河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

茶話167 / ちょっと旅気分

2025年01月30日 | よもやま話

梅の花がちらほらと咲きだした。
チーチーとメジロが集まってきて枝をゆする。
さあ、今日はどこを歩こうか?
一ヶ月、ウォーキングを続けていると、行く所がマンネリになる。
そこでスマホに「九星方位ナビ」とやらを入れた。
九星気学の占いで運気の良い方角へ歩く。
節分に恵方を向いて寿司を丸かじりするのと同じだ。
今日は六白水星で東が吉。
うーん、おもしろくない!
それって通い慣れてる畑の方角ではないか。

ならば、ずうっと東の太子町(南河内郡)へ行こうか。
でも家から2㎞もある。
この歳になると、一気に歩けるのは2キロが限度。
帰りをいれると往復4㎞も歩かなくてはならない。
4分たったチキンラーメンみたいにのびてしまう。
ウルトラマンならエネルギーがもたない。

こういう時は発想の転換。
転換というほどの転換ではないが、家をスタート地点にするからいけないのだ。
バイクで太子町まで行く。
日本最古の国道竹ノ内街道添いのスーパーにバイクを置かしてもらう。
そして、古い家並が残る石畳の街道を歩く。
1㎞ほど行って、同じ道を戻る。
これで2㎞で、チキンラーメンもいい塩梅に膨らんでいる。
見慣れぬ景色の中を歩いて新鮮な気持ちになる。
ちょっとした旅行気分になって、スーパーで土産を買う。
大阪名物「しょうが天」。
運気も開けたし、今晩は、これをアテに一杯飲んで、身体を休めるとするか。

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茶話166 / 歩いてなんぼ

2025年01月29日 | よもやま話

ウォーキングを始めてから一ヶ月が経った。
多趣味で移り気な自分にしては、よく続いたものだ。
冬場の運動不足解消と健康維持が目的だ。
一日歩けば、一日寿命が延びる。
そう考えると、続けなければならないような使命感が出てくる。

だが、最初は自信がなかった。
そこで、「歩けば歩くほどポイントが貯まる」そんな文句につられて、Rポイントが貯まるというウォーキングアプリアプリをスマホに入れた。
ところが、一日の歩数を見るのに広告が出てくる。
目標達成のスタンプをもらうのにも広告が出てくる。
スタンプをもらった後にも「おめでとう」のコメントに添えられた別の広告が出てくる。
頭にきて、無視してホーム画面に戻ろうと「×印」をタップすると、再び「おめでとう」の画面!
結果、見たくもない動画を見なければ元に戻れない。
おいおい、昔のHサイトの手口と同じやないかい!
かくして、アンインストール!

人間、金に目がくらむと、ろくなことはない。
なのだが、それに懲りないのも人間である。
dポイントが貯まるというウォーキングアプリアプリを入れた。
そして、やっぱり、それにも広告がつきまとう。
一日数円のポイントになっているから諦めもつく。
しかし、損をしていたら、競馬や競艇のように元を取ろうと深みにはまり込む。
おいおい、ギャンブルと同じやないかい!
かくして、またもやアンインストール!

人間、金に目がくらむとみ、ろくなことはない。
貧もじい年金暮らしの貧もじい爺の考えからすると、本来の歩く目的は、労働・生活・健康のためである。
金は後から付いてくるオマケのようなものだ。
そう考えれば気も楽だ……。
……うん? 待て待て!
ポイントの貯まるアプリを20個ほどインストールして、ひたすら歩く。
一つのアプリで月50円貯まると……50円×20……!
貧すれば鈍する。
とかく人間は、欲と二人づれ。

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茶話165 / 人も歩けば

2025年01月14日 | よもやま話

ウォーキングを始めて今日で3週間になった。
一日の目標は8000歩。
一週間に一日は雨や所用で達成できない日があるが気にしない。
一週間ないしは一ヶ月をトータルして達成できれば問題はないのだという。

年初のアマゾンのセールでウォーキングシューズを買った。
ついでに、Kindle Unlimited(本の読み放題)も契約した。
通常一ヶ月980円が、三ヶ月99円という破格の値段。
三月の末になったら解約すればいい。
さっそくウォーキングに関する本を何冊か借りる。
ほとんどが1日10000~8000歩のウォーキング(速歩きを含む)をすれば、健康になり寿命が伸びるのだという。
その中に「目標の達成はトータルで考えよう」というのがあった。
今日に達成でくなくてもガッカリしない。
明日があるさでいい。
人生と同様に、目先の事でくよくよしてはならない。
明日は明日の風が吹く。

歩いていると、今まで見過ごしていたものに気がつく。
道端や軒先の見慣れない植物にふと立ち止まる。
こんな所に藁ぶきの屋根の家が残っていたのだとか……新たな発見をする。

先日、歩いていると竹藪の傍に見慣れぬ看板があった。
「岸本記念自然緑地公園」とある。
今までは単なる竹藪と思っていたのが、実は公園だった。
富田林生まれで、免疫学の世界的権威の医学博士。第14代大阪大学総長を務められた岸本忠三さんが市に寄贈されて、ボランティアによって整備されたのだという。
竹林の中に300mほどの道が続いていて、京都嵯峨野のような風情がある。
今は枯葉に覆われているだけで殺風景だが、春に草木が芽吹いた頃は、さぞかし賑やかで美しいだろう。
夏は竹林の中をわたる風がさぞかし涼しいだろうよ。
待ち遠しく、今から数か月後の楽しみができた。
これだけでも命が長らえた気持ちになる。

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茶話164 / 初詣

2025年01月01日 | よもやま話

いつもと同じように7時前に起きる。
30分頃に、近くの河原の堤防へ行く。
いつになく人々が集まっている。
やがて山の端がきらりと光って、朝日が昇り始める。
女子高生たちがキャッキャと騒いで写真を撮っている。
自分にもこんな時があったのかなと……年月の流れにひたりながら、2025年の初日の出を浴びる。

昼からバイクで畑へ。
パンパンと柏手を打って、「今年もよろしく」とぺこりと頭を下げる。
さあ行くとするか。
はるか西北の山の麓まで歩くのだ。
「歴史十一/八幡太郎は恐ろしや」で書いた、河内源氏の里、通法寺を目指す。
冬の今なら、田んぼの中を通って真っすぐに向かうことが出来る。

田んぼを横切り、梅川に架かる橋を渡ると通法寺の村に入る。
道が狭いためか昭和の懐かしい家並が続く。
途中に源頼義、義家の墓や、館があった通法寺跡の遺跡がある。
今日は元日なので、500m先の通法寺八幡宮を目指す。
鳥居の先に壷井の地名の由来となった井戸があり、急な石段が続く。
おっちらこっちらと上っている横を、七、八人の子どもたちが元気に駆け上っていく。
自分にもこんな時があったのかと……またしても年月の流れを感じる。

八幡様にお参りして、横手の権現様にもお参りする。
参拝者はまばらで、さっきの子どもたちの遊び場になっている。
ここの境内は丁寧に整備されていて庭園のようになっている。
若葉の頃は実に美しいので、それは春の楽しみにするとしよう。
明日は、昔通った小学校までの道を歩き、中学・高校に通った喜志駅まで歩こう。

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