野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

カモのワークシート2

2019-02-04 | フィールドガイド--野鳥--
野鳥観察ワークシート
カモのなかまとオス、メスのちがい
カルガモ(淡水ガモ)
 他のカモと違いオス・メスよく似た色をしています。黒いくちばしの先の黄色が特徴です。一年中見られる鳥です。水中の水草や水生生物を食べています。
オシドリ(淡水ガモ)
 日本では渓流沿いや池の近くの大木にできた穴に巣を作るものもいますが、ほとんど北から渡ってきたものが見られます。オスの姿は美しく、翼の一対の羽である、いちょう羽を持つことも特徴のひとつです。メスは地味な色をしています。全体的に灰褐色をしています。警戒心が強く、水面にかかった木やその下で休んでいます。カシやナラなどのどんぐりを好みます。
ハシビロガモ(淡水ガモ)
 池や河川などで見られ、へら型の大きなくちばしを持っていて、そこから名づけられました。このくちばしを使い、水面につけて水を多く吸い上げ、水はくちばしの脇から出し、くちばしにある、くし状の歯で藻類やプランクトンをこしとって食べます。また何羽かが回転することによって水面に浮き上がったり、集まってくるプランクトンをとっている姿を見ることがあります。
ヨシガモ(淡水ガモ)
 オスは目から首にかけて光沢のある緑色をしています。体は細かい縞模様があり、光っているようにも見えます。メスは頭が丸く、ヒドリガモのメスに似ていますが嘴が黒いのが違いです。
 池や湖沼で水面に浮かんでいる水草を食べたりします。
ホシハジロ(潜水ガモ)
 池や川、河口や内湾などに大きな群れで見られます。潜って水草や植物の種子、貝や甲殻類などをとって食べます。 昼間は休んでいることが多いです。
ミコアイサ(アイサ)
 湖沼や池、広い河川や河口などで見られます。オスは全体に白く、黒い筋が入ってきれいな鳥です。目の周りも黒く、パンダに似ていることから、パンダガモとも呼ばれています。潜って魚などをとって食べます。

カモのワークシート1

2019-02-03 | フィールドガイド--野鳥--
野鳥ワークシート1
カモの観察用に作成しました。
 
 
オナガガモ(淡水ガモ)
 オスはその名のとおり長い尾を持っています。池や河川などで見られ、伊丹市の昆陽池では人が与えたえさをもらうために、たくさんの群れを近くで見ることができます。他のカモより首が長いため、特徴のある細長いスタイルをしています。
ヒドリガモ(淡水ガモ)
 オスは頭部が栗色で頭上は黄白色です。冬に湖、湾内、池などで最も普通に見られます。目立つ声でピューイと鳴きます。人に慣れやすいのか、人がえさを与えるところでは群れで集まり、人が与えたパンくずなどを食べます。
コガモ(淡水ガモ)
 冬に河川や池などで見られます。日本に来るカモでは小さいカモです。他のカモと比べて、早く渡ってきます。浅瀬や水辺の泥地などで草の種子や藻類などを食べます。ピリッ、ピリッと鳴きます。警戒心が強く、近づくと逃げてしまいます。
マガモ(淡水ガモ)
 池や河川などで普通に見られます。オスは緑色の頭と黄色のくちばしがよく目立ちます。えさは草の種や、水草などの植物を食べます。
キンクロハジロ(潜水ガモ)
 池や河川、内湾などに群れで見られます。ホシハジロとともによく見られる潜水ガモです。潜水して、貝や甲殻類、水草などを食べます。
 オスは全体が黒く、腹は白くてコントラストがはっきりしています。頭には長い冠羽を持っています。メスは全体的に茶褐色で、オスに比べて短い冠羽を持っています。
 目が黄色(キン)で、体が真っ黒(クロ)なことからこの名前がつきました。

