やまあそび

きのこと釣りと山菜の記録と思ったことをずるずる綴る

20181020きのこ

2018-10-28 22:49:27 | 日記
10月も半分過ぎ、例年なら少し遅い位ではあるが奥秩父のブナ林までいってきた。
クリタケはもう遅いらしく、ムキタケは丁度いいらしく、チャナメは丁いいらしかったが今年は元気がないようだ。
急激な温度変化について行けないような?又は菌の繁殖が追いつかないような?
腐生菌なら環境が整ったらもっとガツガツ出ていいかなと思っていたが、どうも
そうでもないらしいことが今年なんとなく分かりかけたかなってかんじだ。
毎年必ず発生する場所に今年は1つも出ていなかった。
もしかしたら今後一雨くれば例年通りの発生になるのかもしれない。
経験しなければわからないことばかりだ。



チャナメツムタケ


ムキタケ


ヌメリスギタケ


ブナシメジ

今年のブナ林はこれでおしまい。
山の神様ありがとうございました。

20181013きのこ

2018-10-14 12:26:54 | 日記
今日は朝から秩父の里山に入った。
狙いはクリタケとアカモミタケだ。
今年は豊富な雨と気温の不安定が重なりちょっと遅いかもと思っていたが
案の定初派は発生していた。


クリタケ

2番の大きなつぼみだけ収穫して周辺をのんびり探索する。


ウラベニホテイシメジ

ウラベニさんは大きく開いたものしか確認できなかった。
これでこの地の発生は終了だろう。
6つ確認したが全て同じような状態だった。
来年に向けてそのまま残してきた。


ナタラケ(広義)

ナラタケも食べ頃を過ぎていた。
足の速いきのこで、虫もつきやすいためか秩父ではこれを狙う人は
余り見かけない。
ちなみにこのタイプのナラタケが秩父では一般的と思われる。
他に柄が黒くなるタイプと傘の色が白っぽいものと写真とは違う
黄色タイプのナラタケを確認している。
写真のタイプは晩秋型で今時分の雨後に出てくる。
発生箇所は木の根元に群生することが多い。


山を下り里近くの尾根を散策する。


トキイロヒラタケ

梅雨の時期と今時分にまれに見かける。
一度食べたけどガムみたいな食感だった。
もういいや。


シロカノシタ

秩父ではポツポツ見られる。
発生量は多くないかな? 狙って取るものではない。
図鑑などにあるように、身はもろい。 味は悪くない。
最近毒扱いされているそうだ。

その他ハタケシメジが大発生していた。
全部流れていたけど・・・
シロの発見ってことで今後に期待。


アカモミタケは走りも見られない。
色々見て回ったが新たな発生は本当に一部しか認められず、帰りがけに
大物が発生するであろうシロを一応確認。
そして大当たり。



ムレオオフウセンタケ

でかい! とにかくでかい!! なんじゃりゃ!!  これで幼菌か!!!
これに比べたらオオツガやマツタケの幼菌なんてもやしだ!!
苦節9年、秩父ではかなり高級品扱い。
取れる場所を聞いても誰も教えてくれない秘密のきのこ。
しばし見とれた後、山の神様に手を合わせ祈る。
ここはきのこを始めて一番最初にウラベニさんを発見した場所だ。
スペースは限りなく狭く急勾配なのだが、谷筋の割に日当たりが良いらしく
様々なきのこが見られる。
2015年にこの場所で一度それらしいきのこを発見している。


20151018撮影

思った通りだった。
あれはムレオオフウセンタケだったのだろう。
この場所結構踏み後が見られるので時期になると入る人も多いのだろう。
今回は運良く見つけられたと思う。
写真のような株が計7箇所発生していた。
いくつが豆を残したがそれでも4kg以上あったと思う。
味はどうだったかというと、まあ可もなく不可もなく。
正直数本あれば満足だなと思った。

