野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

2019年2月 ナチュラリストクラブ記念講演

2019-02-23 | 野生生物を調査研究する会歴史
2月17日 第11回ナチュラリストクラブ記念講演
「ひと くらし 自然 民俗学の視点から」
アセビ、ネジキ、シャシャンボ
1.県内分布と方言
 アセピ-----------花期3~5月----各地 --- アセボ、アセブ、ムギメシシバ、サイセプ
 ネジキ----------- 〃 6 ----各地 ---- カシオシミ、カツプシ
 シャシャンボ----- 〃 7 ----阪神、東、中、西播磨各地--- ソバノキ、シャンショビ
 
 
2.アセピ
・「牧野新日本植物図鑑」(1961北隆館)
 有毒植物で、その葉を煎じて菜園の殺虫剤に用いる。馬が葉を食べると苦しむといい、馬酔木とも言われる。
・「樹木大図説」( )
 方言--足しびれ説--アシピ(アシシビレから)
 悪しき実説--アシミ、エセミ、エセビ、エセボ
 花、実のなる様--コゴメバナ、コメノキ、ムギメシバナ、ムギメシシバ
 有毒性---ドクシバ、ウジハライ、ウマクハズ、シカクハズ
 この樹の毒性
 毒成分は、アンドロメドトキシン、アセポチン、グラヤノトキシン、アセボプルプリンで、アセビの煎じ汁使った
 毒殺事件が、S7年埼玉県で発生している。
 獣類が食わぬので、放牧園、牧場等に用いる唯一の常緑樹であり、奈良公園の例がそれで、ナギとともに用う。
 「大和本草」(1709貝原益輔--微毒あり、馬此葉食らえば死す、--
 「本草綱目啓蒙」(1803小野開山)--若し牛馬この葉を食えば酔るが如し、故に馬酔木と云、鹿之を食えば不時に角
 解す、又菜園に小長黒虫を生ずるにこの葉の煎汁を冷め潅くときは、虫を殺す。----
・「おばあちゃんの植物図鑑」(1995葦書房)
 椎葉ではエナバ、ミソウシナイという。
 「終戦前後は農薬がなかったから、エナバ(アセビ)の枝を折って、畝のあちこちに指した。そうするとにおいを感
 じて虫は逃げた。それと昔牛のシラミ取りに、エナバを炊いて煎じ、冷やしてから牛を洗うと、シラミが全部死ん
 だ。」.
・「茶ア喰らい爺」(1994初芝文庫).
 S61年聞き取り調査(高知県大豊町出身者)
 畑の菜に虫がわくと、アセビを釜に入れて炊いた汁を菜にかけて殺したり、牛や馬にシラミがわいたときも、この
 汁をかけてシラミを殺した。
2.ネジキ
 ・「牧野新日本植物図鑑」(1961北隆館)
 幹は普通ねじれているので、ネジ木という。新枝、新葉ともに赤いので、塗りばしともいう。
 ・「同名異木のはなし』(1987思文閣出版)
 潅木性の小木で若い枝が紅色、材の色調も淡紅褐色である。一一この木も多くの異名をもっており、アカギのほか、
 アカメ、アカヅラなどアカの付く名が多く、樹皮がつるつるしているのでサルスベリともいう。
 ・「樹木大図説」( )
 方言--  説---カシオシミ、カシオシ、カツオシミ、カシモドキ、カタオシミ
 幼枝赤色から---アカギ、アカメ、アカヅラ、アカネジ、アカキ ---ヌリバシ、ヌリバシノキ、キツネノヌリバシ
 花、実のなる様--メシツボノキ、メシツブノキ、コメゴメノキ ---オジゴロシ
 葉は家畜に極めて有毒、かって山羊はこれを食し死亡した。毒はアンドロメドトキシンである。
・「植物と民俗」(1969地球社)
 ① カシオシミ--ネジキの準標準和名として最も広く分布し、変化にも富んでいる。同一系の方言としてカシオシメ 、カシオズミノキ、カソーシ、カツブシ、カシボシ、カスオシ、カスオシミ、カスホシミなどがある。
 ほぼネジキの天然分布の全域にこの方言が通用する。
「本草啓蒙--この枝を炭となし漆塗りの研ぎ出しに用ゆ、この炭をカシオズミと云--」とあり、山
 城国岩倉の方言にネジキをカシオノキがあることから、カシオで焼いた炭の意である「カシオズミ」→
 「カシオシミ」となった
②ヌリバシ--「本草啓蒙」に「新枝は赤して光あり、朱漆の如し、故にヌリバシと云」とあり。伊勢、山梨塩山
 にこの方言あり、類似にハシノキ(岡山)、アカバシ(三重)、アカハシノキ(福井)、サルノサ
 イバシ(山城上加茂)、キツネノヌリバシ(近江)、シシクイバシ(香川)などがある。
③オジゴロシ--ネジキで焼いた炭にまつわる語源。
 ・ネジキの炭は堅く火がなかなかおこらないので、おじ(オジ)が火を吹きつづけて遂に息が絶えた
 ・ネジキの炭は堅く火がなかなかおこらないので、おじ(オジ)が火を吹きつづけて遂に息が絶えた。
 ・ネジキの炭は堅く火がなかなかおこらないので、炭が売れず炭焼きのおじ(オジ)が死んだ。
 ・ネジキの薪は燃えにくく盛んに煙る、昔山小屋に住む老人があまりの煙に窒息して死んだ。
  方言地--大和吉野、伊勢一志、伊勢度会、伊勢大杉谷、紀伊東牟婁郡、大和十津川村
 
