作家の小池真理子さんが夫で作家の藤田宜永氏を
肺がんで亡くしたのは2年前。
作家夫婦は病と死に向きあい、どのように過ごしたのか。
残された著者は過去の記憶の不意うちに苦しみ、その後を生き抜く。
夫藤田宜永の死に寄せて、新聞に連載されたエッセイ52編。
ラジオ深夜便、明け方の4時からの「明日への言葉」
こんな時間にそんなお話を聴いたら、そりゃあ心に沁みますわ。
早速、図書館に予約して待つこと半年。
37年間生活を共にしてきたが、百年も千年も一緒にいたような気がする・・
かたわれ、
派手な喧嘩もしたが、別れられなかった。
お互いが互いの「かたわれ」になっていた。
まさに半身にされたような感覚か。
切なく辛い喪失感が
美しい文章で綴られていた。