山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

山菜栽培で先進地視察

2012-07-02 18:38:53 | 農作業
 今日(2日)は、洋野町山菜栽培研究会の先進事例研修会で、八幡平市西根地区の農家を訪ねた。役場の手配したバスに30数名(役場、改良普及センター、JAをふくむ)が乗り込み、九戸インターから高速道を利用して西根インターまで。先進事例の農家は、八幡平市の旧西根町田頭地区の農家であった。米とホウレンソウを中心に、ギョウジャニンニク、ウルエ、バッケ、特産のニンニク(八幡平バイオレット)の栽培に取り組んでいる。氏はもともと山林労働者であったらしく、仕事の合間に美味しい山菜を探し、選抜して栽培してきたらしい。氏の研究熱心と努力にまず敬意を表したい。
 研修会では、ウルエやギョウジャニンニクの栽培の実態を学んだが、栽培に参入するのは決して容易なことではないことを実感した。同時に、私を含め新たな参入者をつくらない限り、一部の人の仕事に終わってしまうのではないかという危惧を感じざるを得なかった。
 民主党野田内閣の消費税での暴走を見るにつけ、次はTPPでも暴走してくるのではなかろうかと心配している。意欲のある農家が、様々な形態で取り組めるよう、農業政策の抜本的変換が求められていると思う。

居眠り磐根江戸草子39巻『秋思の人』=佐伯泰英著

2012-07-02 07:05:06 | 読書
 居眠り磐根シリーズ第39巻、『秋思の人』を発売直後に買ってきて読んだ。江戸へ帰り着き、今津屋の寮を活かして小梅村に尚武館坂崎道場を開き門弟たち20人ほどと稽古に明け暮れる磐根。一方、甲府城在番として「山流し」にあっていた速水左近は在番支配を解かれ、江戸へ奏者番として戻ることになる。39巻では、左近の帰府を妨害しようとする田沼一派とのたたかいを軸に展開する。やがて左近は幕府の中で重きをなしていくだろうこと、磐根が一介の剣術師範でありながら、幕政と深くかかわるという役割を、尚武館の使命を好むと好まざるとにかかわらずはたしていくことになる展開である。読んでしまうと、さて次の展開はどうなるのか気になる話である。