3.シャシャンポ
 
・葉裏の主脈に突起があり、爪先で触るとひっかかる。
・「牧野新日本植物図鑑」(1961北隆館)
 果実は液果となり、小球形、紫黒色に熟し、甘酸っばく食べられる。
 実が丸く小さいことによる。
・「樹木大図説」( )
 シャシャンボとは「小さい坊」の意味、小果の多く生ずる形に由来す。
 方言---ワクラハ、アクラ、
 ---サセンボ、サシプ、ササブ
 果実は外面粉白色で紫黒色、球形、甘酸の味あり小児好んで生食す。

2005年六甲の植物資料

2019-02-08 | 野生生物を調査研究する会歴史
「六甲の自然」をまとめようとした2004年、調査を開始したのが2005年から
まだ継続中? まとめるところまでいかないのが現状だか
そのころの資料
 
六甲山の植物
①ブナ(ブナ科)
紅葉谷の稜線近くに林が見られます。県内では、但馬の山岳地帯に分布しています。六甲山の近くでは、能勢妙見山・金剛山・和泉葛城山で見られます。林としては、金剛山・和泉葛城山と六甲山です。いずれも太平洋側のブナで、林床にミヤコザサやスズタケを伴っています。また、葉が小型です。但馬のブナはチシマザサを伴って葉は大型です。
②六甲のサクラ(紅葉谷各所)
六甲山では、ヤマザクラとカスミザクラ(ケヤマザクラ)が自生しています。ヤマザクラの開花が早く、カスミザクラは、5月の連休ごろも咲いています。ヤマザクラの樹形は、竹箒状ですが、カスミザクラの枝葉、横に広がります。
③オオイワカガミ(イワウメ科)
イワカガミの変種で、大形の花をつけます。本種は、北海道南部から本州日本海側に分布する日本海要素の種です。裏六甲まで日本海型気候の影響を受けているためと思われます。番匠屋畑尾根の稜線近くで群落が見られます。
④イワタバコ(イワタバコ科)
有馬四十八滝の滝めぐりをしているとこの種を見かけます。6~8月に花を咲かせます。葉がタバコの葉に似ていることからこの名があります。滝などのしぶきのかかる岩盤に着生して群落を作っています。
⑤百間滝(有馬四十八滝)
寒の入から極寒の2月いっぱいまで滝が凍りつきます。氷柱などができ、自然の芸術を冬の間楽しめます。足元の装備として、アイゼンが必要です。
⑥シロバナショウジョウバカマ(ユリ科)
ショウジョウバカマの変種、本州の関東以西から四国に分布、裏六甲(逢山峡)に見られます。花は4~月に咲きます。裏六甲の田のあぜには母種のショウジョウバカマが見られます。

2013年1月27日(日) 加古川探検 4

2019-01-31 | 野生生物を調査研究する会歴史
2013年1月27日(日) 加古川探検 4
今月は加古川の河口付近で野鳥の観察です。
山陽電鉄高砂駅から5分ほど歩くと加古川に出ます。途中で見かけたキカラスウリの実。

