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今年の夏も暑かったですね。
私は、エアコンを使わず、扇風機の風で快適に過ごしています。
百人一首に「ちはやぶる神代も聞かず龍田川」という歌があります。
「ちはやぶる」は、川を象徴する龍神様や蛇の神様、急流で有名な「宇治川」に掛かる枕詞です。岩波古語辞典によると「道速振る」で、「風」が速い様子を表しています。東風(こち)に残っていますが、「ち(道)」には風という意味があります。
(「ちはやぶる」は、「春日」にも掛かりますが、春日大社に祀られている「姫神」は、龍神である瀬織津姫命だと考えられます。)
川は大切な「風の道」の一つです。また縄文遺跡の貝塚は、真夏でもとても涼しいのですが、どんなに海岸から離れていても海からの「風の道」を感じられます。人工の盛り土なので、今風に言えばビル風が吹くのです。
仁徳天皇は、南北に真っ直ぐな大阪の難波津(上町台地)の西側を干拓するため、東西に真っ直ぐな堀を作り、それを基に碁盤の目のような都市計画をしました(日本書紀にはっきり書いてあります)。
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そのため真西からの風が吹く日以外は海風が入ってこない暑い都市を作ってしまいました。江戸はその反省から海風を取り入れられるように曲線を残した運河を作っています。日本橋川がその典型です。
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現在でも都市計画によりビル建設をうまく管理することで「風の道」を確保することが可能です。汐留の開発で「風の道」の確保に失敗した東京都と港区は、今は反省して「風の道」の確保を行政指導しています。
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昔の人は、川に沿って流れる風の塊を龍神様に見立てていたのでしょう。
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(古事記と日本書紀を見比べれば、
分かりますが
龍とは、ワニのことです。)
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