台風がやってくると、まず、しなければならないのはビニールハウスのビニールを剥がすことだ。
さて、側面だけにしようか……、天井も剥がそうか……?
迷った末に、備えあれば憂い無し!
天井のビニールも剥がした。
それから二日。
台風は未だに紀伊半島の先っぽ。
風は無いが雨が続く……。
天井を剝がさなければよかった……
悔やんだとて仕様がない。
なにしろ相手は、とびっきりひねくれた台風なのだから。
周りの人に否定ばかりされると自己肯定感が低くなって、性格がひねくれてくるのださいう。
素直に自分を表現できなくなる。
台風も高気圧に頭を押さえつけられると、ひねっくれてコースをかえてしまう。
近畿直撃が四国直撃となって、結果、九州をぐるっと回って、四国を横断して、近畿を縦断してしまう。
なんとも困った台風である。
ひねくれ者が去る間は秋野菜の種まき。
この時期は、芽が出てからがたいへんだ。
日によく当てたいが、直射日光はきつすぎる。
かといって、半日陰にすると、ひょろひょろと茎が伸びてしまう。
苗が弱るとすぐに虫がつく。
素直に育つように、空模様をみながら日向に出したり日陰に入れたり。
ひねくれ者の苗にするわけにはいかない。