駅から奥に見える駐輪場は旧国鉄の高砂線の跡を利用しています。細長くカーブしています。
高砂線は加古川駅から高砂港まで延びており、途中で引き込み線が、神戸製鋼所加古川製鉄所、神戸製鋼所高砂工場、国鉄高砂工場、三菱重工、鐘紡、キッコーマン、三菱製紙といった工場と接続し、その製品を運んだようです。

加古川に到着。カモがたくさん浮かんでいるのですが、全部対岸の岸近く。しかしむこう側からはヨシの群生が邪魔して鳥が見えないそうです。鳥も落ち着ける場所を知っているのですね。

何羽かがこちら側にいました。ヒドリガモのようです。その後むこう岸の群れが一斉に飛び立ってこちら側に。カモの大群が飛び立つさまは壮観!しかしこちら側に来てもヨシの群生の向こう側で、なかなか写真には写せません。双眼鏡で見るとヒドリガモとキンクロハジロが多かったようです。

こちら側も、河口付近に近付くと岸べ辺りはこんな感じ、水鳥にとってはとても安心できる場所でしょうね。
今日はキンクロハジロ、ヒドリガモ、ミサゴ、ツグミ、イソヒヨドリ、ヒヨドリ、ムクドリ、ヨシキリ、カンムリカイツブリ、ハクセキレイなどを観察。

帰りは古い街並みの中を通って帰りました。1階と2階の屋根の間に付いているのが「うだつ」。これは隣家との境界に取り付けられた防火壁で、これを造るには相当の費用がかかったため、裕福な家しか付けることができなかったそうです。「うだつが上がる」ということは富の象徴でだったようで、ことわざ「うだつが上がらない」の語源の一つと言われています。

三連蔵。高砂市の観光スポットの一つでライトアップされることもあるとか。明治初期に建てられた古い蔵で、祝いの時に使う食器やお膳を収納する納戸で壁の厚さは30cm以上あるとのことです。
今日はお天気に恵まれ、野鳥観察と古い街並み散策を楽しめました。

2007年特別集中セミナー 三田市有馬富士公園自然学習センターにて

2019-01-27 | 野生生物を調査研究する会歴史
10年前の特別集中セミナー 三田市に移って初期のころのセミナーの様子です。
 
2007年特別集中セミナー 三田市有馬富士公園自然学習センターにて
■実施日/2007年8月7日(火)~8日(水)
■内容/阪神間、大阪府の幼小中学校の教員を対象に植物、昆虫、水辺の生き物、学校でできるビオトープなど、自然観察の方法について有馬富士公園でのフィールド研修会を実施しました。
□1日目
 >>(午前)水生生物を観察する!有馬富士公園から移動して三田市立野外活動センターへ
 前を流れる清流羽束川での水生生物の観察を行いました。
 >>(午後)植物の観察。園内にある植物を観察しました。里山の特徴や植物
□2日目
 >>(午前)昆虫採集をしよう。今回はハチとアブの違いの話からトンボまで、そして昆虫採集の仕方を体験実習しました。
 とったトンボやチョウを展翅して標本のつくり方も体験しました。
 >>(午後)学校ビオトープをつくろう。
 三田市内で行われているビオトープの話を聞きました。公園での水槽での飼い方、バックヤードの説明などききました。
今年度の先生方の感想から
1.充実した2日間でした。つかまえた生き物を一つ一つ確かめられたのがよかったです。川で水生生物を捕まえる活動にもう超し時間があればと思いました。
2.次回も是非参加したいです。自然豊かな場所に学校があるのに、その自然を生かせないことがずっと残念でした。今回たくさんのヒントをいただいたのがよかったです。
3.学校の前に水路があり、こどもたちといっしょに水生生物を観察したいです。
4.初めてで大変興味深く参加できました。
5.とても専門的でよかった。まわりのひとにももっとアピールして広めていってほしい内容でした。もっと多くの人に参加してほしいと思いました。
6.教室から外に出て、自然に触れて学習する機会をもてたのがよかったです。
7.知らないことがわかり、子どもと自然とふれあうときの活動に幅ができました。
8.有馬冨士公園の施設のつかっての観察、子どもたちと一緒にできるような計画ができたらよいと思いました
9.セミナー担当の先生方が、魚や植物、虫を大切にされている姿がとても印象的でした。