新たな発見はとても心地いい。
宝探しと全く同じ心境だ。
秩父の歴史は和同開珎の奈良時代まで遡れるので多分1300年前からこうやって
人々に食されてきたのだろうなとしみじみ思ってしまった。
いつまでも発生し続けてもらいたいものだ。

20181008考察_きのこ

2018-10-08 23:55:56 | 考察
俺がきのこを本格的に始めて今年で10年目になる。
元々1997年だったか、渓流釣りで川に跨った倒木に旨そうなきのこが出ていて
なにげに「これ食えるんじゃね?」と思い山渓の「きのこ」なる本を購入して
ヌメリスギタケモドキを見て「これだ!」ってことで翌週早速取ってきて
天日干しして、洗って、炒めて、恐る恐る小指の先ほどを囓って旨いことを
確認して2時間ほど体調変化を確認し、改めて全部喰ったのが始まりだろう。
その年は同じ渓の斜面に「きのこ」本を持参して徘徊したのだが、正直めぼしい
きのこの発見には至らなかった。
以来、なんとなく春先から9月末まで休日は渓流で毛針釣りが主流、シーズン
オフは管理釣り場というスタイルがメインとなった。
2009年の春先からなにがどうしてこうなったのかはいささか覚えはないので
あるが、なにかスイッチが入ったかのようにきのこの情報をネットで漁っていた
記憶がある。
ガキの頃に知り合いのおっさんに連れて行ってもらった近くの山で、きのこ狩り
をした記憶とそのきのこ汁の旨さが今でも脳裏に蘇る。
あれはなんのきのこだっただろうか? さっぱりわかんね?
ただ、下がしびれるような旨みとナスが非常に美味しくて何杯もおかわりした。
あれをまた食べたいなぁ、なんて思ったのか?
とにかく半年以上情報を集めて何度も見返し確認していった。
で2009年だが、この年は秩父は不作だったんだよな。
ウラベニホテイシメジ(イッポン)とクサウラベニタケ(ニタリ)の見分けの
確認が出来なかった。
とにかく菌根はほとんど発生しなかった。 雨が全く降らなかったからだ。
一応経験者と一緒にポイントを教えてもらい入ってみたけど、テングタケの仲間1本、ホウキタケの仲間複数、シバッカブリと呼ばれるフウセンタケの仲間数本、道路脇に発生していたクサウラベニタケ1本のみの散々なけっかになった。

シバッカブリと呼ばれるきのこ(正式和名は不明)

それでも九月下旬から休日はせっせと山を徘徊した。
多くないきのこをじっくり確認しながら始めて自分で見つけたきのこは
ナラタケだった。しかも流れてとても収穫出来る状態ではない株が複数。
写真だけ撮り答え合わせをした。
いろいろな文献を確認してナラタケ(広義)と判断した。
初めて一人で発見した食菌(ただし時期遅れ)

次に発見したのはクリタケだった。

クリタケ

このきのこには、ニガクリタケと呼ばれる類似した毒きのこがある。
色々文献を調べていたので間違いないと確信していたが一応経験者に
確認してもらい食べてみた。正直味は覚えていない。
ちなみに後でニガクリタケと思われるきのこを囓って味を確認した。

