やまあそび

きのこと釣りと山菜の記録と思ったことをずるずる綴る

20201025喰ってみた

2020-10-28 21:42:13 | 考察
10月24日に収穫してきたシモフリシメジ(仮)を
喰ってみた。
喰う前に色々確認した。
シモフリシメジで合っていると判断した。
ポイントは、襞の付き方と襞の傘周辺が微妙に黄色だったこと。
時期的なことも鑑みてシモフリシメジと判断した。
先に言っておく。
旨くなかった。
恐らく処理に失敗した可能性80%
残り20%は口に合わなかったのかもしれない。
つか、旨味なんて全く感じなかった。
処理方法だが、虫出しで塩水に1時間。
その後軽く茹でた。
んで、泥を落とした。
虫少し入っていた。
脆いので洗いにくかったので茹でて強度を上げた。
ここらへんで味がかなり落ちた可能性が高い。
ゆで汁は少しトロミが出て、黄色味を帯びていた。
今思えばあれが旨味だったんじゃないかジュルジュル。
で、澄まし汁にした。
出汁は昆布だけ。
味付けは醤油のみ。
昆布の味の醤油汁だった。
舌触りと歯切れは良かった。
残念だ。無念だ。次はしっかり旨味を頂こう。


次にサンゴハリタケモドキだが、なぜか今回はすんごい風味が強かった。
強すぎて臭くてヤバかった。
虫出ししたらでかいやつがたんまり出てきたイヤ~~~~~~~!!
しつこく洗った。 根元の太い部分は細かく裂いて確認した。
んで少し油で炒めて食ったら臭くてオエッてなった。
臭いといっても腐り塩梅の匂いじゃない。
近いところだと、あれだ、ブナハリタケのあのエステル系の匂いか?
又はハナビラタケの大物が、プラスチック様の匂いを出すけどあんな感じ。
特有の匂なんだが、前に喰ったときは香ばしくて旨かったんだがなぁ。
もしかしたら前に喰ったのは正規版かもしれないな。
モドキじゃない方。  場所も全く違うところだったからな。
とにかく臭い。 そこで茹でこぼした。 2度茹でこぼした。
やっと落ち着いてきたので炒めて食った。
何とか食えた。  そこまでして喰うのはもったいないからだ。
体に悪いなら捨てもするが、そうでもなければ喰う。
収穫した者の務めだ。 
これは俺の美学。
完全なエゴである。

汚い話だが、秋になると俺はお通じが非常に良くなる。
多いと日に5回籠る。
きのこの喰いすぎである。
この時期は膨満感が抜けない。
基本は便秘なのだ。
快便はすばらしい。
力まなくてもスルスル出ていくのは実に爽快だ。
山の恵みは素晴らしいのだ。
ああ神様ありがとうございます。




20201024きのこ

2020-10-25 19:46:02 | 日記
今日はブナ林にいってきた。
目的はクリタケとチャナメ、そしてムキタケだ。
みんな汁にすると美味しいキノコたちだ。
朝5時に出発し、7時30分に歩き始める。
入ってすぐの尾根に上がってみる。
ここは9月にイッポンが取れる場所だ。
じっくり見渡す。  バクサレ手前のイッポンがあった。
ボロボロなので写真なし。


クリタケだ。
昨年は取れなかったので大変うれしい。
ちょっと遅めだが収穫する。
これ以外めぼしいきのこが見つからないので尾根を移動。
一度下り次の尾根に移動の途中、ハタケシメジが出る代を確認する。





ハタケシメジ
今年も出ていた。
しかしかなり遅いようで、胞子バラマキ終了状態だった。
程度の良いものだけ収穫する。




ツチスギタケ改めツチスギタケモドキ
どうやらモドキが正しいらしい。
ハタケシメジと競合して発生する。
こちらの方が強いらしく、どんどんハタケシメジの代を侵食している。
あと5年持ちそうにない。
まあそれまでに朽木が終了しそうだが・・


一通り見た後次の尾根に取りつく。
尾根の一番下でとても良い状態のチャナメを見つけた。




チャナメツムタケ
めちゃくちゃ旨そうだ。
山の神様ありがとうございます。
携帯しているハサミで丁寧に収穫する。
雨上がりのため、傘のヌメリがすごい。
すぐに軍手がネチョネチョになってしまった。