2017年1月 きのこの話

2019-01-21 | 野生生物を調査研究する会歴史
2017年1月29日(日) キノコの話
今月はキノコの話を伺いました。去年10月の大雨の後、里山でもキノコがニョキニョキ生えてきました。名前はほとんどわかりませんでしたので、この機会にそれも見ていただきたいと思います。
まずはキノコの各部の名称や生活環を見せて頂きました。菌類であるキノコは普通「菌糸体」という菌糸の状態で存在し、温度や湿度、栄養などの条件が合ったときに「子実体」が出現します。私たちが食べているのはこの「子実体」とよばれる部分です。
キノコの利用法としては、「食用」「薬用」「植林」があるそうです。「食用」「薬用」のキノコは身近にありなじみ深いですが「植林」とはどういうことなのでしょうか。植物の根は、生育に必要な水や養分を土から吸収する大事な役割を果たしています。その根には、ある種の菌類が共生しています。例えばマメ科の根に付く根粒菌があります。実はキノコの菌糸体の中にもそういう役割を果たす「菌根菌」というものがあります。
キノコについてのいろいろなお話を伺いました。木と共生しているキノコがあります。「菌根菌」は、植物の根に付く菌で糸状の組織を土の中に張りめぐらせ、樹木の細い根に共生して、「菌根」を作ります。そうして、土の中から養分や水を吸収し、菌根を通して樹木に届け、そのかわりに樹木は、光合成で作った糖類などを菌類に与え、その命を支えているそうです。
 
兵庫県治山林道協会が発行した「兵庫県のきのこ図鑑」には、たくさんのキノコが載っています。興味のある方はぜひご覧ください。
キノコは似たものが多く特定はなかなか難しく、傘の上からだけではなく、横からの写真や「つば」「つぼ」「ひだ」の状態も見て判断するそうです。持参した写真はほとんどが上からの写真、相当分かり難かったようです。申し訳ありません。
次回からはあらゆる方向から撮るようにします。名前が判明したものを載せておきます。

2007年1月28日 エコバスツアー『淡路島ぐるっとひとめぐり』

2019-01-18 | 野生生物を調査研究する会歴史

淡路島からスイセンの便りが聞かれます。

今年度の冬は暖かいのか見ごろは例年より早いとか。

2007年の報告です

2007年1月28日 エコバスツアー『淡路島ぐるっとひとめぐり』
今年のエコバスツアーは淡路島をぐるっと回りました。明石大橋を通ってまずは北淡震災記念公園へ。次に伊弉諾神社。その後、南端の灘黒岩水仙郷を訪れて、そのまま北端の県立淡路島公園へ。本州と淡路島は明石大橋で結ばれ、三宮からは50分で震災記念公園まで行けますが、淡路島はさすが大きいですね。南端まで行って最後の県立淡路島公園を訪れると、4時近くになってしまいました。
震災記念公園では野島断層保存館を見学。これは震災によって約10kmにわたって露出した断層の一部を保存したものです。屋根で囲われた断層は約140m。断層が動いたために出来たさまざまな地表の変化を見ることができます。

さらに地層を掘り下げたトレンチ展示も。異なる地層が動いてせり上がった様子がよく分かります。
バスの中でK先生より断層とプレートのお話を伺いました。実際に動いた断層を見ると、プレートが別のプレートの下にもぐりこんで地震が起こると言う壮大な話も実感できるような気がしました。

断層からわずか1mのところに建っていた民家が保存・展示されています。この民家は基礎に普通の倍のコンクリートを使っていたため倒壊を免れました。断層を横切って置かれてあった花壇の縁取りのレンガは断層の動きよって約1.2mもずれてしまっています。

淡路島は雨が少ない瀬戸内式気候でタマネギの栽培が盛ん。またマルチを使ってレタス、キャベツ、ハクサイなどを周年作っています。手前のレタス畑はもう収穫が終わっています。その向こうにはタマネギの苗が植えつけられています。
バスで海岸沿い道を走っていると、乾燥に強いダンチクが生い茂っているのが見られました。暖地の海岸沿い、川沿いに生えるアシの仲間で常緑です。竹のようにも見えるのでダンチクという名前がつけられたそうです。葉の形がヨシ(葦)に似ていて茎が竹に似ているのでヨシタケの別名もあります。

