みのもんたと週刊文春・・・・
激しいバトルを繰り広げている。
みのもんたは言う。
「こんなに文芸春秋にひどい目に遭ったのは、
田中角栄以来じゃないかな・・・
俺の人格が全く否定されているよ」
しかし週刊文春は、今日発売(2013年10月31日)の今週号でも、
「みのには全国に50億くらいの資産がある。息子を大甘で育てた」
・・・などと激しく追及している。
でも俺から見ると、
みのもんたと文芸春秋は兄弟だ。
すごく似ている。
その理由は、
「両者とも、大衆にアピールすることによって、
金儲けをする」
というポリシーを貫いているからだ。
みのが朝ズバの司会をやっていたのは、
TBSが視聴率を稼ぐためだ。
視聴率を稼ぐと、
CM料が高くなり、
TBSは儲かる。
週刊文春も、
芥川賞や直木賞で、
小説の真の価値とは無縁の
「話題性のある作家」を、
受賞させてきた過去がある。
芥川賞は、
宮本輝あたりまでは、
俺も、「受賞にふさわしい、いい作品が多い」と思っていたが、
その後は、まるで受賞に値しない作品が多い。
いかに話題性があるか?
いかに売れるか?
・・・という視点から選ばれている作品が多いのは間違いない。
直木賞も全くそうで、
「広い意味のタレント」の作品が、ときどき受賞している。
とても受賞に値するとは思えない。
文芸春秋創始者・菊池寛は素晴らしかった。
『小説家たらんとする青年に与う』という論文の中で、
こう書いている。
「二十五歳未満の者、小説を書くべからず!」
菊池寛は言う。
「人生に対する独自の哲学を持たない小説は、ただの遊戯にすぎない」
「小説を書くには、小手先の技巧なんかは何も要らない。
とにかく小説と言うものは、ある人生観をもった作家が、
世の中の事象に事寄せて、自分の人生観を語ったものなのである」
今の文芸春秋が主催する芥川賞や直木賞は、
菊池寛の主張とは、真逆であるように思う。
・・・というわけで、
みのも文芸春秋も、コマーシャル性を求めている点で、
兄弟なのだ。
近親憎悪という言葉がある。
文芸春秋は、みのが自分に似ているので、
憎いのかもしれない。