尾根をゆっくり上がっていく。
途中で旨そうな謎のクリフウセン似のキノコを見つける。


謎のフウセンタケsp
この場所の真下で過去に同様のキノコを見つけている。
もちろん喰った。  旨かった。
有難く収穫する。

更に少し上がると何やら怪しいキノコが群生していた。



謎のキノコ(シモフリシメジ?)
未だシモフリシメジの正体が分からない。
ほとんど見たことがないからだ。
秩父では聞いたこともない。 
なので余り意識したことがないので、分からないのだ。
外観を良く見る。
ちょっと黄味が強いが、資料によく似ている写真がある。
襞が傘に離生している。  柄を割いてみる。 しっかり詰まっている。
傘を割いてみる。 簡単に崩れる。 資料通りだ。
匂いは、ほとんどないが若干粉臭がする。
イッポンのような軽快な粉臭ではない。 かといってニタリの嫌な
匂いでもない。 微妙だ。 俺は余り好きではない匂いだ。
次に齧ってみる。  全く無味だった。  
とりあえず収穫しておく。  もう一度調べて味見してみよう。

更に尾根を上がると別の尾根と合流する。
ここの立ち枯れに目が留まる。


ヌメリスギタケ
モドキかもしれない。 余り気にしない。
どちらも美味しいからだ。
状態が悪かったので見るだけにする。

尾根の反対にあるカラマツの脇に黄色いやつが出ていた。




キヌメリガサ
もう今年も終わりだなと、哀愁が漂った。

すぐ近くには白いキノコが見えた。



?シロナメツムタケ?
恐らくこれで合っているだろう。
特徴は資料と一致している。
撮影だけしておく。


ここはこんなものだろう。
尾根を下る。 下り終わって道に出る寸前の斜面になんかあった。


クリタケ
でっかいぞーー
うまそ~~~~
クリタケ自体はそれほどでもなく、人によっては芝臭いと言われる
こともあるが、その出汁は大変美味しいのだ。
沢山取って冷凍保存して春先までウドンの出汁に利用する。



更に次の尾根に向かいテクテク歩く。
日当たりの良い場所に何か出ていた。


ツチスギタケモドキ


シャカシメジ(嘘)

ここに埋もれ木があるんだな。
3つ目の尾根に取りつく前に立ち枯れブナとその周辺を確認する。


チャナメツムタケ
うん、今日はタイミングがいいようだ。
いくつか収穫し、立ち枯れを覗くとツキヨタケが所狭しと
ビッシリ張り付いてバクサレしていた。
めっちゃくっちゃ臭かった。
ツキヨタケ息が長いよな。 中には新鮮なものまであった。
ムキタケは無理かもしれないな。

そんなこんなで尾根に取りつく。
下の方でシモフリシメジ(仮)を見つけ収穫する。
斜面を交錯しながら進む。
いくつか小さいクリタケとキヌメリガサを拾い高度を上げていく。
遠めに大きな倒木が見えた。  ちょっくら行ってみる。
コケの生えた倒木にはツキヨタケがいくつか生えていた。
反対側に回り込んで良く確認する。





ムキタケ
よし! あった!!
手ごろなものは少なかったが、マメが沢山確認出来た。
有難く収穫する。
ついでにこれも2つだけ見つかった。


シロタモギタケ
ブナシメジかもしれない。
傘にうっすら大理石模様が見える。

その後チャナメをポツポツ拾いつつ尾根の上を目指す。

途中で立ち枯れから何か見えた。




サンゴハリタケモドキ
多分モドキだと思う。  これが3つ見つかる。
意外と美味しいので喜んで収穫したが、水を吸っていて重かった。

尾根上でおにぎりを頬張る。
風は冷たいが、日差しが出ると気持ち良い。
上を見上げれば緑、黄、赤、白と色づき始めた紅葉が目に優しい。
偶に遠くで鹿が鳴いている。
目に見える範囲に人工物は一切ない。
倒木に腰掛け、俺は熊除け鈴をひたすら振り続けた。

さて、動くかと荷物を背負いあげると



クリタケモドキ
ほんと、見えてなーよな。
一服していたすぐ脇に生えていた。
有難く収穫する。

そこからえっちらおっちらゆっくり尾根を下り道に出る。
クリタケの出る木を確認しつつ下山する。
途中で下山してきた若者と話をしながら歩く。

車に着いたら14時30分だった。
7時間山を彷徨っていたらしい。
2時間かけて自宅に戻る。

今日の収穫は多かった。
クリタケ
チャナメ
サンゴハリタケモドキ
シモフリシメジ(仮)
ハタケシメジその他
これの掃除で0時までかかった。
洗っている体勢で体が固まってめちゃくちゃ疲労した。
無理がきかなくなってきたんだなぁ。
珍しく即日筋肉痛になってしまった。






