野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

トメアス 私たちの大切なもの(5)アマゾン自然学校のテキスト

2023-05-18 | 野生生物を調査研究する会歴史

トメアス 私たちの大切なもの(5)アマゾン自然学校のテキスト

 

食物連鎖を壊しているのは人間だよという話から、人間の行動に言及する。

身近なゴミ問題に注目。

日本では、ごみを焼却するのが多くの自治体の処分の方法だが、基本は処分場に集めて埋め立てる。

 

分別をするように決められているが、ルーズなのが現状のようだ。

ゴミの問題から生態系の話になる。

トメアスで行っているアグロフォレストリーもとりあげ、生態系の位置を確認する。

また、アグロフォレストリー農法がベストであるといいうのではなく、それぞれの良い点悪い点を見ながら自分たちがどれを選択していく自由度をもたせている。

 

 

そして 生態系から水の話になる 

 

水の循環のはなしにづつく


トメアス 私たちの大切なもの(4)アマゾン自然学校のテキスト

2023-05-17 | 野生生物を調査研究する会歴史

トメアス 私たちの大切なもの(4)

 

アマゾン自然学校の冊子は 食物連鎖の話につながる。

日本では 小学6年の理科で最初に学習する。詳しくは中学でも学ぶことになる。

小学校では食物連鎖を「食べる,食べられる」の関係として捉えてはいる。教科書を見ると多くの出版社が給食から,学習していく。知識中心になるのはしかたがないが、そのメカニズムを実感することは困難なきがする。

さて アマゾン自然学校の冊子は・・

ここからいよいよ環境について考えさせることになる。

人間が食物連鎖の破壊者であることをつげて、話はづづくことになる  

 


トメアス 私たちの大切なもの(3)アマゾン自然学校テキストより

2023-05-16 | 野生生物を調査研究する会歴史

トメアス 私たちの大切なもの(3) アマゾン自然学校のテキストより

 

去年はアマゾンの森林火災のニュースを聞くことが多かった。

例えば

南米ブラジルの国立宇宙研究所は11月30日、アマゾンの熱帯雨林が2021年8月~22年7月の1年間で1万1568平方キロ消失したと発表した。毎日新聞 2022/12/1 11:00(最終更新 12/5 18:50)より

この面積は兵庫県の面積より多い。

大統領がかわって去年より今年は火災が少なくなったというが、なくなったわけではない。

 

今回も アマゾン自然学校のテキストのつづき

トメアスの歴史からいよいよトメアスの環境の話に

トメアスの貴重な生き物を紹介している。


トメアス/ 私たちの大切なもの/アマゾン自然学校の子ども向けテキスト(その2)

2023-05-15 | 野生生物を調査研究する会歴史

トメアス/ 私たちの大切なもの/アマゾン自然学校の子ども向けテキスト(その2)

次の画像は 2011年 小農家支援の活動の成果といえるだろう。

アグロフォレストリーの講座をうけて、村の人たちが実践、苗畑の育苗管理と自分の農地に植え、村全体の収入があがり、さらに発展のため公民館をつくり、協力をいっそうすすめることになった。

そのオープニングに呼ばれたひとこま。

この支援講座には、さまざまな人種の方が参加されている。

さてテキストの続きはトメアスの歴史の解説が始まる。

絶滅の危機はどうしてなのか つづく

 

 


トメアス/ 私たちの大切なもの/アマゾン自然学校の子ども向けテキスト

2023-05-14 | 野生生物を調査研究する会歴史

アマゾン自然学校で作ったテキスト2005年

 

以前、アマゾン自然学校とは ということでブラジル国トメアスでの活動を紹介した。

内容は

第2回:「アマゾンで環境教育テキスト作りに力を注ぐ(野生生物を調査研究する会 林さん)」

JICAのホームページでトメアスでの活動が紹介された。

事業名:ブラジル国アマゾン自然学校プロジェクト(草の根協力支援型)