ニガクリタケ

確かに苦かったが、思ったほどではなかった。
苦みで言うならニガイグチモドキやキアブラシメジの方が強烈だと思う。

ニガイグチモドキ


キアブラシメジ

次に発見したのはハタケシメジだった。

ハタケシメジ

これは正直最初わからなかった。
杉林の脇の少し凹んだ場所に小さな檜の木の下の草に隠れて出ていた。
今思えばかなり馬鹿でかい個体だった。写真は脇に出ていた別個体だが
これの2倍の傘だった。
この類は全てクサウラベニタケ(ニタリ)と脳内インプットされていたので
「だまされないぞ~」とかいいながらヒダが赤くないこと、嫌な粉臭がないことに多少疑問を抱きつつ捨ててきた。
色々文献を漁って「もしかしてハタケシメジ?」と思うようになり
翌週持って帰って確認した。
ここで一つ発見があった。
クサウラベニタケは胞子が作れるようになるとヒダが肉色になってくる。
これはこの仲間の特徴だ。
もう一つ、ウラベニホテイシメジやクサウラベニタケはヒダが幅広いのだ。
傘に対して垂れ下がるようにヒダがついている。
これに対してハタケシメジはヒダが幅狭いのだ。
傘に対して垂れ下がらず平行線な感じ?なのだ。
更に柄が傘色を帯びているのも違いの一つだ。
そして虫出しで塩水につけると、「シメジ!」の甘いような匂いが出てくるのだ。
粉臭なんて微塵もしない。
これだけ解っていればとりあえずクサウラベニタケと間違えることは絶対ない。
多分ここが、俺のきのこに対する観察感の分岐点だったと思う。
以来色々な角度からきのこを見るようになった。

この年はこのあとムラサキシメジを発見し、更に経験者とクリタケ狩りに
行きアカモミタケを覚えた。
そして11月にひとりでアカモミタケを見つけ終了した。

俺のきのこ狩りデビュー1年目は、シバッカブリから始まりアカモミタケで
終了したわけだ。








そのうち続く





20181007きのこ

2018-10-07 20:05:22 | 日記
最近コウタケを取ってない。
ちょっと時期的に遅いかもしれないがシロを見に行こうと思った。
しかし場所が結構きつい。
地図とにらめっこして少し遠くなるが尾根筋を行けないか検討した。
そして本日実行。
結果なぜかバカマツタケのシロを発見した。




どうしてこうなったかと言うと、めんどくさくなって回り道の峠の尾根で
ブラブラしてたらこうなった。

結局コウタケは諦めた。
ちなみにコウタケのシロの近くにもバカマツさんはお出になられる。
今回のシロはまあちょっと遅くてほとんど流れていた。
10本以上出てたみたい。

それ以外にシバッカブリと称するなにやら正体不明のフウセンタケを
ポツポツ摘んで2時間程度で下る。
時間はあるが、今日は立ちくらみが激しい。
余り険しい場所には行けないから急遽長尾根に行ってみる。
菌根は終盤気味だね。
イッポンは新規発生はなく、乾燥して流れるのを待つ状態って感じ。
サクラも見あたらなかった。
ちょいと場所移動してコナラ林を覗いてみた。



なにこれ??

柄にコルチナくっついてるし、上のひっくり返っているやつヒダ褐色だし
これフウセンタケよね?
濃い緑色の傘を持つフウセンタケなんて見たことねーよ!!
いや目の前にあるが・・
まあ非常に種類の多いフウセンタケ様の仲間には、こういうのも有るんだ
ろうな。始めて見たクサイロフウセンタケ。
傘をよく見るとなんか西瓜みたいな模様が・・・
お前はスイカフウセンタケだ!
なーんてぶつぶつ呟きながらハタケシメジのシロを覗きに走る。

ポツポツ喰い頃になってるな(写真取り忘れた)
そのあとアカモミはまだ出てないかな~って見に行ったら
サクラシメジがいくつか残っていたので収穫。
決してヒメではない。
そんなこんなしてたらこんなの発見。


キヒダフウセンタケ

これ喰うんだよ俺。
ダメな人はダメだろうな。
結構好きだったりします。

今日は余り量が取れなかったので冷凍きのこを使ってシチューを作った。



冷凍庫にパンパンにウラベニさんが眠っていて、いい加減どうにかしようと
思っていたんで夏場に乾燥しておいたヤマドリタケ、ヤマドリタケモドキ
ムラサキヤマドリタケ、ホウキタケ、マイタケ、クリフウセンSPと一緒に
煮込んでみた(ウラベニさん以外ホントに全部乾燥品)
めちゃくちゃ旨いじゃねーかこれ!!
これだからきのこはやめられないんだよね~~~