やまあそび

きのこと釣りと山菜の記録と思ったことをずるずる綴る

20241109きのこ番外

2024-11-09 19:06:07 | 日記
11月に入り9日目となった。
本来もうきのこ活動は終了するのだが、水汲みに行くついでに
ちらっとだけ様子を見てきた。
あわよくばクリタケとアカモミで炊き込み1回分取れればいいかななんて
軽い気持ちで朝5時前に出発した。
今回は2年前に行ったモミ林だ。
結構人が入るので狩り取られているかもしれない。
現地着6時30分。
さっさと装備を装着して林に入る。
ちょっと歩くのだ。
と言っても距離にしておよそ200m位だけど。
ポイントに到着したすぐに聳え立つモミの木の周りをよく確認する。
この時期の7時前の林の中ってかなり暗いのだ。
更に寒気が流れ込んでいるので気温は4度である。
当然カッパを羽織っている。
流石に蚊はいないので、虫よけは使っていない。
地面に額をこすり付けながらよく見る(嘘)

虫食いで穴だらけ、おまけに古くなって白っぽくなったアカモミが
1つだけ見つかった。
他には赤っぽいルスラと、ムラサキシメジっぽいのがいくつか見つかった。
ちょっと収穫はむりっポ。

暫く探していたが、ほとんど残っておらず、あるものは白っぽく
色褪せた個体のみだった。
ヒメサクラシメジも見られない。
これは多分、発生数が少ないのだろう。
ヒメサクラシメジを収穫する人はいないからだ。
出ていれば必ず痕跡が見つかるが、なにもない。
まあこういった結果は、元々想定内なので朽ちた倒木に腰掛け
一服する。
20分くらいのんびりする。
朝日が林内に、東から斜めに差し込んでくる。
樹木に遮られほとんど日向はないが、奇跡的に林内部まで差し込んだ
赤っぽい木漏れ日が辺りを照らす。
スポットライトのようだ。
冷たい空気の中、鳥が囀り、遠くで鹿が鳴いている。
偶にはこんな日もいいもんだ。


暫くして腰を上げ、移動開始する。
移動と言っても戻るだけだ。
ちょこっとルートを左寄りにすると結構綺麗なアカモミが見つかった。


アカモミタケ

なかなか別嬪さんだ。
今日は数が集められそうにないのでそのまま残す。
んで、その先の木の根元を見たら




クリタケ


おお、ここで見つけたのは初めてだ。
出るんだな。

ニガクリじゃないよな? よく確認して改めて周りを見渡すと





結構出ていた。
有難く頂く。


そのまま道から左に逸れて少し奥に行ってみる。



スギタケ? ヌメリスギタケ?
わからん。
とりあえず採取しておく。

そのまま進むと杉林に代わる。
杉林の周りにアカ松やコナラやモミが生えている。


よく見るとアカモミが結構出ていた。



但し老菌が多かった。
まあ今日はアカモミはもういいや。

杉林周辺を少しだけ散策する。
するとなにか変なキノコが見えた。



これ、最初見たときサマツモドキかと思った。
よく見たらヒメサクラシメジだった。
でかいなこいつ。
いつもは大体


こんなものなんだがなぁ。

よくわからんがここのはでかく成長できたようだ。
ちなみに大きいのに虫がほとんど入っていない。
不思議。
それに合わせてこいつも出ていた。


ニガクリタケ

れっきとした毒キノコ。
迷ったら齧れば見当がつく。
確かに苦い。
但し、とても苦いわけではない。
まあクリタケに苦みは無いからわかるだけだ。


そんなこんなで車に戻る。
んで、水を汲みに行き、山を変える。
2年前に行った秩父山地最東端とも呼べる山だ。
クリタケ狙いである。
到着すると10時20分。
車道沿いなので入りやすい。


入ってみたが何もなかった。
2年前倒木に出ていたクリタケも沈黙していた。
あら~こっちはダメかー。


結局


これだけ見つけて帰路に付いた。

これで本当に2024年のキノコ活動はおしまい。
また来年沢山のキノコたちに会えることを山の神様に願う。

20241102きのこ

2024-11-04 17:07:15 | 日記
月日が経つのは早いもので、はや11月である。
今年は10日程度季節が遅れ、それ以上に気温が下がっていない。
本来なら11月にはきのこ終了時期なのだが、まだ晩秋きのこが一部
見れていない。
なわけで、台風の影響で雨の中、行ってきたのだ。
もはやガイキチなのである。

朝3時半に目が覚めなんだかんだで5時前に出発。
おなじみコンビニでの食料調達は、毎回変わらないラインナップだ。
んで、一番近いシロに到着したのは7時。
雨は小雨程度だが、山歩きはびしょ濡れになるのでカッパを羽織る。
リュックもカバーを取り付けていざ出発。
て言うほど気合を入れなくても、道路から丸見えなシロなんでさっさと入る。





ムレオオフウセンタケ

出てました。
ここに来るのを1週間遅らせたのだが、やはり当たってた。
丁度良いサイズだ。
山の神様に感謝して収穫した。
ここでは6本収穫した。
なめくじにやられていたり、小さいものは残してきた。