20201018きのこ

2020-10-18 22:05:49 | 日記
今日はどうしようかと思ったが、どうにも先日の雨中で
満足に代確認出来なかったことが気になり先週行った所に
行ってきた。
先週は舞茸祭りでほぼ見られなかったモミ林と、その周辺の散策だ。
朝7時出発、目的地周辺には既に4台車が止まっていた。
先週舞茸をがっつり頂いた尾根入り口だ。
さらりと通り過ぎぐるりと回ってモミ林前に停車する。
誰もいない。 ここは結構人が入るのだが辺りは静かだった。
早速着替えて突入。 
いきなり木の根元にイッポンが半潰れ状態で出ていた。
最初分からなくて引っこ抜こうとしたら傘からもぎ取れてしまった。
柄も木の洞につっかえて歪になっていたのでそのままにしておいた。





ヒメサクラシメジ
今期のヒメサクラは収穫に値するものが沢山見られた。
こいつは小型なのだが、めちゃくちゃ虫が入るのだ。
恐らく虫にとってこのキノコはとても美味しいのだろう。
又は虫を呼びやすい何かしらの手段を持っているのかもしれない。
虫を呼び寄せるメリットが考え付かないが・・・
とにかく見つけても虫にやられて中スカスカ、大きくても
傘径4Cm程度(めった見ない)今まで1度だけ味見程度に収穫しただけだった。
味は、大変よろしい。 本家と同じく熱すると黄色っぽくなる。
今回はタイミングが良かったみたいで、大き目で新鮮なものがそれなりに収穫出来た。







コケイロヌメリガサ
本来傘周辺はもっと茶色なのだが、雨に打たれ過ぎて色が落ちたようだ。
今日は至る所で見られた。
普通に喰える。  味見したが悪くない。 但し油で炒めただけなので
汁に合うかは分からない。 
ヌメリが激しいので油いためはあまりお勧めできないかな。









アカモミタケ
こいつが出てきたらキノコは終了だ。
新鮮な個体が一日を通じて収穫出来た。










キハツダケ
若い個体が沢山見られた。
今年もこいつは安泰みたいだ。
今日は収穫しなかった。





ウラベニホテイシメジ
ポツポツ見られた。
全部で10本収穫出来た。



おまけのクサウラベニタケ
今日は沢山こいつを見かけた。







キショウゲンジ
一部こいつが大量発生していた。
見えるキノコ全部こいつだった。
その場所はこいつの専用エリアなのかもしれない。
来年見て同じならもう行かない。









謎のフウセンタケ
色合いが美味しそうだったので持って帰ってきたが、洗ってよく見ると
柄にブツブツ模様が見えた。  そのうえ匂いが激しく芝臭かったため放棄。
なかなか現場では分からないことがあるので、袋を分けてキノコは
持ち歩くようにしている。







コムラサキシメジ
なんかめちゃくちゃ状態の良いものだった。
初めムラサキアブラシメジモドキだと思って喜んだ。
写真撮って引っこ抜いて柄を見て気づいた。
美味しいキノコなのでそのまま頂いた。









ムレオオフウセンタケ
なんか最後にいきなり見つけた。
こんなとこに出てるのか!
これで2つ目の代になった。
このきのこは正直旨味はあまりない。
料理の量増しに使う程度かな。
有難く頂くけどね。


正味5時間程ふらついてこんな感じ。
その他ハタケシメジのバクサレ~寸前がかなりあったが、出ていた場所が
暗い場所? なのか、傘も柄も白くて初めよくわからなかった。
襞と匂いで何とか同定したが正直自信が持てなかったので状態の良いものだけ持ち帰り
改めて観察しハタケシメジと同定した。
なに、そんなに難しいことじゃなかった。
胞子が白なのでクサウラベニタケではないことが決め手、そして匂いがシメジだったので
油で炒めるといつものハタケシメジの匂いになった。
味も一緒で美味しかった。
全部持ってくれば良かったな。
そして最後に







キヒダフウセンタケ
ちょっと風味があるキノコ。
今日はムレオオフウセンタケがとれたので収穫しなかった。
いつも出る場所に出ていた。






これで今年は終わりかなぁ









20201017きのこ

2020-10-17 18:27:31 | 日記
休日はやはり雨だった。
先週の土曜日も雨、日曜は曇り。
月~金ほぼ雨なし。
そして今日土曜日雨。
しかも本日の気温11度。
そりゃ出ないわ。


