川西町読書推進条例について、確認します。
前文で、同町出身の作家・劇作家の井上ひさし氏の著書の一文を引用して、読書活動の重要性を強調したうえで、町の役割として、図書館の蔵書の充実と情報の提供、遅筆堂文庫の整備と利活用による井上ひさし氏の意思の継承など(第3条)を規定しています。
▼川西町読書推進条例
[前文]四季折々に美しい表情をみせる豊かな自然、悠久の昔から受け継がれてきた伝統や文化を育んできたわがふるさと川西町の歴史を継承し、発展させていくためには、町民一人ひとりの豊かな人間性や社会性を育む環境づくりが必要であり、その手段として読書活動は大切である。
本町出身の作家・劇作家井上ひさし氏は『本の運命』の中で「本は人の運命も変えます。一冊の本が、読んだ人の考え方・生き方を変えるということがあります。」と読書活動の重要性を謳っている。さらに町民の教養を深め、知的で、心豊かな生活を過ごすと同時に、未来に対応していく能力を身に付けるために、読書活動の道しるべとして、この条例を制定する。
(目的)
第1条 この条例は、町民の読書に関し、基本理念を定め、町の役割を明らかにするとともに、心豊かな人々を育み元気なまち川西町を目指すことを目的とする。
(町の役割)
第3条 町は、第1条の目的を達成するため、次に掲げる事項を推進する。
(2)遅筆堂文庫設置条例に規定する遅筆堂文庫の整備と利活用を図り、井上ひさし氏の意思の継承に関すること。