んで少し奥に入る。 謎のフウセンタケ1が出る辺り。
ここは遅出のカワムラフウセンタケが出るのだが




カワムラフウセンタケ

これ1本だけでした。
しかも蹴とばしちゃったよ!
仕方ないのでそのままにしてきた。

そして前回ウスヒラタケが流れていた藤の枯れ木には



ヒラタケ

正直ウスヒラなのかよくわからんが、どちらも美味しいので問題なし!
喜んで収穫してみたが、襞を見てがっかりした。



白コブ病

白い繭のような瘤の中に線虫が這いずり回っているらしい。
しかも多数らしい。
流石に虫出ししてでも喰いたいとは思わないので収穫は諦めた。
俺残念。

その他、前回見たコケイロヌメリガサはバクサレて、新たな株が発生していた。
こいつ、2度も出るのか?
気合入ってやがるぜ!

などと思いつつ、散策したが、他に新鮮なクサウラベニタケ(毒)やいくつかの
コルチナspの老菌があるだけだった。



んで場所移動。
次はモミ林だ。
いつも確認する道端のハタケシメジはどうかな?




ハタケシメジ

出てました。 もう老菌だな。
この感じだとアカモミも結構出ているはず。
雨の中いそいそとモミ林に入る。



ウラベニホテイシメジ

なんとイッポンが残っていた。
結構若い個体だぞ。
この時期に傘が開く前の個体が見つかるとは思ってなかった。
少しびっくりしたが、山の神様のお恵みなので有難く頂く。



ウスタケ

これも11月に見られるキノコではないのだがまだ残っていた。
それでいてヒメサクラシメジは全く出ていない。
なんか怪しくね?
そんなこんなでアカモミタケのシロを歩く。



アカモミタケ

出てた。
出ていたが、成菌や老菌しか見つからない。
こいつは微妙だ。
時期が遅かったか?

いくつか収穫しつつ状況を伺い、そしてダルマのシロを覗くと








ムレオオフウセンタケ

なんかめっちゃ出ていた上、成長著しかった。
倒れているものもある。
先週芽が出たんだな。
過去の状況だと、一番近いシロの個体と同じ時期にほぼ発生していたので
ここも蕾か成菌直前くらいかなと思っていた。
成長したものは柄の歯切れが良いので有難く収穫する。
ここだけで袋に入り切らなくなった。
車に戻りクーラーバックに入れた。


さて改めてアカモミ探索を開始する。
ところが、なかなか見つからない。
偶に見つけても老菌だったり、単発で1本だけ出ているのみだ。
なんかおかしい。
先行者がいたのか?
分からないが、余り発生数が多くないような印象だ。

そのまま色々物色するがやはり余り見つからない。
そんなところで



ヒラタケ

少し出ていたので有難く頂戴する。
ここのは白い瘤に侵されていなかった。

んで


キハツダケ
こいつも1本だけしか見つからなかった。
やはり発生数が少ないと思われる。


だめだなこりゃなどと思っていると、なんかサクラシメジが


と思ったらルスラspでした。
ああ紛らわしい。
傘だけ見たら間違えるわ!!


ダメそうなので車に戻る。
その途中足元に



フウセンタケsp

幼菌と成菌があったので、匂いと味を確認してから収穫した。

で、更に



ヒラタケ

また見つけたので有難く頂いた。

車に戻ると一休みして、以前ナラタケとマイタケ、ダルマが出ていたシロを覗く。
こちらには何もなかった。

標高を上げてクリタケを探す。
ナラタケとクリタケが出るシロを覗くが、ナラタケは真っ黒に流れ、クリタケは
痕跡すら見つからなかった。

最後にクリタケポイントを目指す。


覗いてみたがほぼ見つからなかった。



クリタケ

これは取られた後かもしれない。
どちらにせよなんか今年は終了の予感がヒシヒシと俺の中で大きくなっていた。


2週間前に結構取ったハタケシメジのシロでいくつか追加収穫し、着替えて
帰路に付く。

今年はこれで終了だな。
なんだかんだでクーラーバックは一杯になっている。
降りしきる雨の中、車内で昼飯を食べながら今年の収穫を振り返る。
なんか変な出方をした年だったな。

豊作なのか不作なのか判断が難しい。

全国的にマツタケは豊作のようだ。
俺的にセンボンは不作だったが、前年大豊作だったので地力が落ちたのだと思う。
バカマツタケは前年と変わらない感じで、フウセンタケ類は豊作だったように感じた。
んで、気温が下がらないせいか、ムキタケ、チャナメ、クリタケ、アカモミタケは
発生が遅れ一部不作に感じられた。

その一方、モミタケに出会えた。
これは僥倖だった。
恐らく今後数年は会えないだろう。


なんにしても数だけは沢山採れた年だったと思う。
来年も良い年でありますように・・・・・・・・・・
山の神様に畏怖と感謝を祈り、雨降る山を後にした。