「俺の家は馬に生かされたんだ、報いねばなんねぇ、むくいねば」
捨造の母、ミネは一緒に雪崩に巻き込まれた馬の肉を食べて生き延びて捨造を産んだ。
捨造は北海道に渡り、馬の飼育と地引き網を引いて暮らしてきた。
そして、その孫の和子から、
その孫のひかりへと、6世代に渡る系譜。
昔、和子の育てた馬のワカが花島と言う孤島に取り残された。
祖母が昔の記憶の中に生きるようになってから
しきりに馬が元気にしているかを気にしている様子に、
あの花島にワカの血を引いた馬が生きているかもしれないと
ひかりはその島に確かめに行く。
河崎秋子さん、3冊目。
2014年デビュー作とのことで、ちょっと硬さがある気がするけど、
いかにも河崎さんっぽい話だった。
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