アルジャジーラ Al Jazeera
アラビア語と英語でニュースなどを24時間放送している衛星テレビ局である。
本社はカタールのドーハにある。
1996年11月1日、カタール首長であるハマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニーより出資を受け設立した。広告収入が伸び悩み、現在も支援を受けている。
収益の多くを日本の日本放送協会(NHK)を中心とした海外メディアからの「映像使用料」が占め、特にNHKが払う金額が一番大きく、同局の大きな助けとなっている。
当然アラブ偏向の放送が多くなるが、それが直ちに反米であるとは言えない。
アルジャジーラは自らを「公正で政治的圧力を受けない、中東で唯一の報道機関である」と謳っている。
アメリカの4大放送局がCIAの宣伝機関であるように、アルジャジーラはイギリスMI6の表看板でもある。
しかし、このアルジャジーラには、面従腹背のアラブ・イスラム教徒のゲリラ、テロリストが、多数ジャーナリストと称して潜り込んでいるが、近年、アルジャジーラの報道に、中国情報が多くなっているのは、ウイグル等々で、イスラム教徒を虐殺している中国政府に対し、イスラムのジハード=聖戦が準備されつつあり、その情報集めが行われているためである。
アナウンサーの出身国はアラブ世界の広範囲にわたっており、本人達の宗教もイスラム、キリスト教と多様である。
2001年アメリカのアフガニスタン侵攻の報道において、タイシール・アッルーニー特派員の活躍により、アルジャジーラの名が広く知られるようになる。アルカーイダから送付された、オサマ・ビンラディンのメッセージの映像を独占放映したり、アフガニスタン国内から戦争実況を中継したりなどの報道活動により一躍注目を集め、「中東のCNN」と形容された。
2003年イラク戦争では、イラク市民の戦争被害やアメリカ兵の遺体映像などを流すなど、欧米メディアとは異なる視点のニュースを伝える姿勢は中東、ムスリム社会に於いて存在価値をますます高めている。この戦争では、アメリカ軍のミサイルがアルジャジーラのバグダッド支局を直撃し、特派員が死亡している。
アラビア語版アルジャジーラチャンネルでは、日本留学経験があり日本語・日本事情に精通したスタッフが取材を行っている。これまでに時事ニュース・社会問題からポップカルチャーまでの広範囲にわたってカバーし、日本に関する情報を発信してきた。
2011年3月に発生した東日本大震災においても、アルジャジーラを通じて日本からアラブ世界に向けて情報を発信した。
From GQ USA
「無数のコマーシャルの代わりに、ホンモノのニュースをいつでも見せてくれる」。
クリントン国務長官をしてこう言わしめたニュース専門チャンネル、アルジャジーラ。その現場スタッフの目を通じて「エジプト騒乱」をリポートする。
「ほかのすべてのメディアがある政治家に興味を向けているとしたら、アルジャジーラは、常に、その運転手に興味を向ける」
カタールを拠点とするニュース専門チャンネル、アルジャジーラの報道姿勢を、あるコメンテーターはこう説明する。公式なモットーは、こうだ。「すべてのアングル、すべての主張」「ある見解、そして別の見解」「議題はうちらが決める」。
アルジャジーラは、どこにも帰属も、所属もしない。だからこそ、世界中を敵にまわすことになる。2001年、「9.11」を受けて、オサマ・ビンラディンの声明を放送し、ホワイトハウスが激怒。04年には、米軍がイラク市民を殺害したことをスッパ抜いてラムズフェルド国防長官の怒りを買った。こうした経緯のせいで、アメリカでは、アルジャジーラはアルカイダの隠れ蓑になっていると信じている人が多い、とこの記事は書く。そして実際、全米のほとんどの地域で同局の放送を見ることはできない。
その一方で、アルジャジーラの最大の出資者であるカタールのハリファ・アルサーニ首長は、アルジャジーラのせいでほかのアラブ諸国の首長から冷淡に扱われたり、ビンラディンに攻撃されたこともあると語っている。イラン、サウジアラビア、エジプト、イエメンほか、アルジャジーラを放送禁止にしている国は少なくない。リビアのカダフィは、同局のすべてのリポーターの首に100万ドルの懸賞金を懸けたといわれている。
あらゆる党派から嫌われているという事実は、逆に、その報道の信頼性の高さを物語っているともいえる。その真価が欧米で評価されたのは08年のイスラエル軍によるガザ地区空爆の報道に負うところが大きい。そして、一昨年末から現在まで継続するアラブ諸国の民主化運動のなかで果たした役割をもって、その意義は世界中に決定的に認識されることになる。
「無数のコマーシャルの代わりに、ホンモノのニュースをいつでも見せてくれる」
そう評したのは、ほかならぬクリントン国務長官だった。
中東各国の多くがアルジャジーラの取材を妨害し、アメリカも目の敵にする。それは既成メディアとは全く違う取材行動をするところにある。そこに真実を放送するアルジャジーラの姿勢が見える。さほどに放送というものが、その国の勢力の都合の良い権力の道具と成り下がっていることを知る。
日本とて例外ではない。いや世界でも最も酷い国の一つだと思う。
当局が取材を認めない場所で、現場の映像と情報をどうやって得るか。アルジャジーラは携帯ビデオカメラと市民ジャーナリズムを組み合わせた独特の取材手法を編み出している。
アルジャジーラは視聴者の知る権利を信じ、プロフェッショナルな手法で、できる限り真実に迫ろうとしてきた。体制側や権力者の言う事には見向きもせず、自らの取材と調査により得た真実のみを放送することに徹してきた。当然政府は怒ることになる。知られては不味いことが世界中に発信されて仕舞うからである。
エジプトでは新メディアチームを立ち上げ、携帯電話大の小型ビデオやカメラ付き携帯を持った市民グループを組織化した。小型ビデオ数百台を配った。彼らが最も重要な場所に入り、映像を撮ってコンピューターにつなぎ、我々に送る。このシステムで、記者の入れない現場の映像素材を得ることができる。実際とは違う偽の映像にだまされる可能性もあるため、本物かどうか、確認する仕組みも構築した。
現地にいるジャーナリストや信頼できる人たちを集めて、あらかじめネットワークを作っておいた。彼らは、実際にそこで何が起きているのか分かっているので、映像が本物かどうか見極めることができた。 取材クルーが現場に入れるときには、彼らがクルーを取り囲み、取材の安全を確保する役割も担うようにした。
http://globe.asahi.com/movers_shakers/110619/01_01.html
アルジャジーラが報道する福島の現状
http://sorakuma.com/2012/03/15/5904
アルジャジーラが伝える福島の現状です。
福島の復興をアピールする政府や大マスコミですが、不思議なことに福島の話は瓦礫の話ばかりで、そこに暮す人々の声が届けられることはほとんどないように思えます。
日本政府も東電も現実に放射能に晒された人々の現状は伝えようとはしません。むしろ自分達には責任がないとでも言うように、すべて他人事です。
枝野は言いました。「直ちに影響はない。」御用学者は言いました。「放射能は健康に良い。」地元選出の自ら平成の黄門と名乗る老害議員も、「日本一長寿の我が県は、原子炉の放射線が健康に良い証明である。」と言ったとか。
ロシアのチェルノブイリも、数々の隠蔽工作で表に出る資料はごく僅かです。それより遙かに深刻だと言われる福島が、なぜ日本政府を通すとそれ以下の被害状況になるのか、日本の国民も真剣に自分の努力で知る必要が有ります。