気楽に山歩き

山歩きもHPも気楽に楽しむ日々を綴ります。話題は主に山歩き関連です。

『山で死なないために』 武田文男著 (朝日文庫)

2016年10月06日 | 
数年前(十数年前?)に読んだ本の再読です。

本棚から久しぶりに取り出して読み直してみました。

どきりとするタイトルですが、皆さんも山歩きしている時、気を付けて歩こうということはいつも頭の片隅にあると思います。

本の内容の対象は冬のアルプスや海外遠征などレベルが高いですが、低山でも怠ってはならない注意点は変わりませんからたまに読むのも良いかもしれません。

著者は朝日新聞元記者ですが、若いころから登山の経験は豊富で、新聞の記事にしたものなども載せています。


山で死ねたら本望とか思っている人もいるかもしれませんが、おそらく迷惑はかけたくないと思っているというのが本音ではないでしょうか。

それでも起きてしまったらしょうがないです。。

思わぬ事故や自然災害、病気、ミスなどあるので、山に限らず死に場所も時も選べないというのが生きているものの宿命。

そんな中でできる限りの注意をして『山で死なないために』考えて、準備や行動をしなくてはいけないですね。


昔長期縦走していたころは、そんな風に整えて歩いていたと思います。

今は日帰りが多くなったのでそんな気持ちも希薄になっているのが正直なところです(反省^^;)。


と、自分のことはおいといて^^;


この本ですが、具体的に方法が書いてあるわけではありません。

いろいろな遭難を書き連ね、その中からそれぞれ考えて欲しいと願っているような気がします。


かつて深田久弥氏が四人の友人を遭難で失って「遭難はどこにあるかわからない。私とて彼の後を追わないとはだれが言えよう」といい、茅ヶ岳で亡くなりました。

数多くのアルピニストが山で友を失い、自らも又命を失っている人の何と多い事。

それは特別なことではなく、私にしても何回か涙し胸の痛むことがありました。

辛い事です。



深田氏や著者武田氏の言うように私も「それでも歩ける限り登山を続けるだろう」。。。と思います。




本の表題は物々しいですが、動植物の自然保護や山の自然災害などの問題も取り上げています。

「山で死なないために」であり、「山が死なないために」。



自然保護と生活権の兼ね合いもまたいろいろあって、そのジレンマも書かれていますが、この本の発行が1990年ですから、最近の状況とはかなりかけ離れていると思います。


遭難救助に関してもヘリ救助がまだ無かったか、少なかったころの事ですから状況はかなり違っていますが昔のご苦労が伝わってきます。


現在は現在の問題点がありますし、解決はつかないことかもしれません。


こういう本を読むと緊張しますね^^; これからも事故のないよう楽しめたらと思います。






    
ついでに(^^ゞ

昨日の収穫


ニラが細いです^^;




今日の収穫


キュウリ小さいですが限界かな?^^;




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