以下のことは、自責の念をこめて書きます。
人生、無理をすると、
そのときは大丈夫でも、
必ず、あとで、しっぺ返しが来ます。
この証明は、無数にできます。
たとえば・・・
若いころ大活躍した有名人は、
たいてい短命である事実を知れば、
それで十分でしょう。
(美空ひばり、林家三平、石原裕次郎、
三波伸介、エルビス・プレスリー・・・
など、数えきれない)
もうひとつ、あまり知られていない理由があります。
それは「自分が無理をしたら、
周りの親戚などの中に、短命の人が多い」
有名人を調べてみると、
その兄弟や、両親など、
若くして亡くなっている人が非常に多い。
王貞治さんは、双子で生まれましたが、
お一方(女児)は、すぐに亡くなっています。
その他、これについては、
私はたくさん調べましたので、
信じてほしいと思います。
つまり・・・
「自分は大丈夫だ!
目一杯頑張るんだ!」
などと、息巻いてもダメ。
結局、周りの人に、自然と迷惑をかけていることが多い
・・・ということ。
このことを、きちんとまとめたのが、
古代中国思想の「老荘思想」。
老荘思想と言えば、「無為自然」ですよね。
しかし「無為自然」と言うのは、
大いに誤解されている。
これは決して「何もせずに、一日中、
アンパンを食い、屁をこいていればいい」
という意味ではございません。
「無為自然」の意味は、
「無理なことをするな!」
逆に・・・
水が流れるように、
「自然と、やらねばならないことだけをしなさい!」
という意味。
落語家の桂三枝さんは、
若いころ、落語を見て、
「これが、自分の進むべき道だ」
と思ったそうです。
大学に入る前、
事務職のアルバイトをしていましたが、
「こういうのは絶対イヤ」と懲りたとか。
その後、桂文枝師匠の内弟子となり、
芸能界で活躍します。
ここらあたりは、「無為自然」に近い。
つまり「自分に適した道を進んだ」。
ところが、そのうち仕事が多忙に・・・。
そして病気になります。
自律神経失調症です。
仕事を休むことになります。
反動が来たんですね。
「無為自然」じゃなくなった・・・というわけ。
「徹子の部屋」の黒柳徹子さんも、
若いころ病気で入院。
病院のベッドで、「私がいないと、さぞかし困るだろう」
と思って、TVを見ていました。
すると、代役が、うまくやっていた。
彼女は思いました。
「な~んだ、自分などいなくてもいいんだ。
これからは無理をしないで生きよう!」
でも黒柳さんも、弟の明児ちゃんが、
子供のころ亡くなっています。
きっと、明児ちゃんは、お姉さんと、
とても仲が良かったので、
お姉さんの人生を、あの世で応援しているのでしょう。
「老荘思想」は道教とも言い、
英語で、タオイズム(Taoism)と言います。
タオとは「大道」のこと。
大道と言っても、東海道や甲州街道のことではなく、
宇宙の大道のことですね。
そう!
宇宙の大道に比べたら、
世間の義理やエチケットなどは、
何とチッポケな「小道」でしょう!
宇宙の大道に従う人こそが、
ホンマモンの人間であり、
またホンマモンの生き方のできる人です。
この思想は、日本の戦前戦後の近代政治にも
生かされました。
説いた人は、安岡正篤(やすおかまさひろ)。
安岡正篤は、戦後の自民党政治・・・
特に、佐藤栄作首相の師匠であり、
「宏池会」という派閥の名前を考えた人です。
老荘思想研究家ばかりでなく、陽明学者としても、
広く知られています。
また安岡正篤は、
あの細木数子さんの夫でもあります。
ただし、その真の関係については、
複雑な事情があります。
よって、
ここで書くのは、差し控えます。
(興味のある方は、ネットをお調べくださいませ)
結論!
私たちはぜひ、宇宙の大道に従い、
水が流れるごとき人生を歩みたい・・・・ものですね!
(若いうちは、無理が利きますが、
無理を重ねた人生は、いつか、ポキンと折れますよ!)