つぎに伊弉諾神宮へ。この神社は『国生み神話』の二神、イサナギ・イザナミが祭られています。境内は天然記念物の『夫婦大楠』をはじめ照葉樹林に覆われています。
さっそく先生に解説をしていただきました。ヤブツバキ、クロガネモチ、クスノキ、ヤマモモ、ウバメガシ、サンゴジュ、モチノキなどを観察。日本の照葉樹林は開発やスギ・ヒノキなどの植林によってだんだん失われてきていますが、神社などは聖域として人が手をつけなかったたため、その面影を残しています。

伊弉諾神宮を後にして灘黒岩水仙郷へ。ここは淡路島の最南端にあるので、ちょっと時間がかかります。ここで先生からクイズが。「神宮・大社・神社とありますが違いは何でしょう?」答えは下記のとおり。
神宮・・・皇室にかかわる神を祭る神社
大社・・・国津神を祭っている神社
神社・・・もろもろの神を地域で祭っている神社
灘黒岩水仙郷は今が真っ盛り。急な斜面を水仙が覆いつくしています。写真には見えていませんが向かいには沼島(ぬしま)が浮かび、とても穏やかな光景です。
ここの横の谷でキセキレイ、ジョウビタキ、メジロ、ヒヨドリを見ました。野鳥を見ることは想定していなかったので超望遠レンズをもっていなくて残念。200mmのレンズで何とか写しましたがキセキレイ、メジロはカメラに収めることができませんでした。残念!

最期に訪れた県立淡路島公園で記念撮影。今回のエコバスツアーは総勢31名が参加。淡路島の自然を学び、楽しんできました。

 


2011年1月16日(日) 野鳥観察とあくあぴあ芥川訪問

2019-01-15 | 野生生物を調査研究する会歴史
●2011年1月16日(日) 野鳥観察とあくあぴあ芥川訪問
今月は高槻市にあるあくあぴあ芥川(芥川緑地資料館)を訪ねましたあくあぴあ芥川は高槻市の自然を紹介する資料館です。

高槻の駅に10:00集合、ここから芥川沿いにあくあぴあのある南平台まで歩いていきます。この道は昔の西国街道で道路の幅も昔そのままとか。すぐ先が芥川。そこからは川沿いを歩きます。

道路から川を覗き込む会員たち。最初に見つけたのがジョウビタキのオス。そのあと次々と鳥の姿が。ここでこんなに鳥の姿を見かけるとは思いませんでした。下はみごとなユリカモメの隊列。
 
セキレイ、カモ類の姿がたくさん見られました。のんびり観察しながら歩いて11時半にあくあぴあ芥川に到着。今日はとても寒く、晴れていても時折雪がちらつき、アクアピアの前の池には厚い氷が張っていました。

まずは館内を見学。無料ですが中身は充実しています。1階には鳥・哺乳類・昆虫などのはく製や標本が多数ありました。ヘビの骨格の標本・・・どうやって作ったんでしょう?

2階は淡水魚水族館になっています。ここでもたくさんの生きた魚を観察することができます。資料館を見学の後昼食。あまりに寒いのでエレベーターホールでお弁当。(ほんとはダメだけど今日はあまり人が来ないので、ごめんなさい。ここはガラス張りで温室状態でとても暖か)

帰りはバスに乗る予定だったのですが元気いっぱいの会員たちは歩いて帰ることに。途中で何やら青いものが。きゃぁーーーあれは!写真、真ん中あたりに見えますか?青いものが。そう、カワセミです!!ここのカワセミ君、人慣れしているのか交通量の多い橋の下でのんびり、人間は上で大騒ぎ。K先生曰く「歩いて帰ったご褒美やね」と。

西国街道芥川一里塚。一里塚とは、1里(約4km)ごとに街道の両脇に塚を築いて街道の路程の目印としたもの。高槻市には梶原と芥川にありましたが現在はここだけとか。
2時すぎJR高槻駅にて解散。たくさんの野鳥が観察できてとても充実した一日でした。

2018年1月28日(日)白旗池のオシドリ

2018-12-27 | 野生生物を調査研究する会歴史
オシドリは守に近い池で群れを作っています。
木の陰の水面を好むので、あまり他のカモとなじまず、木の洞(ほら)に巣をつくるので、森林に囲まれた山の湖や池が観察できる場所です。
また、大変用心深いので、観察にはフィールドスコープは必需品。
いきものふれあいセンターには観察のための施設で十分観察させていただける施設です。
オシドリだけでなく冬の渡り鳥マガモ、ホシハジロ、キンクロハジロなども観察できます