エクリプス

2019-02-02 | フィールドガイド--野鳥--
エクリプス
 渡ってきた頃のカモを見るとオスが見つからなかったり、羽の色がそろっていない変なオスに気づくかもしれません。
これは夏の間のオスがメスとよく似た色の羽をしているからで、渡りの頃にオスはきれいな羽に少しずつ変わっていきます。
夏の間のオスのメスによく似た羽を「エクリプス」と呼びます。
種類によってはくちばしや翼の羽に冬のオスの特徴が残っているものもいますが、外見でメスにとてもよく似た種類もいます。
11月を過ぎるとほとんどの種類で冬のオスの羽が一部に出てきますが、それまではオスとメスの区別はとても難しいので注意をしましょう。
エクリプスの羽のオスの特徴(特徴がはっきりしたもの)
 オシドリ   くちばしが赤色
 マガモ    くちばしが黄色
 ヒドリガモ  翼の一部が白い(たたんでいるとき体の中央に見えます)

オオハクチョウとコハクチョウ

2019-01-27 | フィールドガイド--野鳥--
オオハクチョウとコハクチョウ
鳥を大きく分けるとハクチョウもカモの仲間になります。カモは大きく分けるとガン、ハクチョウ、カモの三つのにグループに分かれます。
カモの渡りと同じ時期に日本に来る大きな鳥がいます。オオハクチョウとコハクチョウです。これらの鳥もカモと同じように池や湖、沼などにきて生活します。
オオハクチョウもコハクチョウもシベリアからやってきます。毎年10月初めから11月には北海道の湖に飛来し、それから日本各地に分かれていきます。
そして3月になると再び北海道に集まりシベリアに帰っていきます。オオハクチョウとコハクチョウはカモと違って、家族単位で渡ってきます。
シベリアで生まれた幼鳥を連れて親子で渡ってきます。
カモは日本全国で見ることができますが、オオハクチョウとコハクチョウは飛来する場所が限られています。
関東地方や東北地方から北の方ではオオハクチョウもコハクチョウも飛来しますが、北陸地方や兵庫県や島根県、滋賀県の琵琶湖ではコハクチョウしか飛来しないようです。(生きている由良川より)
コハクチョウの繁殖地は、凍っていた地表が夏季だけ湿原になる「ツンドラ地帯」。
オオハクチョウの繁殖地は、針葉樹の森が広がっている「タイガ地帯」
9月になると、日中でも気温が氷点下になると凍るので餌が獲れなくなります。そして、渡りが始まります。
10月中旬~下旬 ハクチョウの越冬する鳥は、ほとんど北海道の湖沼に集結します。
その後、11月になるころ、寒い北海道を飛び立って本州へ移動して越冬します。
コハクチョウの南端が兵庫県の加西市です。

オシドリ

2019-01-20 | フィールドガイド--野鳥--
環境省が毎年実施するガンカモ類の生息調査によれば、オシドリの観察数は1980年代に1万羽以上になり、2014年度には3万羽を超えたといいます。
オシドリは警戒心が強く、普段は岸辺のやぶに潜んでいて、20~30羽の群れが基本のようです。
オスは美しい飾り羽があり、色彩はとても華やかできれいだ。
それに比べて、メスはずっと地味な色をしている。
頭部は灰色、メガネ模様と喉が白く、背面は緑色がかった暗褐色。
都市部の谷間、砂防ダムでたまった水辺でみられた。
その数30羽。
広く開けた水面より林に囲まれたような場所、まさにぴったりのところで見つけた。
ドングリなどの木の実を好み、斜面はコナラやアラカシがたくさんはえている。
鳴き声がケェーとかクァッと谷間を響かせます。
谷の上は住宅街
こんなところにも、ここ3年やっていきています。

コハクチョウを探して

2019-01-06 | フィールドガイド--野鳥--

加西市のコハクチョウの飛来地を見に行きました

今月観察会をするので、その下見です。

加西市は、国内最南端のコハクチョウ越冬地の一つです。コハクチョウが初めて飛来したのは1980年ごろ。当時は数羽でしたが、毎年少しずつ増え、近頃は50羽以上の群れが飛来します。」(かさい観光HPより)

伝通池・中池・三田池
長倉池
山下新池
を紹介していましたが、いずれもみられず。
「加西市水正池に飛来した白鳥」blogをみつけて
あらためて水正池に(shシン)
県道のよこにある池に10羽あまりのコハクチョウが羽をやすめていました
画面の遠く端のほうにいます。
この日は県道からはよく見えました。

