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京都 【瓢亭の朝粥料理】

2007年07月28日 | 近畿地方
京都ならずも和食の世界では知らぬ人はいない老舗料亭の【瓢亭】だが、もちろん値段も相当なので利用する機会は殆どない。 今回は利用し易い「朝粥」を。

老舗料亭は高名をはせるがその実態はまったく「騙された」という店も少なくはない。 この料亭も他の料亭からするとそう高い評価を受けていないらしい。  要は玄人受けしない店と言う訳だ。

南禅寺前、魚鱗庵の隣に店はあるがそう大仰な店構えではない。むしろ好感が持てるほどの簡素な造りである。
本店建物内部の造りも凝ってはいるが贅沢ではない。 もっとも茶室が満席だったので宴会部屋を仕切り、個室仕立てにしてある一部屋で食事をしたのでそのように感じたのかもしれない。

この店を有名にしたのは明治初頭から始めた「朝かゆに付けたゆでたまご」らしい。実をいえば今となっては珍しいゆで卵ではない。 当時であるからこそ評判になったのであろう。 それに「粥」にかける昆布と鰹の出汁の煮詰めも当時としては珍しかろう。

朝食に¥5.500-とは少々高い気もするが、実際にこの建物造作や坪庭、茶室、接待、食事などを勘案すると「これは安い」と思わせる。 
仲居さんも気位が高いわけでもなく返って気が抜けるほど気さくな居酒屋レベルの接客だ。

まあ、話のネタにも一度は行って見てもよい店だし、機会があれば又行きたい店でもある。 健康の為に義務的に食べる朝食と異なり、朝から心地よい緊張感の中で食事をするのも気持ちよいものだ。 
食後、朝陽の残るうちに近くの琵琶湖疎水あたりか南禅寺境内を散策することをお薦めしたい。

↓表玄関、外壁、壺庭あたりと食事の一部












↓琵琶湖疎水

↓南禅寺 水路閣の裏道


(参)瓢亭 

(参)南禅寺

(参)琵琶湖疎水

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