例によって図書館本。
結婚して三十数年。共働きかつワンオペ育児を卒業し、節約を重ねて住宅ローンも返済完了。
定年退職を迎えた霧島郁子がやっと手に入れた夢のセカンドライフは、
夫の田舎へ移住したことをきっかけに音を立てて崩れていく。
閉鎖的な地域社会、染み付いた男尊女卑――
時代遅れな現実を前に打ちのめされる郁子だったが、
ある日出会った銀髪の女性議員・市川ミサオの強烈な後押しで、
なぜか市議会議員に立候補することに……!?
この土地で生まれ育った落合由香も巻き込み、ミサオ(80代)、郁子(60代)、由香(30代)は世代をこえて「私たち」を取り巻く問題に立ち向かう! ーAmazonよりー
垣谷さんらしく、展開が早い。
大事な税金の使い道を決めるのに、
市議会における女性議員はたったの一人。
しかも、議員報酬目当ての男尊女卑世代のおじさんたちに任せていても
現状が変わるはずもない。
男性だけの議会で、女性の意見が通るはずもないのだ。
そこで、少なくとも四割が女性議員になるよう枠を定めるクォーター制の導入を提案することに・・
「自分から犠牲になりに行くな。我慢を重ねて恨みを持つな。」
現状を諦めるからいけんのよね。