互いの間合いの取り方など、毎回練習のたびに微妙に違うので、おもしろかったですね。今回の朗読のように、作品を一から作りこむ作業はたいへんですが、とてもやりがいを感じます。きっと映画作りもそうなんでしょうね。映画版とはまた異なったイメージの、ぼくたちなりの海炭市叙景の世界をつくれたかな、と自負しております。
【演目】
1.佐藤泰志エッセイ「夢みる力」: 朗読/ 一条綾香 音楽/ くどうあきら(ハーモニカ)
2.「海炭市叙景」映画実行委員メンバーミニトークショー
~休憩~
3.佐藤泰志作「海炭市叙景」より「まだ若い廃墟」:
朗読/ 一条綾香(りょうか) 音楽/ 辻林 圭(クラシックギター)
~休憩~
4.ゲストミニライブ:
出演/シンガーソングライター・工藤忠幸(「海炭市叙景」映画製作サポーター)
■秘密(Secret) ~辻林圭オリジナル曲
この「海炭市叙景」朗読のためにつくられたテーマ曲です。そのほか今回の朗読用にいくつものオリジナル曲を使いました。
http://www.youtube.com/watch?v=XL2lKPzp73o