2018年1月28日(日) 白旗池のオシドリ
今月は交野いきものふれあいの里にある白旗池でオシドリの観察会です。
学研都市線津田駅で下車、そこから40分ほど歩きます。途中山道に入り、ふれあいセンターの案内看板の横を通って・・・
このところの寒さで登山道を流れ落ちる水があちこち凍っていていました。、その上にのらないように気を付けながら登って・・・
途中の分かれ道、アサギマダラが見られるんですね。今回は左側のサワガニの小路を行きます。
入り口の看板のところから25分ほどで白旗池に到着しました。この池の対岸の茂みの下あたりにオシドリがいるんですが、肉眼ではほとんど分かりません。
池の横にある方のふれあいセンターの建物に入ると、フィールドスコープや双眼鏡があって自由に見入ることができます。フィールドスコープで見るとオシドリが間近にいるようにくっきり見えました。コンパクトデジカメだと、レンズを当てて写真を撮ることができたんですが残念。
他にはく製や写真がたくさん展示されています。ヤマセミのはく製があったのですがその大きさにびっくり。カワセミと同じぐらいかと思っていましたが、鳩ぐらいの大きさだそうです。ヤマセミは一度青野ダム近くに見に行ったのですが出会えず残念。一度見てみたいものです。
そして野鳥のブローチの作り方手順を示した展示。上:シジュウカラ、した:ヤマガラです。可愛いですね。バードカービングも一度挑戦してみたいですね。
枚方市のマンホールのフタのデザインは「菊」と「三十石船」「くらわんか舟」です。三十石船は淀川の水運で働いていた川船のうちで一番小型のものだそうです。
そして一番下にある舳先が見えているのが「くらわんか舟」です。「くらわんか舟」は枚方を中心に上下一里(4㌔)付近を通る三十石船などに、餅・汁・酒などを商っていた小舟の事です。
(ナチュラリストクラブHPより)
 

2008年12月14日(日) 子どもと創るクリスマスリース

2018-12-20 | 野生生物を調査研究する会歴史
現在、宝塚自然の家は休所中。
設備の整備のため。
平成30年4月からは、日曜日及び祝日に限り、施設の一部を開放している。
2008年に子どもたちを募集してリースづくりをおこなった。

2008年12月14日(日) 子どもと創るクリスマスリース
12月の活動は子どもたちと一緒にクリスマスリースを作ることになりました。参加者は子ども6名、大人6名。阪急山本駅から宝塚自然の家のマイクロバスに乗って現地に向かいました。
まずはリースの材料のツル採り。宝塚自然の家の周辺で手ごろなツルを探します。アケビやフジのツルは木に巻きついて成長し、木をからしてしまうそうです。採ってやったほうがいいんだよと先生。
ツルが集まったら宝塚自然の家の多目的広場に移動。テントに材料を広げてまずはリース作り。達人のI先生がまずお手本を見せてくれました。
葉の付いたツルを使ってリース作り。なるほど、葉がいいアクセントになっていますね。
さて本番。子どもたちは熱心にツルを編み始めました。太いツルを選んだ子はちょっと曲げるのに苦労していました。でもごつごつしたコブがいい味を出してます。黄色い葉っぱ付きのツルを編みこんでいる人もいますね!!
基本のリースができたら飾り付けです。テーブルの上に載った飾りつけ材料から好きなものを選んでリースに差し込んでいきます。それぞれのセンスの見せどころ!
飾り付けの材料は
サンキライ、ヘクソカズラ、ナンテン、アオツヅラフジ等の実、金銀にスプレーしたマツボックリ、ヤシャブシ、コニファー、ヒイラギ、ネズミサシ、と真っ赤な唐辛子。
完成!きれいですね。これにリボンを飾るといっそうクリスマスらしくなります。
リースができたらマツボックリでミニツリー作りです。白くスプレーしたマツボックリに爪楊枝でボンドをつけ思い思いにビーズを飾って出来上がり。台はペットボトルのふたです。
2時間で見事なリースとミニツリーが完成。プレゼントを持ってきたサンタクロースがびっくりするかも。
(ナチュラリストクラブhpより)