浮世風呂

日本の垢を落としたい。浮き世の憂さを晴らしたい。そんな大袈裟なものじゃないけれど・・・

鳩山由紀夫元首相のイラン訪問の裏側

2012-04-08 14:53:39 | 資料

2012年4月8日

 【テヘラン共同】イランを訪問している民主党の鳩山由紀夫元首相は7日、同国のサレヒ外相と会談した。イラン学生通信によると、鳩山氏は、第2次大戦で広島と長崎に原爆が投下されたことに言及した上で「どの国も大量破壊兵器、特に核兵器を持つべきではない」と述べ、交渉を通じたイラン核問題の解決に期待を示した。

 サレヒ氏は、近く再開する見通しの国連安全保障理事会の5常任理事国にドイツを加えた6カ国との協議が「欧米との信頼関係を築く機会になるだろう」とする一方で、イランの核開発は平和利用が目的であり、その権利を放棄することは決してないと述べた。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012040801001125.html

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鳩山元首相の突然のイラン訪問は、すべてイラン側インテリジェンスが準備し要請した。

通常、国会議員が海外を訪れるときは、外務省に訪問先のセッティングを依頼する。航空機、空港出迎え、ホテルの手配、訪問国の会見相手のアポイント等々を依頼する。

しかし、今回の鳩山側の以来は、ドバイ経由でイランを訪問する、そのドバイでの通関をスムーズに出来る様にと言うその一点だけであった。これは、異常なことである。

つまり、今回の訪問は、全てイラン側がセッティングを完了しているという事を意味する。

そのセッティングが事前に世界にも日本側にも漏れることなく完了していると言うことは、これは明らかにプロの仕事、イラン側インテリジェンスが準備したということである。

日本の外務省、官僚、勿論民主党の野田政権も寝耳に水であった。

日本国民もメディアも、「また馬鹿がパフォーマンスで気が狂ったことをしでかす」と思ったであろう。誰でもそう思って当たり前だと思う。そこが盲点だった。

このイラン訪問は、ハッキリ言って国際情勢において、日本の立場を非常に窮地に追いやる行為と言っても良い。それを鳩山・元首相も良く自覚している。それでも行くという覚悟と信念で出かけたということは、彼にそうし向けたプロの組織がいるということになる。

これは、イラン制裁に向かう日米同盟、安保条約、欧州や日本の友好国に対してもいわば裏切り行為ともなる。

鳩山・元首相は、田中角栄を失脚させたアメリカへの報復のために、イランを訪問した。

アメリカとイスラエル対イランの「戦争」が近づく中、民主党の元首相・鳩山が、イランを訪問した。

もちろん、これは小沢一郎の「命令」であり、かつて田中角栄を「失脚させた」アメリカに対する、報復である。

だが、誰が小沢一郎に「命令」させたかと言うことになるだろう。

この鳩山・元首相に同行したのが大野元裕・民主党参議院議員である。彼は元財団法人中東調査会の上席研究員で中東各国の大使館付専門調査官や書記官を歴任した、中東問題のプロ中のプロである。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%87%8E%E5%85%83%E8%A3%95

今この時期にイランを訪問することが、一体日本をどういう窮地に立たせるかを十分に分かっている人物である。その彼が同行するということは、明らかに彼を名指しでイランが要請したということである。

そうであるならば、今回一番注目すべき人物は、鳩山・元首相にあらず、この大野元裕議員ということになる。

彼らをイランに導いたのは「国際的ネットワーク」。イランで核ミサイル開発を進める政治家の「師匠」のメッセージを持っている。

この「師匠」は現在、イラン国外に住み、「核ミサイル開発の自制」を求めるメッセージを天皇家を通じ鳩山に託している。

一方アメリカの言いなりである政治家やマスコミは、一斉に鳩山元首相のイラン訪問を非難している。

野田首相は鳩山氏のイラン訪問に中止要請。

前原誠司政調会長は「議員個人として行かれ、党が派遣したことではない。イランに利用されないことを願っている。いま行くタイミングではないと思う」と語っている。行くことすら直前まで知らなかった。

唯一、鳩山・元首相から事前に報告された輿石幹事長は、イラン訪問の意味すら判らなかったのではと思える。引き留めることも行くという事情すら聞くことも無かった。

用意周到にイラン側インテリジェンスが準備し、国際的ネットワークが鳩山・元首相と大野参議院議員に対し、小沢一郎をしてイランに向かわせた。

案の定アメリカはルース駐日大使を通じて、6日にイランに出発する前に懸念を伝えていた。政府関係者によると、訪問中止を強く求める発言はなかったものの、大使は「鳩山氏のためにも良いことではない」と指摘。米国と欧州が核開発を続けるイランへの経済制裁を強める中、鳩山氏の訪問が国際協調の足並みを乱しかねないと憂慮したとみられる。

イランは大々的にこの鳩山訪問を宣伝し利用するだろう。イランの後にはロシアと国際的ネットワークの影が見える。

今回の鳩山・元首相のイラン訪問は、今後の世界情勢に大きな影響を与える可能性がある。いや与えるだろう。

窮地に陥る日本政府は、馬鹿で能なしばかり。野党も同類である。

どうする、日本。

 

 鳩山氏 イランに訂正要求 自民は徹底追及「利用されている」

 鳩山由紀夫元首相は10日、イラン大統領府が国際原子力機関(IAEA)を「二重基準」と鳩山氏が発言したと発表したことについて、在日本イラン大使館に訂正を求めたことを記者団に明らかにした。

 一方、自民党の石原伸晃幹事長は午前の役員会で、鳩山氏のイラン訪問が国益を著しく損ねたとして、国会審議で徹底追及するよう指示した。

 石原氏は役員会後の記者会見で「イラン側に利用されている。訪問を止められなかった野田佳彦首相の責任は非常に重い」と強調した。

 公明党の山口那津男代表も会見で「極めて情けない」と述べた。

 藤村修官房長官は会見で政府が鳩山氏にイラン訪問の中止を再三求めたとし「鳩山氏本人が抗議するなりして解決すべきだ」との見解を示した。

 玄葉光一郎外相は会見で、鳩山氏と帰国後に電話で話したことを紹介し「(大統領らが)何をどう言ったか、外に向かって話すべきでないと申し上げた」と述べた。

 

[ 2012年4月10日 13:36 ]