「はじめまして! 私はブラジルで活動している、林 建佑です。私たちは、環境に優しい農法「アグロフォレストリー(森林農業)」で注目されている、ブラジルのアマゾンにある町トメアスで、自然との共生の社会づくりを目指し、自然環境の大切さを伝えていく人「インストラクター」の養成と環境教育テキスト作りを行っています。」

今回はその時に作った環境教育テキストを紹介する。

原文は、ブラジル語なので、日本語に訳した。

打ち合わせの時、日本のプロジェクトなので、マンガを入れてほしいと希望があり、子どもたちにわかりやすい内容のマンガができた。数回に分けて紹介する。

2005年のトメアスで環境問題の授業を受けた子どもたちが1910年にワープする。

そこででった森の守護者 

トメアスの森の歴史をかたりはじめる。

つづく


会の活動の歴史 1995年 (兵庫)県民運動情報誌「ネットワーク」に掲載

2023-05-12 | 野生生物を調査研究する会歴史

会の活動の歴史 1995年 県民運動情報誌「ネットワーク」に掲載

県民運動情報誌「ネットワーク」とは兵庫県「各地域でさまざまな県民運動に取り組むグループリーダー、地域団体と行政のネットワークの形成、情報交換等を行い、県民運動実践活動団体や個人の相互の交流の促進、連携意識の醸成を図るため」(ホームぺージより)に作られた県民運動情報誌です。

1995年に「ネットワーク」に活動の様子が掲載されました。任意団体としてまだ出発間もないころの活動の様子が紹介されています。

調査活動の様子を担当者が取材に来られ、記事になりました。

第三者からみた会の活動の様子が詳細に記録されました。阪神淡路大震災後すぐの調査ということで、気合の入った調査になりました。

その時の冊子の表紙

掲載記事

(内容)

さわやかな県土づくり 自然のそ生をめざして環境調査

「宝塚市内にある安倉上池で、 二月十九日、「野生生物を調査研究する会」(代表/今西将行さん事務所/宝塚市)のメ ンバーによる植物の植生状況の調査が始 まりました。

同会は、①調査する②自然にやさしい 開発への研究と自然環境保全へのそ生を行う③調査を基に写真集等を作成し、 広 く一般の人に情報を提供する④環境教育 用メディア等の開発と作成を行う⑤人づくりへのな考え方をもとに、いろんな活動を行っています。

調査のねらいは、さまざまな野生生物の生態にふれることによって、ただ眺めるだけでは見えない自然の姿を探ることです。

今回は兵庫県南部地震の影響により破壊された自然環境の状況を把握し、本来の自然環境へのそ生に役立てよぅと、調査を始めました。小さなほこらのある森には、地震の影響で、大きな地割れが起き、木や鳥居も、沈みこんだ表土と一緒に傾いていました。

植生の調査は、地面に置いた巻き尺に 沿って行います。普通ならば図鑑を片手に進める調査も、専門的な知識を持った会のメンバーの手にかかると一目見ただけで ほとんどが分類できてしまいます。ヒマラヤスギ、ナナメノキ、クロガネモチ、ハゼ、ヤマザクラ、カンサイタンポポ、シュロ…ただ歩いただけでは見えない'、いろいろな植物が息づいていることが分かりました。

「あの植物はなんですか」 「ハゼですね」「あの木にとまっている鳥はホオジロですか」「そうですね」などど、 植物に詳しい人は植物のことを、鳥に詳しい人は鳥のことをお互いに教えあいながら進んでいきます。写真撮影と同時に散策を楽しみながら作業は順調に進みます。

植生調査に引き続き、今後は植物の四季での移り変わりや鳥などの動物、池の中の水生生物、水質や地質などの調査を行い、 池とその周辺の自然の情報を整理することとしています。地割れの部分を合わせて見ることによって、 地震の前の姿を知ることができるはずです。

会代表の今西さんは、「地震によって 大きく変わってしまった環境をもとどおりにするのか、改修するのか…私たちは この池を、こうして下さいというのではありません。最終的には、この自然環境のもっとも近くにいる、 この地域に住む人や行政が判断すべきだと思います。私たちは、自然環境の状況を調査、研究し、 自然環境の姿をとりまとめ、判断に役立つ資料づくりをしていきたいと考えています。行政がいろんな制約を受けてできないことを私たちがやって住民と行政の橋渡しができたらと思います」と話されていました。

