里地里山の1年 4月上旬
一言でいえば里山は人と自然が共生する場所。
人の手が加えることによって維持されてきた雑木林(コナラ林),アカマツ林,竹林,スギ林など里山林を保全していこうと20年近く活動してきました。
人々の暮らしと深くかかわってきた里山林でしたが、次第にその林に人の手が入らなくなり、多様な生き物を育む場となってきた里地里山が,荒れたままの山林となり、生物の多様性が失われていきました。
里山に手を加え自然との共生の手助けを実践してきました。
私たちの活動の場所は、里山林の他に,耕作地(水田,畑),水辺(小川,ため池),人の住む集落があります。
この4 点セットで里地里山です。
里山保全活動にくわえて、畑作活動、水田活動もシステムにいれて里地里山を多様な生き物を生む場所にしていきたいと思っています。
春の里山
4月はじめの里山はタムシバが咲き始めるとヤマザクラやコバノミツバツツジが咲き始めます。
田んぼには米作りがはじまるまでに、レンゲ、ハハコグサ、コオニタビラコ、ノミノフスマ、タネツケバナなどが生えています。湿った畦にはムラサキサギゴケやカンサイタンポポが咲いています。
田植えの準備が始まるまでに、多くの花がこれからひと月の間、見られるようになります。
これからどのように変わっていくのか観察を続けていきましょう。