☆ ストーリー ☆
19世紀のロンドン。フリート街で理髪店を営むベンジャミン・バーカーの幸せな日々は、ある日突然打ち砕かれた。
悪徳判事タービンによって無実の罪をきせられ監獄へと送られたバーカーは、15年後『スウィーニー・トッド』と名前を変えてフリート街へ戻ってくる。
しかし、ロンドンで一番まずいパイ屋を営む大家のミセス・ラベットから聞かされたのは、耳を覆いたくなるような妻と娘のその後。
フリート街に再び開いた理髪店。
商売道具のカミソリを手に、スウィーニー・トッドの復讐が始まった。
ブロードウェイの巨匠スティーヴン・ソンドハイムのトニー賞受賞ミュージカルを映画化。
映像はかなりダークな感じ。
これからおきる復讐劇を予感させるようでもある。
ダークな色使いだからこそ、血=赤のショッキングな映像が際立つのかもしれない。
本当にすごい映像があるのでR-15というのは納得だ。
ジョニー・デップはこういったメイクをすると素顔はどんなだったか忘れてしまう。
それほど、その役にどっぷりハマりきっている!!!
妻と娘に会う事だけを願って戻ってきたのに、その残酷なまでの現実を聞いて復讐にかりたてられる一人の男。
そのゆるぎない感情は最後までしっかり演じきられていたと思う。
猟奇的な殺人鬼へと変貌していく表情は、怖さも感じた。
あんなに望んでいた娘との再会は果たせるのか?!
妻はもうこの世にいないのか?!
ここもスウィーニー・トッドの猟奇的だが悲しい男を感じさせるポイントになっていたと思う。
そして肝心の歌うシーン。
ジョニー・デップは綺麗に歌い上げているというわけではなく、その時の感情を歌に込めている。
憎しみ、哀しみ、空虚、愛しさ・・など伝わってくるものは沢山あった。
パイを作る地下室でのミセス・ラベットとのダンスシーンでの歌には、かなり圧倒されてしまった。
歌にはすごく引き込まれた
スィーニー・トッドとミセス・ラベット、そしてパイ屋にやとわれた少年トビー。
この3人の思いは交錯し、歪みが生じ、そしてそれが憎しみに変わる。
この人間としての心が、ある種残酷な結末を生んでしまうのかなぁ。。
そして、ポスターにも使われているこの椅子。。
この椅子にも仕掛けが施されている。
しかも、スウィーニー・トッドが自ら製作したのだからこれまたすごいっ!!
ジョニー・デップファンには、また違った演技が観られたという満足感が残った。
ストーリー的にも、ちょっといきなりそこまでいっちゃう?という場面はあった。
最終的にはえっ?!という展開が(自分の中では)3度ほどあり、なかなか良い映画だったと思う。
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