謎のフウセンタケ。
俺はこいつを喰らう。
だが、最初に少し味見をする。
この手の秩父のフウセンタケは、芝臭いか無味無臭か旨いかである。
当たることはない。
今回は普段採取している場所以外での収穫のため、本当に謎のフウセンタケなのだ。
ちなみに今日のフウセンタケはこれとクリフウセン1本だけ。
要はもう発生がほとんど止まっているみたいなのだ。
幼菌はケロウジとヤバそうな謎きのこ以外見当たらなかった。
サクラは全て場腐れていた。
夏キノコもほとんど見当たらなかった。
つまり先週の雨で発生したのが、老菌になりつつある状態が多かったのだ。




ナラタケ
な、先週の雨で発生したんだよ。
んでもう溶ける寸前だよ。
てか、散発して出ていたナラタケはほとんど場腐れていた。


ウラベニホテイシメジ
みごとなり!!
10本以上出ていたので有難く頂いた。
でも欲を言えば、もうちょい傘が開ききる前の状態で収穫したいのが本音。
もう胞子バラマキ状態だったので喰えそうなものは全て頂いてきた。

結局発生にムラがあり、雨のタイミングがここにきて悪いため
想定していた収穫が出来なかったのが残念だった。
特にフウセンタケ属のお気に入りがほとんど見られなかったのが
非常に痛い。  あとはクリタケとアカモミとハタケかな。
明日は出来たらその辺を狙ってみようと思う。



20201011休息

2020-10-11 21:09:51 | 考察
今日も出張るつもりだったがやめた。
なぜなら大量の舞茸を処理しなくてはならないからだ。
よく「キノコを洗ってはだめ」などということを目にするが
雨後の舞茸なんざ布で拭き取れるような生易しい汚れではない。
今回もだが大きく育った舞茸は、その懐に色々な生物を内包している。
よく出てくるのがムカデ。
今回は、オサムシが2匹雨宿りしていた。
洗わなければそりゃ味は落ちないだろうが、触感ジャリジャリの方が
ダメージでか過ぎてとても食えたもんじゃない。
どうせ一口大に割いて調理するのだから、割きながら1つ1つ丁寧に水洗いするのだ。
これがどえらい労力を要求するのだ。
9月に採取した舞茸はほとんど汚れていなかったのでさらっと洗えたが
今回計8株の処理は熾烈を極めた。
ちなみに出ていた木ごと、採れた順に番号を付ける。
①1番最初に採れた小さい株
②2番目に採れた北斜面成菌株
③3番目に採れた第2北斜面株
④4番めに採れた別山北斜面2株
⑤5番目に採れた尾根上株
⑥6番目に採れた尾根上2株
このうち③と⑤がとにかく汚れていた。
⑤は木の根元ではなく地面から出ていたので雨の影響が大きかったようだ。
こう見ると俗にいう西向き斜面ではない日当たりの悪い場所での発生が
多かったようだ。
②③④は日の当たりにくい場所、特に④は日中ほとんど日が当たらない斜面なんだがなぁ。
そんな環境なので下草や低木が全くない場所なのだ。 だからこそ驚いたのだが。
とにかく洗うのが大変だった。
2日かけて賞味6時間を費やした。
洗いながら味比べしてみた。
株ごとに洗い終わった後、一握り分を油で炒めて塩のみで確認。
微妙に変化があるが概ね似たり寄ったりであった。
炒めている間の匂いは①が一番強かった。
他は対して匂わなかった。
数年前に採った舞茸は炒めたら物凄い匂いを放出してびっくりしたけど
あれ以来、強い匂いの個体に巡り合っていない。
触感は其々違いがあった。
特に③と④が飛びぬけていた。
③は洗っているときに気づいたが、うまく割けないのだ。
ボキボキ折れる感じ。
食感もルスラ系のようなボソボソ感があった。
逆に④はめちゃくちゃ割けやすかった。
その癖食感もシャキシャキしていて大変美味しかった。
なんでだろ?
想像だが③は乾燥状態で大きく育った感がある。 柄の根元が固く茶色くなりかけていた。
④は水を十分に吸収して大きく育った感がある。
柄が長く伸び柔らかかった。
他にも何かしら影響があるのだろう。 種の個体差かもしれない。

そんなこんなで②の株は洗ってすぐに炊き込みにした。
株全て使って2合炊きだ。
あとはジップロックに詰めて冷蔵した。
中の袋に一杯詰め込んで5袋になった。
これから毎日舞茸ご飯になる。

サクラ、イッポン、クリフウセン、ハタケはシチューにした。
サクラが思いのほか大量だったのでジップロックに1つ保存して
後は全てぶっこんだ。 ついでに先週採れたセンボンを1袋分ぶっこんだ。
ナスを6本購入して、3本舞茸と一緒に炒めた。

キノコ尽くしの秋の夜は、虫の音と共にふけて行った。