再放送のドラマ「お登勢」を見て、原作が読みたくなり
図書館で借りてきました。
王政復古が実現しても権力闘争の裏を見て、政治運動に嫌気がさした津田貢は侍を辞め、
一介の平民となり、お登勢と2人で北海道に骨を埋める覚悟で一緒に海を渡るところでテレビドラマは終わったが、
原作本ではまだ半分あたり。
この先は北海道篇なのだ。
原作では、貢は先発隊で一足早く出発し、お登勢はあとの一団で出航したが、
途中で船が遭難したりして、やっとのことで貢のもとに辿り着く。
稲田家に与えられたのは日高の静内、
農地の開墾もなかなか進まず、厳しい自然と先の見えない極貧生活でやはり貢は徐々に挫折していく。
それでも、お登勢は野生馬を捕獲して少しでも生活の糧にしようと奮闘するが、
お登勢の心の強さを前に、貢は一層敗北感を覚え
お登勢には同調できずにいた。
そんな時にまたしても志津の出現で心はお登勢から離れていく、
結局、志津と貢は駆け落ちして、逃亡途中で志津の情夫に斬殺されてしまう。
なんというラスト!
入植してから、過酷な自然に立ち向かうお登勢は終いには野生馬を乗りこなしたりして
逞しすぎて別人格になったようだった。
それに引き換え、貢はやっぱり甘くて弱かった。
お登勢を連れてきておいて元妻と逃げるなんて、無責任過ぎる。
しかし、この地を駿馬の産地にするという夢を見出したお登勢は、
その夢の実現に向かってしっかりと前を向くのであった・・で終わったが、
調べてみると続編があるようです。
すでに絶版されていますが、図書館にあるみたいなので、早速取り寄せました。
読み応えあるわぁ。
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