私は今まで多くの分野の勉強をしました。
大げさに言えば、
あらゆる分野と言っていいかもしれません。
本もたくさん読みました。
(1万冊以上)
読書量に関しては大変満足です。
でも、その中には「空しい勉強」もあった・・・
正直、そんな気もします。
たとえば、学生時代・・・
私の歴史の試験はなぜか、いつも90点以上でした。
でも・・・・今振り返って・・・・気づきます。
「1583年賤ヶ岳の戦い」とか、
「1848年共産党宣言」とかを覚えて、
私の人生に、どんな意味があったか?
・・・大いに疑問です。
その他、
「サクラのオシベは40本」とか
「シダ類は維管束植物である」なども、
今から思うと、「それがどうした!」という感じ。
英語の、
「policeは集合名詞である」とか
「to and froは、 あちこちに・・・という意味である」
なども、普通の日本人にとっては、どうでもいいことでしょうか。
古典の・・・
「蜻蛉日記」の中年女性のグチなども、
高校時代に習って、全然興味がなかった。
そして今も、どうでもいいこと・・・ですよね?
でも考えてみれば、
現実世界だって、どうでもいいことが多かったように思う。
若い頃、すっごく熱狂したこと・・・
たとえば・・・
東京オリンピックとか、
田中角栄の首相就任とか、
初代貴乃花の優勝とか、
プロ野球・広島の初優勝とか・・・
連合赤軍事件とか・・・
そういうことだって・・・
済んでみれば、
「あ、そう・・・」で終わる。
政治ドラマは、とくに空しい。
政治家たちは、公約なんか、守りゃしない。
選挙で、公約訴えても、意味ない?
世論調査・・・も、あやしい。
5日前、週刊ポストを立ち読みしていたら、
新聞のアンケート調査で、
「消費税法案、2012年6月の衆院通過賛成が、
電話アンケートの結果、
朝日新聞が、17%賛成・・・
読売新聞が、64%賛成・・・
となっていた」
・・・なんだ、こりゃ!
世論調査なんか、信用できないじゃないか・・・
と、改めて思った。
(新聞に限らず、世論調査は、誘導尋問で、
ある程度、どうにでもなるらしい)
・・・とまあ、いろいろ書きましたが、
・・・でもひとつ「裏切らない」勉強があります。
それは、「医学の勉強」。
たとえば・・・
「カルシウムは、心臓の筋肉を活性化する」とか
「マグネシウムは、血管を強くする」などの知識は、
確実に自分の身体の益になる。
これはうれしい!
若い頃覚えた「1192年、鎌倉幕府できた」
とは対照的。
考えてみれば、
鎌倉幕府がいつできようと、私の利益とは無関係だったのです。
・・・などと思っていると、
最近の学説では、
「1192年、鎌倉幕府できた」は、違うかも・・・
となっているとか。
その他、
聖徳太子は、存在しなかった・・・とか、
大化の改新はなかった・・・など、
歴史の学説はどんどん変わってゆきます。
人間の評価も変わってきます。
ワイロ政治家・江戸時代の田沼意次は、いい人だった・・・という説も、
出てきています。
そらそうさ!
そもそも人間の評価などは、わからないですよね~
・・・というわけで、
医学の勉強を楽しんでいる私。
でも、そんな私も、記憶力の減退・・・・
覚えたことは、案外簡単に忘れる~ギャフン
でも結局、世の中とは、
自分にとって、大切なものしか、
残らないのでしょうね。
忘却も、大切なことです。
皆様にとって一番、大切なことはなんですか?
たまに、そういうことを、考えるのもいいかもしれません。