満州から夫と2歳の美耶と一緒にボロボロの姿で引揚げてきた綾子。
夫である要の実家に戻るも、慣れぬ農家の暮らしと過労から病魔が襲う。
働き者の姑に時に嫌味を言われて反発もするが、何不自由なく甘やかされて育った綾子は
一種の尊敬も抱く。
しかし、育ての親の喜和との結びつきは変わらず、喜和を頼りに訪ねていく綾子。
そうして喜和が亡くなり、父・岩伍が亡くなるまでの話が綴られている。
綾子の回りの出来事を通して、終戦後の厳しい庶民の暮らしぶりが淡々と綴られていて
引き込まれるように読めました。
もう一冊借りてた「四十過ぎたら出世が仕事」は、24ページ読んで止め。先がどうでもよくなった。
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