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埼玉県 【秋の川越散訪 08年11月】

2008年11月30日 | 東北地方
■川越といえば、「芋の名産地」とのイメージが強い街です。
 そして、蔵の街や菓子屋横丁がテレビで耳目を集めているようです。

晩秋の川越に「壺焼き芋」を求めて出かけてみました。
もっとも、いまどき「壺焼き」をだしている店は無いでしょう。
「壺焼き芋」には50年近い郷愁があるだけです。
子供の頃は「石焼芋」ではなく店前に信楽焼きか常滑焼きの大きなつや光した壺をドンと置いている「壺焼き」が一般的だった気がします。

△形の屋根を持つ駅舎の東武池袋線の川越市駅で降り、本川越駅に向かう途中のレンタサイクルを借りて「壺焼き芋店」を探しに出発です。

川越にある焼き芋屋は、有名な菓子屋横丁の数ある店並みの中にありました。
土日だけの露店でした。もっとも常時この菓子屋横丁に店をだしている訳ではありません。焼き芋は付加価値が低いためにあまり商売にはなりませんから…。

菓子屋横丁には多数の店で色々な菓子やら駄菓子が揃っています。





川越では「川越は芋だけ」というイメージが問題になっているそうですが、
今回訪れてみて、とても魅力的なのが10月中旬の「氷川神社の例大祭の氷川祭り」です。
もっとも先月に終了しているので、直接体験したわけではありません。
この「氷川祭り」は、あまりテレビなどで紹介された記憶がありません。
重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「蔵づくりの町並み通り」にある「まつり会館」でその全容を知ることができます。










会館の方のお話による由縁は、当時の城主・松平信綱が江戸の天下祭に則した神幸祭の斎行を奨励し始まったそうです。よって、祭りは「川越祭りとか氷川祭り」といわれ、関東三大祭りの一つになっています。 一台1億円以上する山車は総計29台。通常15台から16台程度が「川越氷川祭り」に参加するそうです。「まつり会館」の内に作りかけの山車が一台展示されています。30台目になる予定の山車でしたが、スポンサーの個人が亡くなられ、資金が続かないために、そのままの状態で寄贈されました。













「氷川祭り」の祭礼宮の「氷川神社」の点景




この川越の典型的な観光場所が三つあります。

■ひとつが、喜多院。これは徳川家とゆかりの深い寺院です。日光東照宮に家康を納める途中にこの寺院で法要を行いました。この寺院のすぐ左脇に日本三大東照宮のひとつである仙波東照宮があるのはそのためです。
下は喜多院と多宝塔です。






仙波東照宮の本殿と拝殿です。







■ひとつが、川越城本丸御殿
残念ながら今回は時間の都合でスキップです。


■もうひとつが、蔵の通りと菓子屋横丁です。
川越には色々お店がありますから、訪ね歩くのも楽しいです。
下記は、市の博物館前にある「道灌」の丁稚芋ようかんとポテトの御芋です。
豆菓子は、蔵づくりの町並みにある「まめ屋」のきなこまめです。







蔵づくりの町並みとおり近くにある、銅版葺きのソバ屋さんとレストラン太陽軒
秋の紫外線の強い日差しにこの建物のベビーピンク色はとても似合っています。関東大震災後に建てられた、セセッション或いは表現主義建築と呼ばれる多数の洋館建築が残されている様です。







裏町通りの建物群…










【資料】
川越が発展した源流は、太田道真・道灌親子が川越城を築いた頃からです。
川越の中心は現在の初雁公園辺りに移り、。天正18年の徳川家康の関東入部に伴い、ここに川越藩が置かれました。
川越は、江戸の北の守りであり、豊富な物資の供給地として重要地となり、幕府は代々有力な大名を配置しました。そのなかで松平信綱は、新河岸川を利用した「舟運」を起こして江戸との物流を確立、現在の蔵づくりの町並みに続く商人の町としても発達させました。 
明治になると県一の商業都市として繁栄。主に穀物・織物等が特産物でした。
明治26年の大火により、町の3分の1を焼失しました。
この時から土蔵造りの店舗を建設。現在も見事な蔵づくり町並みとなっています。

 
【後述】ネットで検索したら、「壷焼き芋の平本屋」が松江町交差点近くにありました。予備調査不足を感じます。

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1 コメント

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Unknown (有村)
2008-12-06 12:05:21
東武東上線沿いは、自分の縄張りである。川越の喜多院は、昔は正月に行ったもんだ。11月に川越祭りが、あることは知っているが、行ったことがない。他の地方の祭りは、何度か行ったことがあるが、灯台下暗し。そう言えば、5月の横浜祭りも、見たことがない。川越市は、東武東上線や西武線、JR線の駅から、繁華街がやや離れているのも、途中下車がしずらい。
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