斜面を滑り落ちそうになったり、木や草をかきわけて行う調査は大変です。長靴は土まみれ、服には草の切れ端がいっぱい着きます。

「大変な作業。でも、会のみんなでフィ— ルドに出て、自然を感じるのが大好きだから続けられる」「夏になったら、夜ここへ来て夜行性の動物も調査したいなあ」というこの言葉が調査に携わっている皆さんの自然を愛する心のすべてを語つていました。

これまでにも会ではいろんな場所の調査、研究を行ってきました。

今後はそれらの情報やネットワークを生かしてデ—タパンクを作ったり、環境教育の場の提供や講師の派遣などもやっていきたいとのことです。」

 

 

この調査結果を「生きている武庫川資料集」に掲載しています。(上記画像)


大和川の源流を探る 都祁高原

2023-03-07 | 野生生物を調査研究する会歴史

大和川の源流を探る 都祁高原

 

都祁高原は奈良盆地と伊賀盆地に挟まれた位置にある。かつては「東山中(ひがしさんちゅう)」と呼ばれ、大和地方のなかでも早くから人が住み着き、小さな文化圏を形成していたので、大和朝廷とは異なる文化・文明が栄えた地域であったといわれる。それは、都祁高原一帯には、山岳信仰を根本とした祀り場の跡や独特な伝承が多く残っていることがその理由だ

高原に降った雨は、西の奈良盆地には流れ込む水系(大和川水系)と木津川水系にわかれる。

冬季は極寒の地として近畿地方で最低気温が紹介される場所でもある。

 都祁水分神社(つげみくまりじんじゃ)

 「水分神社」とは、字のごとく「水分 = 水配り」と言う意味をもつ。読み方は「みくまり」。

「みくまり」神社とは、流水を分かち配ることを司る神「天之水分神(あめのみくまりのかみ)」を祀っている神社のことです。

大和国には水分神社が四社あります。(都祁・宇陀・吉野・葛城)

ふるくから水の神として崇拝されてきました。

都祁高原の都祁水分神社から源流をはじめたのは、2001年12月22日。

小雪交じりのあいにくの天気のなか、丘陵をこえ、源流を探す。細い溝をみつけ、上流へ。

ついに発見、数日前に同じように大和川の源流をさがすイベントがあり、そのときにこのプレートが設置されたそうだ。

大和川と淀川の分水界から移動して、初瀬の谷を下り奈良盆地へ。奈良盆地から大和川となる。

「いきている大和川」の調査がこうして始まった。(2001年12月


アマゾン自然学校 群馬の森で

2023-02-25 | 野生生物を調査研究する会歴史

野生生物を調査研究する会の「アマゾン自然学校」とは 

2003年(平成15年)JICAにおいて「ブラジル国アマゾン自然学校プロジェクト」が採択された。

活動期間は2003年〜2006年。活動内容は①現地に即した環境教育テキストの制作②森林インストラクターの養成とその森林インストラクターによるアマゾン自然学校の開催③日本からのエコツアー④アマゾン自然学校の開催である。

これまでのテキストはインストラクターにむけてのテキストの一部を紹介している。

今回は実施した自然学校1日目の様子から紹介する。

「アマゾン自然学校 1日目 2005年1月21日(金)

 7時半、インストラクター達がパラ州立イルダ・ヴィエイラ学校に到着すると、校門には自然学校に参加する10人の子供とその保護者の皆さんが集まっていました。子供たちが簡単な自己紹介をした後、バスに乗り込みました。わくわく気分の子供たちとしばし子供とお別れで心配そうな保護者の皆さん。いよいよ出発です。