小野市鴨池

2019-01-05 | フィールドガイド--野鳥--

小野市 鴨池
「播磨中部丘陵県立自然公園の中心地にある「鴨池」。 その名の通り、昔からカモなどの渡り鳥の飛来地として知られています。 冬になると、シベリア方面からカモやコハクチョウが飛来し」
ということで鴨池を見に行った。
オナガモ、バン、アオサギ、ダイサギ、トビ、ヒドリガモ
対岸にはヌートリア

 

 

 


サザンカとメジロ

2018-12-12 | フィールドガイド--野鳥--
サザンカとメジロ
サザンカとたきびは「たきび」の童謡でも有名
たきびなど都会ではみることもなく死語となっている。
童謡「たきび」 は日本の児童文学者で歌人の巽 聖歌による。
サザンカは2番の
「さざんか さざんか 咲いた道
 たき火だ たき火だ おちばたき
 あたろうか あたろうよ
 しもやけ お手々が もうかゆい」とある。
この歌、中野区上高田の落ち葉炊きの風景を歌ったもので、昭和16年ごろのたきびの風景をきりとったもの。
小氷期といわれる次期、温暖化といわれるこのごろとは比較できないほど寒いなかで、おちばを処分するたき火にあたたりたい子どもの気持ちがよくわかる。
戦時下ではたきびは禁止、歌も放送されることもなかったとか。
しかし、昭和24年にラジオで流され、小学校の音楽の教科書にのるまでに、
でも、消防署からクレームがつくなど試練が続くが平成18年に文化庁が選定した「親子で歌いつごう日本の歌百選」の一つに選ばれている。
この歌に出てくるサザンカは受粉が、主に鳥によって行われる「鳥媒花」。
花の構造が小鳥にもとまりやすい構造になっている。その花粉を運ぶ鳥だが メジロ、ヒヨドリなどがあげられる。
サザンカが咲き始める12月、ヒヨドリとともにメジロが集まってくる。

ツグミ

2018-11-30 | フィールドガイド--野鳥--

ツグミ(スズメ目ツグミ科)
冬鳥の代表、シベリア東部からカムチャッカにかけて繁殖し、冬鳥として全国に渡来する。
低地から山地の林や農耕地、公園の芝生、河原、干潟などで見られます。
背中の色や胸にある斑の濃さで濃くはっきりしていればオスで、薄ければメスと見分けることができます。
ツグミは地方によっては捕獲して、食用にされていました。


ハシボソカラス

2018-11-20 | フィールドガイド--野鳥--
ハシボソカラス
日本で日常的に見られるカラスは、ハシブトガラスとハシボソガラスの2種。
クチバシが細く、おでこが盛り上がっていないところが、ハシブトカラスとの違い。
カラスとゴミの問題は何十年も続いている課題
とくにゴミ問題はハシブトガラス
 宝塚市では、辛味成分(カプサイシン)を含んだ「防鳥ネット」を無償で貸し出している。
今年一月西宮市では、鷹匠(たかじょう)がタカをカラスの巣を襲わせる試みを始めたとか。
豊中市ではハシブトカラスについてゴミ対策として紹介している
ハシブトガラスのエサの探し方
1.高い場所 (木・電柱など)から下を見て、 地上の食べられそうなものを探す。
2.安全を確かめたうえで、地上に降りる。 ・ごみ袋の中にある食べられそうなものを「目」で見て探します。 (においはほとんど関係ありません、視覚を頼りにエサを探します。)
3.食べ物を見つけると、口ばしを使って袋に穴を開け、好みの食べ物を探す。 ・目で探してはついばむという行為を繰り返します。 ・ここでとったエサは喉の袋に蓄えます。
4.安全な場所(高い場所など)へ移動した後ゆっくりと食べます。 ・横取りしようとするカラスがいないか用心します。 ・不要なものは地上に落とします。 (これがごみ散乱の拡大につながってしまいます。

 また、カラスは食べ物を見つけた場所をよく覚えているので、同じ場所に何度も来るようになります。 一度カラスによる散乱被害に遭うと、続けて被害に遭いやすいのはこのためです。
平成26年(2014年)6月 豊中市 環境部より
多くの市でゴミとカラスのことについて冊子が出ている。