 今日は、他のJICAのプロジェクトをやっている「アマゾン群馬の森」を訪問です。ベレンから約1時間の道のりでした。北伯群馬県人会館を兼ねた宿泊施設の立派な建物にみんな驚いていました。ピラルクを飼っている池やランの展示を見ているうちに準備が整い、群馬の森の開会式を行いました。ここでの指導は北伯群馬県人会、群馬の森プロジェクトチーム、パラ州技術環境局の方々が担当してくださいました。まず、自己紹介を兼ねたゲームを行ったあと、昼食準備チームとテント準備チームに分かれて、それぞれ作業をしました。」

 

 

「アマゾン群馬の森」は、「アマゾンに群馬の森をつくる会」(群馬県で森林保護活動の必要性を世界に訴えることを目的としてつくられた会(会長:群馬県知事)と北伯群馬県人会(本部:パラ州ベレーン)が、募金活動を両国でおこない、1996 年に540haを取得した熱帯雨林の原生林である。

ここは、アマゾンの氾濫原になります。アマゾン群馬の森をつくる氾濫原は、 várzea (ヴァルゼア)と呼ばれるタイプの氾濫をつくる川 とigapó (イガポ)と呼ばれるタイプの川があり、水と土壌の質は異なります。アマゾン群馬の森では両方がみられる貴重な氾濫原です。また、氾濫に運ばれる植生栄養素と沈降の違いがあるので、構造と種の組成の違いが明らかに異なります。このような貴重な原生林の植物、動物、昆虫と多くの学者は調査で利用しています。

 

ベレンでは都市化により、森林面積は減少しています。1986年までに、ベレン市郊外では森林の597.5 km 2が伐採されました。それは市の面積の50%に相当します。1986年から2006年、つまり20年間、都市開発によってベレン市街でも211.2 km2の森林面積を失いました。この森林破壊は、年間平均21.13km2に相当します。現在、残っているのは369 km 2(31%)(Leão et al., 2007)になっています。

アマゾン群馬の森は数少ない比較的よく残っているベレンの大都市圏の森林の様子が保存され、それを構成するさまざまな環境での生態学的研究の場として期待されています。

 

これまで群馬県はアマゾン群馬の森に対して在北伯群馬県人会館兼ビジターセンターの建設費やその運営費を補助や、こども緑の大使を派遣し、県内の小学生が現地で植樹活動を行ってきました。

 その他①「東部アマゾン森林保全・環境教育プロジェクト」(2004年(平成16)~2007(平成19)年度)国際協力機構(JICA)

②「草の根技術協力事業」2007(平成19)~2011(平成23)年度

③「アマゾン群馬の森における森林利用に係る覚書」2009(平成21)年度

この覚書に基づき「アマゾン群馬の森保全組織」が設立され、地元の方たちによる維持管理が行われることとなり、群馬県の支援は終了しています。

 

我々の活動と「東部アマゾン森林保全・環境教育プロジェクト」が重なるところもありアマゾン群馬の森を利用させていただいた理由の一つでもあります。


2005年アマゾン自然学校報告会

2019-02-25 | 野生生物を調査研究する会歴史

2005年5月28日掲載
アマゾン自然学校報告会PartⅡが5月27日(金)神戸のJICA兵庫で行われました。前回3月にもおこないましたが、今回はその続きです。今回はアマゾン自然学校での子どもたちの活動をビデオで紹介しました。また3月末に行ったアマゾンエコツアーの事後報告がありました。参加された方々が作られたプレゼンテーション画面を楽しみました。報告会の後は交流会があり、ブラジルの自然や文化についての楽しい話題がつきませんでした。


2005年 5月の活動報告

2019-02-23 | 野生生物を調査研究する会歴史

ホームページの扉のページの活動紹介から
2005年5月5日掲載
徳島県の轟の滝に行った時の植物と山の様子です。スギの植林の間にシイの花がきれいに咲いていました。
2005年5月8日掲載
ナチュラリストクラブと合同の里山保全活動〔5月8日(日)〕。たくさんの方に参加していただきました。みなさん、汗をかき、お疲れさまでした。お昼はうどん鍋をみなでおいしくいただきました。いろんな山野草を見ることができました。